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私は、『物語を形にするプロダクトデザイナー』 #1


【デザイナーブンノイチ】は、
様々なジャンルで活躍するデザイナーが、
匿名だからこそ話せる、率直な考えや意見を発信するメディアです。

今回は、「デザインに関する10の質問」に答えていただきました。



0.デザイナーズブンノ〇〇


Q. あなたはどんなデザイナーですか?

A. 私は物語を形にするプロダクトデザイナーです。



1. はじめの一歩


Q.デザインに興味を持ったきっかけと影響を受けた人物や出来事は?

A.ダークナイトシリーズ(バットマン)のバッターモービルであるタンブラーのキースケッチがKEN OKUYAMAのものであることを知った時.



2.デザインとは


Q.あなたにとって、デザインとは何を意味するものですか。

A.思想や文脈や願望を含めた物語(ナラティブ?)を形にする.



3. 大切な価値観


Q.あなたの重要視している価値観や、デザインにおける哲学とは

A.文脈をみること,思想を持つこと,願望を叶えることを前提に,使う上での敷居を下げたデザインを行うこと.



4. ひらめきの瞬間


Q.インプットのために使用するツールや、インスピレーションを得る瞬間は?

A.映画・演劇・音楽など,デザインというより,価値観や文化体系からヒントを得る.



5. クリエイティブな道のり


Q.アイデアを形にするプロセスと、それをどう発展させるかについて教えてください。

A.ひたすらに悩む(ただ考える)→何も考えずに描くを繰り返すうち,いきなり完成形のイメージと,それを論理的に説明する言葉が同時に現れることが多い.



6. 成功と失敗


Q.あなたのキャリアでの成功体験と失敗体験、またそこで得た学びは?

A.まだキャリアが浅いので上手く話せませんが,成功体験としては,学生時代,周りにデザインを学ぶ人おらずただ一人で制作に打ち込んでいたことが,自分の価値観を煮詰めるいい機会であったと思う.

逆に今は,自己流で進めたプロセスと,仕事におけるプロダクトデザインのプロセスとの齟齬(例えば,仕事では思想や商品自体の意味を考えるよりまずスケッチを描き続けるなど)により悩むこともあったが,形を量出す中で見出す価値観があることに気づいた.



7.感動のデザイン


Q.あなたが最近で最も感動したデザインとその理由はなんですか?

A.劇団ロロの舞台「BGM」の大道具デザイン:鉄骨でアスレチックの様な舞台を作っているのだが,鉄骨を車に見立てたり,店の入口に見立てたり,地下迷宮に見立てるなど,形を抽象化して,使う人間がそれを好きな物に見染める様,でもなぜかの様に見染めるか,そこには使う人間の文脈や思想・願望があることに気づき感動した.



8.いちばん大事なこと


Q.あなたの思うデザイナーに不可欠な要素とそれを得る方法はなんですか?

A.不可欠なものはないと思っています.それぐらいに決めつけずにいられれば,それは凄く良いことだとは思いますが.



9. 未来のデザイナーへ


Q.これからのデザイナーたちへのアドバイスやメッセージは?

A.私はアドバイスをする立ち位置にいませんが,形は形だけにとどまらず,その奥にあるいろんな人の思想や文脈や願望があるのだと思いながら形に接すると,なかなか面白いです.



10. これからの歩み


Q.今後デザインで挑戦してみたいことや、新たに習得したいスキルは?

A.映画のプロダクションデザインにいつか挑戦したいです.



上記がデザイナーズブンノイチ
「物語を形にするプロダクトデザイナー」
の回答でした。

Ver.2では「人柄に関する10個質問」を行っていますのでそちらも是非ご覧ください。
よろしくお願いします。

おわり


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