阪神タイガース2023年セ・リーグ優勝の一因とドラッカーの教え 9月27 The Ultimate Control of Organizations 組織の価値観と人事
#9月27日 水曜日のお昼です。2023年プロ野球セントラル・リーグ優勝チームは阪神タイガースとなりました。チームの皆さん、そしてファンの皆さん、おめでとうございます。
岡田彰布氏が15年ぶりに監督に復帰した1年目にして優勝したタイガースですが、岡田氏が球団に依頼したあることが優勝の一因となった、と言われています。
それが四球の査定です。
球団が四球の査定を0.2ポイントアップしたことで、9月26日現在で昨シーズンの358よりも124もの四球=出塁数を獲得。
塁打数は、極端に増えていない(2022年1606、2023年1617)ものの、得点数も昨年の489点に対して、539点と50点の増加に繋がり、甲子園という点が入りにくい球場をホームにしているタイガースでも、総得点数がアップ。
昨年の68勝に対して今年は9月26日現在84勝と17勝も増え、優勝に繋がった、と言われています。
今日の #ドラッカー365の金言 テーマは、
#The_Ultimate_Control_of_Organizations
#組織の価値観と人事
ですが、
#いかに賞され罰せられるかによって人は左右される
というドラッカーの言葉通り、岡田監督のマネジメントの結果が阪神タイガース優勝という結果に繋がったものと思われます。
一般に、企業は、価値観、行動規範に基づいて→社内規則が定められ、→行動規範が定められます。→その行動の評価として社内の報償・賞罰制度ができています。
人事は、この制度に基づいて運用されるし、全従業員は、この制度のもと、コントロールされているのです。
ですから、監督(マネージャー)が、優勝するために何をしたら効果的かを考えて「今年は四球を去年以上に評価するぞ。プラス0.2ポイントや」という行動規範をチームに宣言した。
たったそれだけで、昨年よりも獲得四球数は増え、得点数は増え、勝利数も増え、優勝という結果になったわけです。
ここには選手のモチベーションを上げるには、とか、意欲とか根性とかそういうものではなく、組織が個人の評価基準を変えて、「四球をより評価するぞ」と具体的な理想行動をメッセージしただけで、チームは、優勝というゴールにより向かい易くなったということでしょう。
同様のことをあなたが所属する組織は、そのような運営がされていますか?
テキストは #マネジメント 39章 #管理手段と管理と経営 組織の究極的な管理(手段) 1974年版では下巻 213~214ページより ↓
午後からもやっていきましょう!それでは!
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