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ボランティアだけで10年続くNPOメディア

意外と知られていない事実。

それは、ganasは2012年から10年間ノンストップで、ボランティア記者のみで記事を出し続けている、世にも珍しいNPOメディアであること。しかもテーマは、ニッチな(収益化が難しい)「途上国・国際協力」。

こうしたチャレンジを支えてくれているのが、ボランティアの記者たちであり、ganasサポーターズクラブの方々であり、読者の皆さまです。

ganasの記事はどんな人たちが書いているの? こんな質問をよくいただくので、この場を借りて少しご紹介します!

記事をコンスタントに書いてくれる学生記者は現在2人います(その時々で変わります)。

ひとりはganas史上最強の学生記者である久木絢加さん。ganasの最高記録である「1万1000いいね!」をマークした記事を書くなど、稀代のヒットメーカーです。

久木さんがganasに加わったのはちょうど2年前の夏。コロナ禍で海外(とくに大好きなモンゴル!)に行けなくなった夏休みを有効に使おうとganasの記者になったのです。それ以来、「モンゴルでシャーマンが増えている」といったユニークな話など、モンゴルネタを中心に36本の記事を書いてきました。学生なのに、いまやプロ顔負けのレベル。

実は久木さん、今年度は大学を休学し、いまはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに滞在しています。目的は英語の勉強。フィリピンでもフィジーでもなく、ドバイに留学という目の付け所がさすがです! 

ちなみにドバイは、ガーシーやコロナ給付金詐欺グループの人たちが逃げ込む場所といったダークなイメージが日本では付きつつありますが、世界では「新たな英語留学先」として注目を集めているとのこと。タイ人やコロンビア人、トルコ人が多いそうです。

留学のようすは、久木さんが現在執筆中の連載「Yalla!女子大生のドバイ留学日記」でどんどん発信していきます。ご期待ください!

もうひとりの学生記者は本多なおさん。ganasの元気印。ganas編集長からの厳しい指摘にも折れずに食らいついていく根性の持ち主です。

難しい医療の記事(「うなづき症候群」や「顧みられない熱帯病」など)にも果敢にチャレンジする本多さんはいま、ケニアに来ています。ケニアからはウガンダへ入る予定。頑張って現地取材して書く記事がすごく楽しみです!

社会人の記者はだいたい常時5~6人います。

ganasの絶対的エースが、マッチョ(本業はストレングスコーチ)で、何事にも(もちろん途上国についても)熱い男、笹田健史さん。4年前の夏からganasにジョインし、これまでに書き上げた記事は史上最多の75本。足を使った取材へのこだわりが強く、インド、ケニア、ミャンマー、タイなどで、読者の土肝を抜く取材を重ねてきました。

とくに秀逸だったのは、「タイへ逃れたミャンマー人の民主化活動家を追った連載」と「ケニア・ナイロビのキベラスラムの潜入ルポ」の2つ。大手メディアの第一線の記者でもやらない取材を敢行するのが笹田さんの真骨頂。ganasから生まれた正真正銘のジャーナリスト。得意とするエリアはアフリカ(ザンビア、ケニア、マリなど)とアジア(インド、タイ、ミャンマー)。

規格外の行動力と体力を武器に笹田さんが書く記事に魅了された「笹田ファン」もganasの読者の中には多いはず。そうした方へ朗報です。8月26日(金)の夜に、笹田記者の講演会を開く方向で進めています。正式なアナウンスまで少々お待ちを。

次に紹介したいのは大下歩記者。全盲というハンディを感じさせず(努力を他人に見せないタイプ?)、取材した内容を噛み砕いて、読みやすい記事として読者に届けられるのが大下さんの得意技。文章のセンスはganasナンバーワンです。

これまでに書いた記事のエリアはシリア、ジャマイカ、フィリピン、コロンビア、ネパール、カンボジアと幅広くカバー。けれども大下さんにとって第2の故郷は、学生時代に留学した中米コスタリカ。ちなみに大下さんは英語もスペイン語も操ります。

社会人記者の3人目は橋本未希さん。この春からganasの記者となった期待の新人です。学生時代に留学したタイ、学生インターンとしてかかわったアフガニスタンやパキスタンに強い関心あり。文章をていねいに書くところが記者向きです。書いた記事はまだ3本ですが、今後にご期待ください。

4人目は佐々木弘子さん。佐々木さんは何といってもアフリカ(とくに10年以上暮らしたザンビア)への愛が深いところが素晴らしい! 佐々木さんが書く記事の行間にそれがにじみ出ています。やっぱり、記者がおもしろいと思って書く記事のほうが読んでもおもしろいですよね。

佐々木さんのすごさは「アフリカ愛」だけではありません! 子育て、本業、ganas記者と、エンジェルスの大谷翔平選手も顔負けの“三刀流”で頑張るところです。大変なのに、いつも笑顔が弾けていて、周りの人(記者仲間)を幸せにしてくれます!

そんなこんなでまとめてしまうと、ganasの記者は十人十色。年齢も20代から50代までバラバラ。それぞれが得意とする/興味があるエリアも、アフリカ、アジア、ラテンアメリカとバラバラ。書きたい分野も、政治からお笑いまでバラバラ。

共通するのは、途上国のいろんなことを“きちんとした記事”(わかりやすく、エビデンスも入っているという意味)で発信し、多くの読者に伝えたいということ。この一点でganasに集い、頑張って記事を書いています!

ただ記事を書くのは簡単そうに見えて、実はどうしてなかなか大変です。ですのでganasは過去17回、ganasの記者を日本国内で育てるプログラム『77日記者研修』を開講してきました。いまはちょうど18期(この夏)の参加者を募集しています。

〆切はあさって7月20日(水)。途上国に興味がある方、途上国に詳しくなりたい方、記者として動いてみたい方、ご応募をお待ちしています。途上国を一緒に盛り上げましょう!

【〆切7/20】途上国を発信するganas記者になろう!『77日記者研修』(18期)の参加者募集
https://www.ganas.or.jp/news/20220618wt18/ 

『77日記者研修』を含む、ganasが夏に開講するプログラムの一覧はこちら。

情報を受け取る側から「発信する側」へ! ganasの8・9月のプログラムが出そろいました
https://www.ganas.or.jp/news/20220713summer/ 

途上国を盛り上げ、途上国から学ぶコミュニティ『ganasサポーターズクラブ』の詳細はこちら。
https://www.ganas.or.jp/gsc/ 

*写真は、コロナ禍が始まる前の最後の忘年会(2019年12月6日)。ganasの忘年会はかつては毎年数十人規模でにぎわっていました。今年の年末は再びみんなで集まれますように!