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【史上最大規模】「わ!」っと驚く企画の数々。DHU学園祭2023に潜入取材しました。

2023年11月25日(土)、26日(日)の2日間にわたって、デジタルハリウッド大学(DHU)では恒例の学園祭が開催されました。

まだ世の中に浸透していない新しいテクノロジーや、DHU生の”偏愛”が詰まった作品に触れられることから、学内外より毎年多くの方に来場いただいているDHU学園祭。2023年はなんと71の団体(ゼミ・サークルなど)と個人が出展しました。おそらく過去最大規模!

学園祭2023パンフレット
キャンパス内、所狭しとブースが立ち並ぶ

本noteでは、note取材班と一緒に会場の様子を見ていきましょう!

記者Eも入り口でパシャリ。今年も楽しみです!


無数のダルマがお出迎え、「和」で彩られた駿河台キャンパス

2023年の学園祭のコンセプトは「わ」。日本文化としての「和」、つながりを意味する「輪」、驚きの「わっ!」など、さまざまな意味が込められています。

駿河台キャンパスは、縁起物であるダルマたちや赤と白の提灯によって、和を感じさせる空間に仕上がっていました。

各ブースの紹介に先立って、実行委員である1年の吉澤 佳澄さんから、イベントコンセプトや会場の装飾について伺いました。

実行委員の1年・吉澤さん

——吉澤さんは、実行委員としてどんなことを担当されましたか。

わたしはコンセプトの考案、グッズ制作、会場装飾などを担当しました。実行委員は全体で約40名。有志で集まった皆さんが、ポスターデザインや出展ブースの管理、広報、会計などのチームに分かれて、準備していきました。

——学園祭のコンセプトはどのように決まっていったのでしょう。

学内でコンセプト案を募集して、寄せられたアイデアを実行委員会内で議論し、最終的に「わ」というコンセプトに決まりました。実は、わたしは実行委員ながらこっそり個人で応募していて、それを採用していただいたんです。選ばれたー!って思っちゃいました。

嬉しかった反面、いざ装飾担当として「輪」や驚きの「わっ」を表現しようとするとなかなか難しくて。相談の結果、お祭りの楽しい雰囲気を感じやすい「和」で装飾を統一することにしました。

——DHUに入学して1年目、吉澤さんが「わ」を感じた場面は?

わっと驚いたのは、夜型の人が多いこと(笑)。朝起きたら先輩とかが夜中にチャットしていて「この人たち何時に寝てるんだろ」って思っちゃいます。あとは、自分のことを分かっている人が多いというか、「これをやりたい!」ってはっきりしている人が多いことかな。それぞれ熱中しているものがあると感じています!

✳︎

「楽しんでいってください!」と声をかけていただき、会場へと向かった取材班。まずは吉澤さんにおすすめされた、ダルマ落としブースへ向かいます。


リアルハンマーで巨大ダルマ落とし

オリジナルのダルマTシャツも似合っている佐藤さん(1年)

「ここでしか体験できないことをやりたい」

企画者の佐藤 翔太さん(1年)は、来場者に「わっ」と驚いてもらうため、巨大ダルマ落としを手配しました。ダルマの全長は約1.7〜1.8mの特大サイズ!

「頭が2回落ちたら終了です。一番下まで頭を落とせたら、オリジナルTシャツを差し上げます。前と後ろがガラスなので、白い壁の方に向かって叩いてくださいね」

そう言ってハンマーを手渡す佐藤さん。これが想像以上に重い。おもちゃ売り場ではまず間違いなく売っていない重さです。

躊躇しそうな気持ちを振り払い、日々のストレスも込めてスイング!

へっぴり腰記者E

やったか——?!と思ったけれど、2回とも失敗してしまう記者E。

「......2個落とせたことにしましょう!おめでとうございます!トートバッグをどうぞ!」

佐藤さんの優しさもあり、この取材初めての景品をゲット!

