日本人の考え方だと選ばれにくいステップアップの仕方 –早く海外に出ることで成功に近づくというわけではない–
Hola Chavales!!!!
一昨日の記事👇
この記事の中で週末のリーグ戦(昨日)にU–16から一人U–19のメンバーに入ったよーっていうハナシをしたと思います。
で、結局スタメンで70分くらいまで出場しました。
この選手というのは元々ラージョ・バジェカーノU–16に居たんです。
僕はラージョにいた頃にこの選手をU–14にいた頃に初めて見たんですけど、これまた才能の塊の選手なんです👇
でも身長が150cmあるかなーくらいしかなくて、
監督が求める選手の像ではなく試合にずーーっと出れなくて。
去年の冬にラージョ・アルコベンダスU–16に移籍してきたんです。
要するにカンテラから街クラブへの移籍です。
でね、これって日本人の考え方からすると選ばれにくいキャリアの歩み方だと僕は思ってて。
99.9%のスペインに来る日本人が【カテゴリー】とか【チーム名】にこだわるので。
試合に出て結果を残した者だけが上に行ける世界で、
できるだけ上のカテゴリーで契約することが目的になってることが多いのが日本人。
僕も一年目とはそうだったし。
スペイン的な考え方で言えば、
強豪校のBチーム・Cチームに居てもなんの意味もないんです。
スタンドで応援してても評価にならないんです。
残念だけどこれは戦う土俵を変えた時はそこに合わせる必要があって。
日本であれば名の知れてない高校のレギュラーよりも、
強豪校に居たっていう実績で次に進めるのかもしれないけどこっちの世界は違うんです。
(あくまでもスペインでサッカーがしたい場合はね)
彼からしたらラージョ・バジェカーノU–16のカンテラで試合に出れなかったけど、
ラージョ・アルコベンダスU–19で出た瞬間に彼のキャリアは一気に飛躍するわけです。
(そのカテゴリーにはラージョ・バジェカーノU–18がいるカテゴリーです)
で、なおかつ今シーズン昇格を決めたので、元々は来シーズンU–17のカテゴリーでプレーするはずだったのに、ユース一部リーグでラージョ・バジェカーノU–19と同じカテゴリーでプレーできる可能性があるわけです。
(レアル、アトレティコとかも)
つまりチームの名前・カテゴリーを選んだ瞬間にこのキャリアの歩み方はなかったということです。
でね、今シーズンU–19にはエスパニョールのカンテラから来た選手がいるんです。
この選手もカンテラから街クラブへの移籍です。
で、今シーズンほぼ試合に出て結果を残し、今ではセヴィージャから声がかかってるみたいです。
これがスペインでのキャリアの歩み方。
でね、仮にスペイン5部で契約して、
リーグ戦34試合中10試合招集されて2試合スタメン・5試合途中出場みたいな結果になるとします。
この結果でステップアップするのは厳しいです。
だったら6部で契約して、
リーグ戦34試合中32試合に出場して、12ゴール・5アシストの結果の方が先に繋がる。
この思考を持つ限りはスペインで戦うのは厳しいなーって感じます。
っていうか、こういう選手で成功してる選手を見たことがない。
でね、昔はできるだけ早く海外に出た方がいいって思ってたんです。
でもね、最近はそう思わなくなってきて。
これは間違いなく可能性が高まる一方で、
そもそものハナシ、海外で成功することの確率は低いよねっていうことを忘れてはいけないなーって思ってて。
(1%の可能性のところが1.2%になるくらいです)
僕の中学時代のチームメイトで、
中学を卒業してそのままスペインに来てスペイン3部まで辿り着くっていうパターンはあります。
でもそれは稀のハナシ。
別に早く海外に出てきたとて、誰しもがそこに辿り着いてるわけでもない。
そもそものハナシ、スペイン人であっても上にたどり着くことは厳しいんです。
そこを忘れちゃいけないなーっていうのは思ってて。
それはラージョ・バジェカーノのカンテラにいた時も含めて、今ユース年代の選手を見ててすごく感じるところ。
こんだけ才能を持った選手たちも辿り着かない領域ってあるんだよなーって。
何歳の時にここまでのカテゴリーにいないとその先に辿り着ける範囲ってここまでになるよねーみたいなものってあって。
だからこそ自分自身のキャリアの作り方っていうのはとても大事。
ほとんどの日本人がレアケースになるためにシンデレラストーリーを歩もうとするんだけど、その辺スペイン人の方が現実見てて。
僕はスペイン3部のプレシーズンに参加した時に同い年の選手が、
って自分で言ってた。
これも立派なキャリア作りだと思う。
一つの参考までに。
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ではまたー。
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