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イベントレポート:プロダクト愛で繋がる開発組織のカルチャーを解剖!〜airClosetとMakuakeの場合〜 

2023年5月11日にエアークローゼットとマクアケのコラボイベントを開催しました。プロダクト愛の強いメンバーが多く在籍するエアークローゼットとマクアケの開発組織を紹介し、盛り上がったイベントの内容をお伝えします!

それぞれのプロダクト開発の進め方や、組織カルチャー、エンジニアとしてやりたい事ができる環境なのかどうか、など突っ込んだ話題も話し合いました!

▼イベント概要


エアークローゼットについて

プロのスタイリストが選んだコーディネートが自宅に届く、月額制ファッションレンタルサービス『airCloset(エアークローゼット)』と、商品を納得するまで試してから購入を検討できるメーカー公認月額制レンタルモール『airCloset Mall(エアクロモール)』を運営しています。

Vision
“ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ

Mission
発想とITで人々の日常に新しいワクワクを創造する

現状はレディースがメインターゲットですが、今後はメンズ分野などの領域拡大及び海外展開も視野に入れています。

技術の特徴として、全面的にJavaScript/TypeScriptを採用しているのが大きなポイントです。(一部例外もあり)

また、フロントエンド〜バックエンド〜インフラがそれぞれ別れているのではなく、機能を実現するために必要なことは1人ですべて行う、エンジニアが機能に責任を持つ組織体制にしているのも特徴としてあげられます。

マクアケについて

まだ世の中にないものやストーリーあふれるチャレンジが集まる、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」を運営しています。

Vision
生まれるべきものが生まれ
広がるべきものが広がり
残るべきものが残る世界の実現

Mission
世界をつなぎ、
アタラシイを創る

「Makuake」を中心に、新商品の企画開発支援「Makuake Incubation Studio(MIS)」や、プロジェクト実施後のアフターサービスとして「Makuake STORE」「Makuake Global」「Makuake SHOP」を展開し、商品企画(プロデュース)~先行販売(デビュー)~一般流通促進(グロース)までをサポートしています。

技術面では、10年前にPHPでモノリスのシステムから始まりましたが、直近はマイクロサービス化を進めており、バックエンドはGoだったり、フロントエンドはTypeScript(Vue.js)といった言語を使っています。

自己紹介と自社サービスのここが好き!なポイント

「Makuake」は日々新しいモノやサービスが生まれるプラットフォームなので、トレンドにちょっと詳しくなれるのが働いていて楽しいポイントです。

マクアケでは、アタラシイに挑戦している実行者やそれを応援するサポーター向けの開発だけではなく、社内のキュレーターや審査担当のオペレーション改善をシステムで実現することにも取り組んでいます。社内外で様々な挑戦をしている人をサポートできるのがマクアケの魅力です。

「Makuake」はサービス開始から10年が経ちますが「応援購入」というコンセプトはまだまだ新しい概念で、今後さらに進化するサービスだと感じています。社内のいろいろな部署から毎日のように「こうしたい」というアイデアが出てきたり、進化を感じられる環境です。

また、私が所属するMAX(Makuake eXperience)チームは「Makuake」のユーザー体験(Experience)向上に向き合うチームですが、ユーザーの声を聴き、それに対して真摯に向き合う姿勢を貫いています。「Makuake」でプロジェクトを実施する実行者、応援購入するサポーター、そして社内のいろいろなステークホルダーにごりごりユーザーインタビューを行いながらプロダクト改善ができるのが魅力だなと思っています。

プロダクトの好きなポイントとしては2点あります。
・お客様に無駄な時間を使わせないことを徹底していること
・使われるプロダクトを作る事にこだわっていること

「airCloset」は忙しい女性のためのサービスなので、新しい機能を追加する際には、「時間を使わずスムーズに出来るか」どうかを判断軸としてぶらさず持っています。

また、スタイリスト向けシステムや物流倉庫内で使われるシステムも内製しており、プロダクト改善の際に必ず行うのが現場ヒアリングです。作ったけれど使われないシステムではなく、使ってもらう場面をきちんとイメージして開発できている文化があるのも良いところです。

エアークローゼットではお客様、スタイリスト、倉庫作業者、社内メンバーなどが使うサービスをすべて内製化して開発しています。ドメイン領域が広く、利用ユーザーも様々なので、設計力と専門知識が身につくのが好きなポイントです。

ビジネスサイドとのディスカッションがしやすく、コミュニケーションを活発にとって設計していけるところも楽しく働けるポイントです。

プロダクトの好きなポイントは2点あります。

- お客様の感動を第一にしていること
- 幅広いドメイン領域を横断的に開発できること

エアークローゼットはエンジニアだけでなく、スタイリスト、倉庫管理者、カスタマーサポート、マーケターなど社内の全メンバーが「お客様の感動」を目指して日々ディスカッションを重ねています。お客様の感動を生み出すことに妥協しない姿勢を各メンバーが持っている点が、プロダクトづくりの上でも強みになっているように感じます。

また、エンジニアとしてはお客様向けのアプリやWebだけでなく、選定システムや倉庫システムなどの幅広いドメイン領域を横断的に開発できます。これにより、サービスの全体像を把握した上で「もっとこうした方がいい」といった考えを全員が持ちながら開発できる点もプロダクトの持つ魅力のひとつです。

テーマ1.プロダクト開発を推進するコミュニケーションのあり方とは?

Q.開発内容はどうやって決めていますか?

