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キャリアデータを活かす研究開発 〜企業イメージメーカー開発秘話〜

はじめに

ワンキャリアでデータサイエンティストをしている長谷川です。2022年4月にワンキャリアに新卒で入社し、あっという間に10ヶ月が経過いたしました。本日はタイトルにもある通り、ワンキャリアが研究開発をスタートしたこと、そして昨年にはなりますが、研究成果の第一号としてプチサービスをリリースしたことをお伝えできればと思います。

簡単なプロフィール

執筆している長谷川が何者なのか、簡単に説明させていただきます。私は学生時代、AI研究所で3年間長期インターンをしておりました。AI研究所では企業と共同研究を行っていて、モデルの構築や分析、そして営業まで幅広い業務を経験しました。中でも、自身でメンバーを採用しチームを立ち上げ、プロジェクトのデリバリーまで行った経験は大変貴重なものでした。この経験をきっかけに、組織の立ち上げやメンバーのマネジメントに興味を持つようになりました。

そんな中、就職活動中にワンキャリアで研究開発組織を立ち上げる話をCTOの田中とVPoEの岩本から聞きました。話を聞く中で、ゼロから組織を立ち上げるというワクワク感、そして田中・岩本がメンバーのキャリアについて真剣に考えてくれるということを感じました。このことから、私も「人の数だけ、キャリアをつくる。」というミッションを一緒に実現したいという想いが強くなり、ワンキャリアにジョインしました。

開発に至った背景

研究開発のスタート

2022年4月にジョインして、まず実施したのがクチコミの分析です。弊社では新卒向けのメディア「ONE CAREER」を提供しており、選考体験談や企業への印象といったクチコミを収集・公開しております。入社前より、ワンキャリアにはこれらのクチコミが多く貯まっていることを認識しておりました。同時に、もっとクチコミを有効的に活用していきたいとも考えておりました。

私は学生時代に「ONE CAREER」を利用しており、よくクチコミを見に行きました。ただし、1社あたり見るのはせいぜい2-3人分のクチコミだけです。時間がない中で多くのクチコミには目を通すことができず、偏った意見から企業を判断していないか不安に思うことがありました。

そこでクチコミ全体からその企業のイメージを掴むべく、企業の性格を表すキーワードの抽出を進めました。

入社後2週間で経営会議、そしてハッカソンへ

キーワードの抽出を始めて1週間後、その途中経過をVPoE の岩本に見せたところ、「おもしろい研究だから経営会議に持ち込もう」という話になりました。そして翌週、経営会議に研究成果を持ち込んだところ、代表の宮下より「研究開発の初成果としてプロダクト化しよう」と言っていただきました。ここまでわずか2週間、あまりのスピード感に戸惑いながらも初のプロダクト化に心が躍っておりました。

プロダクト開発はハッカソン形式で行うことになり、CTOの田中や他部署の事業部長も巻き込み開発を進めました。そして「企業イメージメーカー」が完成しました。

サービスの概要

企業イメージメーカー」は、投稿されたクチコミを元に企業の性格を表す8つのキーワードを抽出します。キーワードの抽出にはデータサイエンスのアルゴリズムを用いております。

また、データの前処理は可能な限り控えました。それは、実際に体験した方による「生の声」が最も信頼に足ると考えているからです。抽出されたキーワードの結果をもとにチューニングすることも検討しましたが、人力で「精度の高さ」を判定するとバイアスがかかると思い踏みとどまりました。

その結果、サービスを利用するユーザーは企業名を検索し、結果として表示された8つのキーワードを閲覧することで、効率的に公平で客観的な企業のイメージを掴むことができます。こちらは先日、PRも出しているので確認いただけたらと思います。

ワンキャリアの魅力とは?

入社してからの半年間で見えてきたワンキャリアの魅力は2つあります。

1つは、キャリアを点ではなく線でとらえるためにデータを集めていることです。日本の採用DXにおいて、新卒の就職活動と中途の転職活動が分断されてしまっていることは大きな課題であると私は考えております。弊社のミッションでもある「人の数だけ、キャリアをつくる。」を実現するためには、キャリアを一続きの線と捉えて最適なキャリアを模索する必要があります。弊社では「ONE CAREER PLUS」という転職者向けのメディアを提供しており、続々と転職活動のデータが貯まってきております。これらのデータも用いつつ、ミッションを実現していこうと思います。

2つ目は、研究開発からプロダクト化までスピード感を持って取り組めることです。今回、研究開発のスタートからプロダクト化までわずか半年で至りました。データサイエンティストとして、自分の研究開発をこんなにもスピード感を持って社会に届けられることが大変嬉しく思います。

弊社では研究開発組織を立ち上げたばかりで、まだまだ取り組みたい研究テーマが多く存在しております。少しでも興味を持った方はぜひ、一度お話しできればと思います。

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