サンドしてボールを奪いに行ったら怒られたハナシ −日本とスペインでは教わることが違う場合がある−
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Hola Chavales!!!!
今日はラージョ7日目。
トレーニングマッチがありまして、結果は1−3の敗戦。
詳しい内容と学びは今日のスペインサッカー研究所にて話してます。
そして今日は僕にとって驚きのニュースがありまして。
ラスロサストップチームの監督・イヴァンエルゲラが解任されました。
ここまでリーグ戦4節終了時点で1分3敗。
元レアル・マドリードであろうと、元スペイン代表でW杯を経験していようと、勝たなければクビを切られるのがサッカーという世界。
監督として良い監督だったのか、悪い監督だったのかは別にして。
間違いなく僕にセグンダBという世界へのチャンスをくれたのは彼なので。
本当に感謝しています。
さて、今日は10日なのでスペインサッカー研究所の投稿を無料公開する日です。
今回の投稿は10月下旬に投稿した記事になります。
今日は一つ日本で学んでスペインで否定されたことを紹介します。
日本でよく、『サンドしろ!!』って言われたことありませんか?
僕が二年目に出会った監督は『サンドするな!!』って言うんです。
ちょっと詳しく見ていきますね。
左サイドハーフをイメージしてください。
相手サイドバックにプレスをかけてサイドハーフにパスを出されたこの瞬間。
あなたは次のアクションはどちらですか?
⓵相手サイドハーフにプレスをかけてサイドバックとサンドする
⓶内側に絞りながらゾーンに戻る
【⓵を選んだ場合】
ワンツーで崩される可能性もあるし、サイドハーフにカットインで突破される可能性もある。
頑張って守っているようで全然守れてないんです。
【⓶を選んだ場合】
SBが中央を走ってきてもブロックできるし、サイドハーフのカットインのコースも塞ぐことができる。
そうなるとサイドハーフはサイドバックに戻すことしかできない。
内側に絞ってゾーンを埋めることにより、相手のプレーの選択肢を減らすことができます。
【オーバーラップをされた場合】
SBは味方サイドハーフとマークをチェンジして、
大外からオーバラップをしてくるSBのマークを見る。
これはサイドの守備の鉄則です。
分かりやすいようにもう一つ例を出します。
今度は左サイドバックをイメージしてください。
あなたの背後のスペースに走られてスルーパスが出ました。
CBがそのスペースを埋めるようにカバーしています。
この時にあなたは次にどんなアクションを取りますか?
⓵CBとサイドしてボールを奪いに行く
⓶CBのスペースを埋めてるべく内側に絞りながら戻る
この場合も後者を選択するべきです。
僕が監督に言われたのは、
『自分の背後にボールが出たら味方のCBを見なさい。もし自分のカバーに出ているのを見たらCBのスペースを埋めなさい』
“ではなんでサンドしてはいけないのか“
『ボールは必ずゴールに向かう』
カウンターの守備でもお話しした内容です。
大事なのはゴールまでの走る距離です。
二つのシーンを比較してみます。
赤→:ボールを追いかけてからゴールに戻る
黄→:ゴールに直線に戻る
圧倒的にゴールに直線的に戻った方が走る距離が短いのは誰でも分かると思います。
(サイドバックで言えばペルムータと呼ばれるプレーです)
“ボールを追いかけてもゴールは守れない“
ここを理解することが大事だと思います。
つまり、
自分の頭をボールが超えた時、自分の背中にボールがある時はゴールに戻る。
ボールに戻ってサンドはしない。
相手の背中を追いかけるのは守備ではありません。
守備の基本は、
相手→ボール→自分→ゴールの関係を作ること。
特にサイドでプレーする選手は守備の基本ですので覚えておいた方がいいと思います。
ではまたー。
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