エアークローゼットでは物流やマーケティングといった領域ごとにグループが分かれています。グループごとにKPI、開発予算を持っており、ビジネスサイドとの橋渡しとしての役割を持っているドメインリードエンジニアがPMOやCTOと話し合いながら施策の優先順位を決めて開発を進めています。

マクアケはプラットフォームベースでドメインを分けています。プロダクトオーナーが他部署の課題や要望を吸い上げつつ、優先順位をつけながらエンジニアと共に開発内容を決めていく流れになっています。

Q.ビジネス側からの要望などは誰がどう管理し、コミュニケーションをとっていますか?

コミュニケーションの際に気を付けていることとしては以下が挙げられます。
・小さな疑問も出てきた場合は随時話し合ってその場で解決させる(オフライン)
・専門用語を使わないようにしている
・開発が目的とならないように、プロジェクトの目的を意識しながら開発を進める

お客様にとって何がいいのかというのを判断軸としてビジネスサイドと話し合いを進めます。

マクアケは「どうやったら実現できるか」を一緒に考える文化があります。開発本部内では「WHYを考えよう」という姿勢を大切にしていて、なぜその開発が必要なのか、そもそもの部分を考えたうえで、ビジネスサイドとも共通認識を持ちながら進めています。

Q.エンジニアがやりたいと思ったこと、挑戦したいことなどの提案は実現できていますか?

週次や月次の1on1で自分のやりたい事を伝えておけば、アサイン決定会の中で希望とマッチングする案件にアサインされるようになっているので、やりたい事が実現できる環境になっていると思います。

エンジニアの週次ミーティングでは改善したいと思っていることを発信できる風土があり、サーバー増強やシステム自動化などの提案をしたエンジニアが自分自身で担当して改善している例もあります。

半期ごとに設定するOKR(Objectives and Key Results)の目標に自分のやりたい事を設定することが可能です。各OKRは開発部内で共有されているので、目標に入れた上で周知しておけば「あの人はあんな事やりたいって言っていたな」と思い出してもらえて、やりたいことをやりやすい空気ができています。

また、半期に1回「開発合宿」という、システム上の技術的負債や改善点について集中して2週間程度開発を行う取り組みがあり、合宿で取り組む内容はエンジニアの意見をもとに決めています。直近で言うとステージング・開発環境の増設、Vue.jsやNode.jsのアップデートも合宿で行いました。

Q.コミュニケーションはカルチャーの一部かと思うのですが、何か特徴的なカルチャーはありますか?

エアークローゼットはフル出社としており、みんなオフィスにいるのでカジュアルにすぐ聞ける空気感が特徴だと思います。週次のミーティングでは以下のKPTフォーマットを使っています。一般的なKPTはネガティブな話になりがちですが、この流れにするとポジティブな話が出てくるので良いコミュニケーションが作れていると思っています。

出展:https://ihcomega.hatenadiary.com/entry/2020/04/28/055258

各チームでスクラムが導入されているので、振り返りではmiroでKPTをばちばち貼りながら話し合いを進めています。オンラインのコミュニケーションが多いので、チームごとに様々なコミュニケーションツールを試しています。

テーマ2.プロダクト開発と専門性の追求のバランスはどうしてる?

Q.プロダクト改善に時間を使うと、技術的負債の解消やアーキテクチャ改善に使う時間が無くなったりしませんか?

技術的負債の解消やアーキテクチャの改善もプロダクト改善そのものだととらえているので、あまり分けて考えていないですね。各グループごとに優先順位を決めて開発を進めている中で、負債の解消やアーキテクチャ改善に使う時間も常に作っている形になっています。

アーキテクチャに関してはRe-Architectureチームという特化しているチームが存在しています。また、チームを横断して改善する必要がある場合は、複数チームからメンバーが集まったワーキンググループで改善に取り組んだり、半期に一回の開発合宿で集中的に取り組んでいます。

アーキテクチャ改善の直近の事例で言うと、サーバーの自動増強や、ステージング環境のデータベースを日時で自動更新する仕組みをAWSを使って作ったり、アプリのパフォーマンスチューニングを行ったりしています。

Q.プロダクト改善に主眼が置かれていると、個人のスキルアップがおろそかになったりしない?

個人としてやりたい事を半期OKRで設定したり、自分の興味のあるワーキンググループに参加することも可能なので、個人のスキルアップができる環境だと思います。資格取得補助が出るのでAWSの認定試験を勉強している人がいたり、輪読会があったりなど、サポートの体制もいろいろと用意されています。

エンジニアの目標設定が、プロダクトの改善というよりは個人のスキルアップをメインとした目標設定になっているのがエアークローゼットの特徴です。目標設定はエンジニアスキルにフォーカスしてはいますが、グループごとのKPIはプロダクト改善につながっているので、日々の業務を行っていればプロダクト改善につながっていく設計になっています。

スキルアップ支援の仕組みとしては、エンジニアが新たにキャッチアップした技術などをシェアするLT会や、Slackでも技術の情報を共有するチャンネルがあり、知らない技術に触れる機会は会社として提供出来ていると思います。

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いかがでしたか?
「airCloset」と「Makuake」のそれぞれの開発組織がプロダクトへの強い愛を持って開発を進めているんだなということが伝わってきたイベントでした。お仕事に少しでも興味を持っていただいた方は、是非お気軽にお問い合わせください!

▼エアークローゼット採用ページ

▼マクアケ採用ページ


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