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映画批評

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映画の批評。脚本家視点なので映像的にどうとか役者の芝居がとかはあまり書けません。
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2014年5月の記事一覧

ブルージャスミン

 途中まではイマイチだと思っていたが、中盤以降、どんどん引き込まれていった。夫の逮捕、自殺によって、セレブリティな生活から一気に転落。貧しい一般庶民の妹を頼らざるを得ない。なのにセレブが抜けきらない勘違い女が主人公だ。使い古されたよくある設定だと思った。回想を多用するのも、あまり好きではない。
 だが、物語が進むにつれ、その感想が大きな間違いだと気づかされる。見事な設定。回想の使い方も素晴らしい。

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キル・ビル Vol.1

 ……マンガだな。

 というと「マンガの何が悪い」と反論されたりするのだが、要するに荒唐無稽ということだ。例えば、日本の裏社会って、もっと伝統や格式や慣例や文化や形式を重んじると思う。だからまずオーレン・イシイがヤクザ界のトップになること自体がありえない。リアリティがない。

 っていうと、そもそもこの映画にリアリティを求めるのが間違いとか言われそうだけど、現実社会と比較してのリアリティという意

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野良猫ロック 暴走集団’71

 『野良猫ロック』シリーズの最終作。原田芳雄が入っただけで、すごく豪華に見えるな。
 社会や大人たちからのしがらみを逃れ、自由に生きる若者たちが、そのしがらみの中に引きずりこまれてしまった仲間を救うべく行動を起こす。しかしここでもやはり、社会や大人たちにより、阻止されてしまう。若者には、ハッピーエンドはないのか!?
 ちょっとプロットが甘い。というか緩すぎる。それはそれで、主人公たちの雰囲気をうま

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野良猫ロック ワイルド・ジャンボ

 今、書こうとしている脚本の参考に、久々に見てみた。まさに僕が書こうとしているものと構成もテーマも同じだと感じた。だけど二番煎じにはならないだろう。
 若者が持つ、やり場のない怒りと渇きと渇望が、社会や大人たち相手に発散され……かけるが絶望に終わる。若者の求めるものなんていうのは、大抵、大人たちによって阻止されるのだ、いつの時代も。
 でも若者って、無駄な抵抗と分かっていても抵抗せずにはいられない

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