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お母さん、学校に行くのが怖い。(子どもとの対話)

今日も、よなよな話す
子どもとの話

ムスメとの話を、もれ聞いていた息子が
「女子の人間関係って、めんどうくさいね」
と言った、ムスメと友達のお話。



超天真爛漫なムスメが
7月のはじめ、急に人の目を見て話さなくなった。
いつもより寡黙で
自分の部屋に少し長くいるようになった。

子どもの様子を感じていないと
あるいは、ちょっと気を向けていないとと言うか
こっちに余裕がないと見過ごしてしまうくらいの
ちっちゃな行動の違い。



そんなことが1週間くらい続いたとき
学校から返ってきたムスメが、
お弁当を流しに出しにきながら1着のニットベストを持ってきた。
友達がくれたの。って持ってきた。



・・・・ふむ。

子どもにお揃いで着たいね。っていうような趣味はない。
友達がそういう人であっても、
そういうお友達の話を聞いたことがない。
友達がくれるには、少し額がはる。
何かがおかしいなって思ったけど
そうか。と聞き流す。



でも、いただくにはお値段が高いものなので
お母さんが、その子のお母さんにお礼をしたいから
連絡先を教えて。
と言った。



ムスメは、しばらく考えて
そこから、明らかに挙動不審な行動をし始めた。
おやつをたべながらも。
お風呂に入るときも
ごはんのあいだも、ずっと。


みていて、こっちもざわめく。
質問をしてみたくなる。
なんかあるよね?嘘でしょとか。

でも、こっちから言っても仕方ないなと思って
ただ黙っていつものようにしていた。
(いつものように、振る舞うようにしていた)


晩ごはんを食べて、しばらくしたあと
声をかけてみた。
「お母さんに、なんか話したいことある?」



断り方がわからない。


ムスメは、そのベストは

お友達がくれたものではなくて
学校の帰りに、友達にアニメイトに行こうと誘われ
一緒に行って買ってきたものだ。

と言った。
そっか。とただ聞く。


寄り道はだめなのはわかっている。
わかっているけど、断れない。
誘われたら、どう断っていいのかわからない。

ともいわれた。
これも、そうか。ってただ聞いた。
 

しばらくふたりでお茶を飲んでいたら
子どもが言った。

部活のAちゃんとBちゃんが私のことを
「きもい、うざい」って言っている。

そしたら、友達ってなんだろうなって
私いちゃいけないのかな。って思って
怖くて友だちの顔を見れない。

ずっと先生とか、友だちの顔が見れない。
学校に行くのが怖い。

あとは号泣である。


うちの娘ちゃんは、
勉強がすごくできるタイプでもないし
何かを狙ったり計ったり、人の悪口をいうひとではない。
念のために言うと、バカでもない。


いつもお友達の真ん中にいるというか
友達が寄ってくるタイプである。
そしてマイペース。
嘘がない。

私にとって自慢の娘である。
自慢というか、
私はムスメのことを誇らしく思っている。



そんなムスメがここしばらくヘンだったので
なんかあるなあ・・・と思っていたけど
なるほど。それは随分頑張ったな。
ちっちゃいのに、頑張っているな。

いや、体はもう大きいですけどね。
心の器的にはキャパギリギリだろうな
と思ったのだ。


これも

そっか。
といってHUGをする。



私のムスメになにしてくれとんじゃ!!


そして、私の自慢の娘に対して
何してくれとんじゃ!!とその悪口ふたり組みに
軽く怒りが湧く。
(思っても仕方ないことなので、すぐに流したけど)

ほろっと涙が出て、
なんの涙だ?と思ったら、
私が悔しいな。と思っている事に気がついた。
何してくれとんじゃ!!という言葉の裏に悔しさがある。



そしてムスメの中ではすでに
随分いろんな話が、発酵していそうだったので
一つ一つ、ゆっくり話を聞くことにした。
 
 
ここでもやっぱり善悪ではなくて
何が事実で、それをムスメはどう思っているのだろうか?
というところを
じっくり聞いてみることにした。



人の話を聞くには、胆力がいる


ここまでの話で言えることは
人の話を聞くには、胆力がいる。ということ。


書いているように、
私だって、子どものはなしの中で自分の気持がいろいろ動く。

嘘いってんじゃない?ってムスメに矢印が行くこともあれば
その悪口二人組に思うこともある。
でも、その一つ一つが子どもへのジャッジになると思うから
脊髄反射のように話すことは
したくないと思っている。


ーー

カウンセラーになってからもずっと、
その訓練に随分な時間とお金をかけているし
なんなら、家や車が買えるんじゃないの?と
時々思ったりもするけれど、

子どもが大きくなって来ると
そのかけてきた時間がやっぱり生きるなと思う。


そして。

今日、このnoteを書いていて
子どもとの話を書きたいなと思ったけど
その前に、いろいろ思っていた私に気がついた。

(つづく)


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