メインビジュアルがあしらわれたバッグをいただきました


半公式ゆるキャラ・スギモン

来場者を出迎えてくれたのは、ダルマだけではありません。エントランスエリアのブースでは「スギモン」が待ち構えていました。

杉山知之学長をモチーフにした、学内では知らない人はいない「スギモン」。このゆるキャラの考案および監修を行っているのは、マーケティング戦略企画ゼミ(担当教員:長田教授)です。今回はゼミ長の三浦 邦仁さん(3年)にお話を伺いました。

スギモンが生まれたのは2019年。大学事務局のメールアドレスが新しいものに変更される際、この変更を学生に広く周知させるためのキャラクターとして誕生しました。そのデザインおよびネーミング募集を行ったのが長田ゼミだったのです。

今回の学園祭では、スギモンオリジナルグッズの販売と、スギモンの「弟子」となる新キャラクターのネーミング募集を行いました。

別日のキャンパスの様子。弟子の名前は果たしてどれになるのか?

もともとはWebや動画制作を学んでいたという三浦さん。しかし、どんなクリエイティブであってもそれが商用目的であれば、ターゲットや市場を意識せざるを得ないことを痛感します。そこで、マーケティング分野に興味が湧いたそうです。

三浦さん:長田ゼミでは、商業施設に足を運び、どういうターゲットに対して、どんな広告を出しているのか実地調査をしてレポートにまとめています。今回の学園祭出展やキャラクターを活用したマーケティングの研究も、その一環です。

スギモンについては、「今後はファミリーを増やし、新入生や在学生の悩みを解決してくれる存在にしていきたい」と、ゼミとしての野望も話してくれました。

Pile Recによる短編映画の上映会

エントランスから教室エリアに進んでいくと、突然「今始まったばっかりですよー!」と威勢のいい声が。誘われるまま暗い室内に進むと、短編映画『夜明』が上映中でした。

主人公は27歳。大学卒業後も親から仕送りをもらいながら、いまだ就職活動中。友達は仕事で忙しく、飲みに行けたとしても「今はIT関係の仕事をしている」と主人公は嘘をついて、場の雰囲気を壊さないようにします。

「もし就職活動がうまくいかなかったら」「自分は社会に必要とされないかも」という、大学生の不安がリアルに描かれた短編映画でした。

ほかにも、『思い出は秒針を刻まない』『花を紡ぐ』『ボクノアイ』が上映されていました。
3年・山本さん

『夜明』を監督したのは、3年の山本 秋桜さんです。授業で仲良くなったメンバーと話している際、山本さんがぼそっと「短編映画撮りたい」とつぶやいたところ、自主制作として『夜明』の制作が始まったそうです。

山本さん:制作中、脚本が思い浮かばない、撮影が思うように進まないこともありましたが、みんなで1つのものを作り上げられたことが何より嬉しいです。社会人になれば自分の作品を作るための時間も少なくなると思うので、学生のうちに撮りたいものをたくさん撮っておきたいですね」

山本さんの野望に満ちた目が、映像にかける熱い想いを物語っていました。

生成AIによる「架空写真展」

次にお邪魔したのは、4年の坪井 勇樹さんが運営する「架空写真展」です。まず目についたのは、炎や水槽の中にいるおばあちゃんの写真。どういう作品意図なのでしょうか?

坪井さん:このブースでは、AIを使って生成した架空の写真を展示しています。また、お客さんがイメージしていることをAIに占ってもらったり、お客さんからいただいたキーワードをその場でイラストとして出力したりする、体験ブースとしてもお楽しみいただけます。

存在しないはずの写真ばかり。夢を見ている気分。
「東京の上空」「ダルマ」「不気味」で出力してもらいました。

「お絵描きAI」と呼ばれる新しいテクノロジーを活かした、DHU生らしい展示ブースでした!

