見出し画像

「餅ばあちゃん」から学ぶ、暮らすこと、働くこと

NHKプロフェッショナル「餅ばあちゃんの物語~菓子職人・桑田ミサオ~」を観ました!めちゃくちゃよかったです〜

餅ばあちゃんはその名の通り、93歳(当時)の桑田ミサオさんがたった一人で、畑で小豆をつくってあんこにして、お餅をつくって、笹を山に取りに行って、その笹に包んだ笹餅をつくって売る…それの笹餅が大人気、という方です。

まずは、ぜひぜひ観ていただきたい。(NHKの回し者ではないですが…笑。単品220円で観られます。かつ、動画の配信期限が5月28日までです)

私の『プロフェッショナル』の印象というと、ガツガツがんばろう!という時期によく観ていた印象もあって、目標達成だったり、貪欲に突き詰めるかんじとか、そんな印象がありました。いつからか、そんなのが、しんどくなったり。

ただ、この「餅ばあちゃん」の回は違っていました。真剣なんだけれど、淡々と向き合う姿勢がただただ現れていました。

初っ端に感じたのは、餅ばあちゃんの行動ひとつひとつが瞑想のようだなぁということです。

座禅や瞑想と言うと、ただじっと座っていること…というイメージですが、マインドフルネス瞑想の中には、食べる瞑想や歩く瞑想などがあります。

私もコツコツと瞑想を続けているのですが、メンターの助言から、生活することと瞑想を分けるのではなく、瞑想の延長で生活できるようになりたいと思っています。(とはいえ、修行不足は否めませんが…)

行動や対象ひとつひとつの中に、真摯に向き合う姿勢や感じる心を発揮して、そのためには呼吸が整い、姿勢が整っていて、落ち着いていて・・・

餅ばあちゃんが、言ってしまえば、ただ笹を取りに行って、あんこをつくって、餅をつくって、笹に包んで…という「作業」をしているのですが、行動ひとつひとつが丁寧であり、その姿が「祈り」のようにも感じたのです。(言葉にするのが難しい…)

その年は小豆や笹が不作で、その自然に対して、自然の結果に対して文句を言うでなく、受け止めている。

・・・そんな姿を、ちょっと私は忘れてしまっていると感じたのです。

「成果」という言葉があります。もちろん、仕事については、成果を上げるべきなのでしょうし、成果をあげないと仕事の意味がないのかもしれません。

でも、仕事ってそれだけの意味なのだろうか…?と考えさせられました。

「ワークライフバランス」という言葉もあります。仕事と生活がしっかり分かれていて、そのバランスをいかに最適にとるのか、というイメージですが、それも必要な言葉なのだろうか?と疑問に思いました。

餅ばあちゃんを見ていると、お客様に買っていただいてお金をいただいているから「仕事」と表現しているだけで、餅作りは生活そのもの、人生そのものだと感じました。餅ばあちゃんに、ワークライフバランスという言葉は意味をなさないでしょう。

努力したら努力しただけ結果が出るとか、もちろんそういう部分もありますが、
自然を相手にするとそうでない部分も浮き彫りになります。

一生懸命作物を育てたって、雨が多すぎても少なすぎても結果(実り)に影響があります。

成果を出さないと意味がないとか、その世界線もありますが、世の中にはそれ以外の世界線もあるということを知ることが、私の、生きることや仕事をすること、働くことに、なにかしらの指針となってくれるように思いました。

あなたはどう思われますか?

(文責:森本)

次回の対話会は、5/11(木)20時〜答えのない対話会
テーマ:NHKプロフェッショナル「餅ばあちゃんの物語~菓子職人・桑田ミサオ~」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?