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そこから道を見つけること

私は現在歯科医院を新規開業する医療従事者を助ける仕事をしている。
その中で特によく感じる感情がある。

「自分のやりたいことをしたい」

この感情に突き動かされて新規開業をする医療従事者が多い。
主に歯科医師だが、歯科衛生士も同様だ。

開業をするまでは皆どこかに所属して下積みをして技術や知識の経験を積んでいく。
その中で自分のやりたいことがはっきりしてくるのだ。

先日ある開業を希望されている先生が話していた。
先生は一度開業をされていたそうだが、再開発等で撤退を余儀なくされ、フリーランスで歯科医師として仕事をしていたそうだ。
けれど、自分の思う仕事が出来ないと感じたため、再度開業を決意したと話していた。
とても大切な感情で、とてもストレートに話してくださったので、私は勝手に感動してしまった。

私も今まさにその感情に突き動かされているからだ。

フリーランスが性に合っているし、今の仕事は気に入っているし、別に辞めたいと感じているわけではない。
けれど、現場で仕事をしていると私の感情とは別に「やらなければいけない仕事」に追われてしまう。
それはどこかに所属していれば当たり前のことだし、若い時は疑問にも思わなかった。
けれど歳を重ねて現場の経験や患者さんを診ていくうちに、自分の感情があふれてくる。
もしこの患者さんにこの話ができたら、このようなカリキュラムを取ってモチベーションを上げられたら、もう少し時間をかけて診られたら。
あふれてあふれて止まらない。

歯科衛生士の開業は難しいと思う。
まして歯科医師がいなければ医療行為はできない。
けれど、それでも伝えたい。
貴方のために私は全力でサポートしたいと伝えたい。
一緒に口腔内を改善していこうと。

できることは限られているけれども、私が出来ることをやらずに終わるのは悔いが残る。

歯科衛生士は国家資格を持った予防のスペシャリストだ。
この資格と経験と知識を存分に生かさないなんてもったいない。
私もストレートに自分の感情を伝えてくれた先生のように出来ることしたい。

行動しよう。
だって一生に一回の人生。
後悔をするのは嫌だ。

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