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悪いと知っていても、友達に誘われたら断れない。といわれたら【子どもと話す】

ムスメが学校帰り、お友達に買い物に誘われた。
断れない・・・とついていったムスメ。

その話を打ち明けられて、さて、どうする??と思いながら
夜な夜なはなす、娘との話。


友達に誘われたら、断り方がわからない。


はじめての寄り道で、買ってきたものを、
「友達にもらった」と私に見せにきた。
おかしいな〜・・・とおもったけど、
そうかと言って聞く。


ただ、お友達にもらったのなら、
もらったなりに、親としての対応がある。
だからそれだけを言った。
それは結局ムスメは
嘘をついているな。ってわかるくらい挙動不審になり
夜になって、自分からいろいろ話してくれた。

その中で
誘われたら断れないについて、じっくり話した話。
前回の話は https://note.com/deva_urja/n/n8fdf1b3aa706



断れないと言った、ムスメの言葉はこれ。

学校帰りに、Pちゃんにアニメイトに行こうと誘われた。
誘われたら、私、断れない。
断り方がわからない。

寄り道が悪いのはわかっているんだけど
どうして良いかがわからないんだよ。お母さん


この「断れない」になんて答えるか。
私が試されているなあ・・・・


うちのムスメのいいところは、
争いに巻き込まれないところだ。

幼稚園でも、小学校でも
グループや、だれかお友達が対立していたり
あんたと遊ばない。みたいなことがあっても
ふしぎとどちらの人もムスメとは仲良くする。

そしてどんな人ともフラットに話す。
あるいは、声もかけられる。
そういうムスメである。

小学校までは、下校にお友達が寄り道を提案しても
1度や2度くらいつきあったら
お断りして帰ってきていた(らしい)。

自分が嫌だな。って思ったら
友達と揉めることなく抜けることができる。

もっとも、この時の寄り道は、1駅分くらいあるくとか、
違う道から駅まで行くなどの可愛いものだった
というのもある。

それが、中学になって
初めての寄り道(お店デビュー)で
そして断れないと相談された。


ムスメの中で、ちょっと違うことが起きている。
なんだか、親側が腹に力を入れて
話したくなるシチュエーションだと思ってしまった。
真剣勝負やー・・・・。みたいな。

だからそもそも論に戻ってみる。


あなたは行きたかったの?行きたくなかったの?


娘はどっちもある。と言った。

お友達に誘われるのは嬉しい。
一緒に行ったら、楽しくお話ししながら店がみれると思った。


だけど、寄り道が悪いのはわかっていて
規則を破るのも嫌。

どっちもあるんだよ。
断り方もわからないし
こういう時はどうしたら良いのかがわからない


聞いていて
ムスメの中に、その通りの気持ちがあると思う。

そして
断り方がわからない。って2回言ったな。って思う。


両方あって良いんじゃない?選ばなくていい。


断れない。って2回言ったムスメに、
断ることの是非を話す前に
話したほうがいいなと思って、私は言った。
あなたの中に、2つの気持ちがあるよね、って。


1つ目ーー
ムスメの中にあること。

お友達に誘われて、うれしい。がある。
お友達と、一緒にお出かけできたら、楽しいだろうな。って
期待もある。
話したい、もある。

だから、お友達に誘われたら行きたいな。っておもったよね。
と私。


うん。とムスメ


ー(わたし)
じゃあさ、まず、それを伝える。


で。二つ目
同じように、
学校の帰りに行くのはいやだな。
こわいな。っていうのがあるよね。
寄り道はダメだと思ってるよね。

ー(ムスメ)
うん。

ー(わたし)
だったら、それもそのまま伝える。
この2つはどっちかを選ばなくていいんだよ。


ーー(ムスメ)
!!!え、いいの?

ーー(わたし)
うん。
で、
その上で、あなたはどうしたい?

と私は聞いた。

学校帰りじゃない日に行きたい


学校帰りじゃない日なら行きたい。
こんなドキドキしながらいくのは嫌だ。

ー(わたし)

うん。ならば、やっぱり両方言う。

お友達の気持ちは、ちゃんと受け取れるよね。
お友達も、嫌な気持ちにならないと思う。
あなたと一緒にいるのが楽しい。って
お互いに伝わったら、満足なんじゃないかな。


そして、あなたは
お友達に悪いことをしちゃったな。って思わないし
きまりを破りたいわけじゃない自分にも
嘘もつかないですむと思う。



あなたに「ある」気持ちから話していい。
いい悪い(善悪)じゃなくて



いい悪いで考えるとさ
お友達にいいか、悪いかか
規則に、いいか悪いかになってしまう。

今回は、友達をとって、規則を破った嫌な気持ちがある
そしたら、友達との時間も嫌な思い出になるよね。
逆に、規則をとったら、
お友達に悪いって思ってしまいそうじゃない。

ー(ムスメ)
うん。
いま、嫌な思い出。


ー(わたし)
あなたの中にはどっちも大事にしたい。がある
それでいいんじゃない?

そして、両方言っていいんだね。
それなら言える。
ほっとする

ってムスメは言った。


もしも、は起きてから考える。


カウンセリングで言うと、
ここの理解は、一見簡単そうにみえて
大人でも理解するのに時間がかかる難しいところである。
だから結構ていねいに話した。


もし、そこでお友達が、
塾があるから、学校帰りじゃないといけない。
だから行こうと言ってきても、
気持ちを伝えたら、きっとこんなに悩まない気がするよ。

ーうん。それはお友達の心の中のことだよね。
断れる。


あるいは、
なんだとー!このまじめぶりっ子め
ってお友達が悪口を言ってきたら
それはその時考えたらいいしね。

ーああーそうなったら、もういいやって思える
って娘は言った。

ぶりっこって、表現が古い。




そして、
もしお友達と寄り道したとしても、
ここまで考えたことがあったら、
流されたんじゃなくて、自分で決めたと思えるんじゃないか
と私は思った。


カウンセラーだって、母である。

私は、1回、それなりにお金をいただくカウンセラーだ。

でも、カウンセラーであっても、
母は母。
仕事とはちょっと違う心が動く。
いつだって真剣勝負だな。と思う。


子どもと話すときは、
難しくないか
子どもがついてきているか

何か引っ掛かっていることはないか。

なんか一つ一つ丁寧に話す。


私だって、うう。この話長くなるなと思うことを
それでも、話せる親子でほっとする。

話せる親子でと思って暮らしてきたこと
それが、一番価値な気がする。


私が親からは教えてもらえなかったことを
自分が学ぶことで、伝えていけることに
喜びもある。


いただいたサポートは、子育てのDVから回復する支援をしている団体に寄付します。ありがとうございます。