見出し画像

デジタル・ネイティブの子育てで気をつけたい3つのことー親子でマインドフルネス

我が家には9歳(日本だと小学3年生)の男の子がいます。何にでも好奇心旺盛で、黒い瞳がいつもピカピカしています。わたしはそんな彼のきれいな目が悪くなってしまわないか、スクリーンタイムに気を遣ってしまう心配性のお母さんです。

現在タイは感染症の第三波でロックダウン中。学校もオンラインですので、長時間のスクリーン使用を避けられない状況でもあります。嘆きたい気持ちも正直あります、大アリです。ですが、なんとか共存していく方法を親子で日々模索しています。

1)受け手ではなく、作り手になる使い方を学ぶ

親のわたしたちはテレビ世代ですのでデジタルに対する向き合い方が受動的になりがちです。そこがネイティブ世代の子供との最大の違いです。

わたしたちが古い考え方で「見たらダメ!」と頭ごなしに言ってしまうと、子供の可能性が絶たれてしまいます。

デジタル・ネイティブの子供たちにとって、ディバイスは受け手として「見る」だけのものではなく、作り手として自ら新しいものを生み出す手段でもあります。

例えば子供が自分で動くスタンプを作りたい、と言ったとしましょう。それで必要になってくるのはデザインのスキルだけではありません。保存するファイルの種類やどうやってファイルを変換するかなど、細かいことがたくさん起こってきます。

もちろんそういった方法は学校や専門的な人から学んでもいいですが、プログラミングというほどのものでもないので、検索すればすぐにわかります。

子供に「自分で調べて」と言ってもいいですが、親であるわたしたちが学んで、受動的な使い方から主体的な使い方へと価値観をシフトすることで、ディバイスとの上手な付き合い方が見えてきます。

息子の学校ではMathigonというプラットフォームを使って、幾何学デザインをしながら数学の授業が行われています。わたしは数学が苦手なので息子よりも下手ですが、「子供のときにこんなのあったらよかったな」と思いながらわたしもやっています。

2)スクリーンを使う目的を3つの種類に分ける

それを踏まえて、我が家ではひとことにスクリーンタイムを「1日〇時間」と決めるのではなく、何のために使うのかをしっかり3つに分けるようにしています。

①学習のため ②創造のため ③娯楽のため

我が家での③娯楽のためのスクリーンタイムは親も子も1時間です。1時間以上の映画を観る場合は一日一本がリミット。(今週末は海外のネットフリックスで公開が始まった、「るろうに剣心」最終章を見ますよ!楽しみです!)

①学習②創造は親であるわたし自身の使用時間も公平に決めます。お互いのプロジェクトを報告して、それに必要な時間を一緒に話し合います。

①学習のための読書や②創造のためにアニメーションを作りたいと言ったら、45分でタイマーをかけて2回、合計90分時間使ってよしとします。1日のうち2回に分けてもいいし、15分の休憩を挟んで一気に2時間ほどで仕上げてもいいようにしています。
親であるわたしの場合は、noteの記事の作成、SNS投稿で使う写真やイラストのデザインなどに使う時間を同じ45分ルールで決めます。45分が脳の集中サイクルですので、それに合わせて休憩を取るようにしています。
①学習のための中で、オンラインクラスでのミーティング、楽器の練習で楽譜を表示するとき、課題、翻訳や論文など提出期限のあるものは、除外対象として時間をカウントしないようにしています。

親子で一緒に実行することで、自分で考えてコントロールができる習慣をつけていきます。親であるわたしにも必要なトレーニングです。

3)問題解決能力と、考える力を育てる

「聞く前にググれ!」という言葉が流行ったように、自分で問題解決するためにディバイスを使うということも、子供よりも親世代が積極的に学ぶべきことだなと思います。

調べれば分かることでも人に聞いてしまう旧世代の癖って、誰にでもありますよね。それに比べて子供は問題に取り掛かる速度が速いです。

例えば洗濯機でエラーが表示されたときに、GenX(デジタル過渡期)のわたしは「うーん、どうしよう?」と一瞬止まってから、洗濯機の型をタイピングしてググるのですが、息子の場合はさっさとYouTubeを開いて検索欄に直接音声入力するんです。

もちろん息子の圧勝。わたしが検索でヒットしたものを選んでいる間に、動画を見ながら既に洗濯機を操作していて、「この型のこのエラー番号は〇〇が原因だから、こうしたらいいよ!」とすぐに解決してくれます。

それでも分からなかったらメーカーに問い合わせます。でも日常のちょっとしたことは検索で解決できます。

親が子供のネイティブな感覚に学ぼう

親子間でも検索方法が違っていて、デジタル・ネイティブは直感的で迅速。一時停止してから動く自分自身が、ウインドウズ95みたいです。なのでわたしも積極的に子供のマネをさせてもらってます。

ですが子供がみんなそうなわけではなくて、日常から自分で考えて解決する癖をつけておかなければ、興味を持って積極的に問題を解決しようとしません。

親が頭ごなしに「見たらダメ!」って言っていると、子供もデジタルとの関係性が受動的なものとなってしまいます。それは本当にもったいないことです。まずはわたしたち親世代が、デジタルとの関係性を見直して、アップデートすることをオススメします。

プライドは捨てて、進化を選んで行きましょ!


いただいたサポートは、博士課程への学費・研究費として、または息子の学費として使わせていただいています。みなさんのサポートで、より安心して研究や子育てに打ち込むことができます。ありがとうございます。