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Tokyo/New York/Palestina

詩誌「潮流詩派」189号掲載

もし 終わり無き記憶が
終わり無き悪夢だとしたら

いつもと変わらない
透明な午後の日差しのもと

人々を不可視の戦いへと駆り立てる
聖なる言葉が
一瞬の閃光とともに
繰り返し 果ても無く降り注いでくる

この閃光と言葉との
終わり無き絆
ああ もしそれを
この私が断ち切れるのなら…

いつもと変わらない
透明な午後の日差しのもと
やがて閃光に包み込まれる街角で
俺はそんな詩を耳にした

その同じ街角で
何の変哲もない
会社員風の信者たちが
聖なるマントラを唱えながら

最終戦争/無差別テロを予告していた

私は
相変わらず 退屈だった


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