テクスチャーアート『ふわり』

架空写真展と同じく、メディアライブラリーエリアに、一際目立つ作品が。

『ふわり』というテクスチャーアートを展示する、ぱうちゅるさん(4年)のブースです。テクスチャーアートとは、絵の具と、重曹やモデリングペーストなどの画材を混ぜてペイントする、立体的な抽象画です。

ぱうちゅるさん:わたしは、ケーキにクリームを塗っていくのが大好きで、ナッペのときのような質感を再現したくて、このような作品を制作しています。作っているときも楽しいのですが、こうして展示してお客さんに触ってもらい、もりもりとした質感を楽しんでいただくのも好きなんです。

学園祭に来れなかった方に対しては、「年明けの卒業制作展に来てください!あとInstagramも見てくれると嬉しいです!」とコメント。ぱうちゅるさんの新作にも期待です。

おすすめのブースを教えてもらう取材班


書道×プロジェクションマッピング『四季かける漢字』

ぱうちゅるさんにおすすめされたのが、『四季かける漢字』というプロジェクションマッピングのブース。「はな」が四季を駆け、漢字を書ける空間らしいのですが、一体どういうことでしょうか。さっそく体験!

墨が洋服につかないよう、一筆
お題は「はな」
書いた文字といっしょに華が壁面に咲きました!

インタラクティブな体験型アートとなっていたこちらの作品。制作を担当した1年の福田さんに話を聞いてみましょう。

福田 昴さん:「はな」を出現させるシステムの構築を担当しました。ディレクションが得意な人、アイデア出しが得意な人などそれぞれに強みがあるチームで、全員の良さが発揮できたと思います。お客さんが参加できるインタラクティブな展示が大好きで、今回の学園祭でも多くのお客さんと関わることができました。

ダーツを投げたら、わたあめがもらえる雲の世界

そろそろお腹の空いてきた取材班。4階のカフェテリアに向かいます。

学食の学祭限定メニュー、有志学生による甘味処など、あちこち目移りしてしまう中、ひときわ盛り上がっているブースを発見しました。

東京や地元の食堂でおいしいものを食べて、そのメニューをビッグデータとしてアーカイブするサークル「グルメチーズ」です。

店舗名は「雲の世界」。グルメサークルだけにどんなものが食べられるのか期待に胸を膨らませていると、店員さんから一言。

ダーツを3回投げて、わたあめをお作りします!

どうやら、ダーツの得点に応じてわたあめの大きさが変わるようです。「そもそも当てられるかな……」と弱音を吐くと、「0点は画にならないのでやめてくださいね」とカメラマンから圧をかけられる記者E。さあ結果は果たして?

0〜30点で「小」、31〜60点で「中」、61点〜で「大」わたあめをゲット
20、1のトリプル、2
25!
30点を超えなかったので「小」。雲の世界のルールは絶対である

惜しくも小わたあめに終わった記者E。グルメチーズ所属の土谷さん(1年)に、企画意図について語っていただきました。

土谷 凛さん:

学園祭といったらわたあめ+お客さんに楽しんでもらえるよう、ダーツを取り入れました。日本のお祭りなら食べる機会もたくさんありますが、サークルメンバーの留学生によると、わたあめって海外だとポピュラーじゃないんだそうです。日本の文化をひとつ知ってもらえる機会になれば嬉しいです。

駿河台ホールには、人・人・人!

再び3階へ。大教室の「駿河台ホール」に向かうと、大勢の在学生や一般参加者の熱気に包まれていました。普段は100〜150人規模の講義が行われていますが、この日はバンド演奏やダンスパフォーマンスのためのステージに様変わりしました。

ステージ企画のラスト、ダンスサークル「HOL(L)Y」によるキレキレのパフォーマンスによって、歓声が飛び交います。会場全体がまさにひとつの「わ」となり、2日間の学園祭は終了しました。

年々熱量の増しているDHUの学園祭。昨年取材した際にも感じたことですが、DHUの校風や在学生の雰囲気を体感できる絶好の機会となっていました。今年参加した方も、参加できなかった方も、またぜひ来年ご来場ください!


DHUでは1月以降も、大学説明会やオープンキャンパス、卒業制作展などのイベントを開催します。皆様のご来校をお待ちしています。

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