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催眠に抵抗する意識の使い方 1

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少し相談とかがあったので、ある意味での催眠誘導に対する簡単な対抗メソッドのようなことを書いてみようかなと思います。
あくまで、僕の考えるひとつの簡単な方法論なので、参考程度に見てもらえたら嬉しいです。

注意
このnoteの影響で、催眠にかかりにくくなったり、といったことが生じても、DiaCircleは一切責任を負いません。
あなたの自己責任です。
あらかじめ、その点についてはご了承ください。

意識に上げることとコントロール

それでは、本題に移りますが、ずばり結論は

意識に上げることとコントロール

です。
もっというと、人間は対象や概念を意識に上げることができると、それを(ある程度)コントロールすることができるようになります。
このとき、意識上げから思考をすることで、よりコントロールしやすくなるかと思います。

簡単な具体例は、まさしく「呼吸」です。
意識をしなくても人間は常に呼吸をしていますが、意識に上げることで、呼吸のペースや深さをコントロールできるようになります。

これが意識にあげることとコントロールです。
そして、このことは催眠の誘導などについてもそのまま用いることができます。

以下では、具体的な例として
* 観察による意識上げとコントロール
* 言語による意識上げとコントロール
を取り上げようと思います。

観察による意識上げとコントロール

一つ目は観察による意識上げによるコントロールです。
これは、筋肉硬直などに代表される禁止系の誘導に有効です。

例えば、腕の筋肉硬直を具体例として考えてみましょう。
このとき、観察というのは、手の状態や筋肉の状態、テンションや力のベクトルのかかり方を観察することです。

そうすることで、なぜ手が動かなくなっているのか、という部分を観察・思考するようにし、そしてコントロールをとることで、手を動かすことで硬直をとることができるようになります。
例えば、手を回すとか、力を逃がす方向を意図的に作る、などといったことを自分で行うといった具合です。

補足: 禁止系の誘導
禁止系の誘導というのは、「○○ができなくなる」といった具合の誘導です。
有名な所で言えば
・握った手が開かない
・腕の筋肉硬直
・椅子から立てない
・声が出せない
などが、この禁止系に分類されます。

言語による意識上げとコントロール

次は、言語による意識上げとコントロールです。
この話のために、言語・言葉について少しその性質を思い返してみましょう。
以前に以下のnoteでこの点について僕なりにまとめました。

ここで重要になるのは、まさしく
2. 意識化と思考
3. 想起性
です。

僕たちは、言語化を通して、その対象や概念を意識に上げて思考をすることができるようになります。
これはまさしく、このnote記事のコントロールをとる、という部分に直結した性質です。

そして、もう一つが言葉の想起性です。
この意味で言葉というのは暗示性が強く、人間は言語によって提示されることで自然と想起性を通して、その暗示的な影響を受けます。

しかし、逆に言うと想起されたことは必ず意識に上がるので、言葉は常に相手の意識に上がってしまいます。
そして、従来の催眠や催眠誘導は言語による誘導や暗示があります。
もちろん、これらは強力に(ある程度)働く半面、被験者の意識に強制的に上がってしまうため、コントロールを被験者が取りやすくなります。

そして、上記のように、意識にあげて思考などを通し、コントロールすることで、被験者は抵抗することができます。

簡単なまとめ

以上、大きく2つのメソッドを話してきました。
二つに通して重要なのは、意識に上げて、思考して、コントロールすることで主導権を被験者がとってしまう、ということです。

最後に

以上、催眠誘導へのある種の対抗メソッドとして、「意識に上げることとコントロール」という話をしてきました。
これは、簡単に思えますが、とても強力です。
従来の誘導であれば、そのアプローチや言葉を意識に上げること、それについて観察・思考することはさほど難しくないと思います。
そして、これらをあなた自身がコントロールをとることで、対抗することが可能になってきます。

これは、ある意味で言語を用いた誘導の限界でもあります。
その辺の話については、また機会があれば。

ここまでお付き合いありがとうございました。

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