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もう一つのトランジッションのカタチ −弱者が強者と戦う上でのトランジッション−

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【ラージョU−17 93日目】

Hola Chavales!!!!

今日はヘタフェ戦に負けて初めてのトレーニングでした。

最初の45分間はグランド上でミーティング。

監督のルベンはきまってチームが沈みかけようとするときにミーティングをします。


昨シーズンはアトレティコ・マドリードにホームで1-6で負けた次のトレーニング。

僕たちはその試合に負けて首位のレアルと勝ち点が2ポイント離れたんです。

確かそのときはリーグ戦も10試合近く残っていたと思います。


普通であればまだまだリーグ優勝を狙える位置にいると思うんですが、

育成年代におけるレアル・マドリードというのは負けることなんてほとんどないんです。

なので次にもし僕たちが勝ち点を取りこぼしてその差が5に広がったらリーグ優勝はほぼなくて。

だからこそもう残りの試合は1試合も落とせないよねっていう状態で。


そのときのミーティングでルベンは選手たちの前でこう言ったんです。

『ここで諦めるか・ここから残り全勝して最終節ホームでレアルマドリードを倒してチャンピオンになるか。どっちを選ぶかはみんなで決めろ』って。

そこからのリーグ戦は全勝。

残念ながらパンデミックでリーグ戦は中止になってしまいましたが、

チームが下を向きかけてるときに開いた一つ目のミーティング。



二つ目は今シーズン開幕戦を引き分けた次のトレーニング。

プレシーズンのトレーニングマッチを二試合負けて迎えた開幕戦でも勝てず。

そこでルベンはミーティングを30分以上、

ラージョのエンブレムをつけて戦うことに対しての誇りと責任のハナシをして。

そこからチームは先日のヘタフェ戦まで9連勝しました。


で、今日ヘタフェに負けて開かれたミーティング。

そこでルベンが言ったことは、

『どんな試合でも勝ちなさいと言ってきたがサッカーというスポーツには負けがつきものである。勝ち続けていたチームにとって負けるということは、それがたった1敗であっても他のチームに比べて大きなダメージがあるのも確かである。それでもまだ俺たちは首位にいてリーグ優勝できるチャンスは自分たちにある。残りの試合全部勝って優勝するだけだ』


チームをどうやって導くかというのはサッカーを知ってるかどうかは関係なくて。

サッカーを知ってるだけじゃ良い監督にはなれない。

改めて今日そんなことを感じました。


では今回もサッカーのハナシをしていきます。

今まで攻から守におけるトランジッションについて

3つの状況に合わせて深掘りしてきました。

CBよ、ボールを失うのは構わない、でもこれだけはするな。 −トランジッションにおけるCBの役割とは−


トランジッション完結編 −半永久的に攻め続けるために必要なこと−


基本的に僕のサッカー観は、

【ボールを奪われたら素早く奪え返す】

ここがコンセプトにあります。

なのでそれが故のトランジッションのハナシをしていました。

ただトランジッションにおいては、

【ボールを奪われたら素早く奪え返す】の他にもう一つあります。


【ボールを奪われた素早く自陣に戻る】

今回はここを深掘りしていきます。


もう一つのトランジッションのカタチ −弱者が強者と戦う上でのトランジッション−


ここ最近では、

【スペイン vs ギリシャ】【スペイン vs ジョージア】の二試合を見ました。

スペイン目線で話を進めると、

ギリシャ戦に関しては1vs1の引き分け。

ジョージア戦に関しては2vs1で勝ったものの後半ロスタイムでの逆転ゴール。

自分たちよりもレベルの下がる相手にかなり苦戦していたと思います。


この二試合を見て学んだことを話していきます。


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