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カント『純粋理性批判』の難解さ/完璧性

カントの『純粋理性批判』が極度に難解だと感じられる理由は、彼が極度に完全主義的だったからということが大きい。彼の文章は悪文というよりむしろあらゆる観点から見て完璧さを目指し、しかもそれを達成している様に見える。実際、前人未踏の洞察を書くにはこうするより他なかったのだ。

完璧――つまりそれ以上さらに完全に改善/修正/彫琢しようとしても「まったく不可能」だということである。特にこの完璧さは『純粋理性批判』ドイツ語原文に関して言える。





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