人の見方は様々と言うけれどこれほど本質的なのはドイツだから?

最近ちょっと、凹んでました。
内向的って損だなぁ……と感じたからです。感情が深いから、端的な言葉で感情を言えない。怒っている、悲しい、絶望、ワクワク……
5〜6字に自分の気持ちを託すには心もとない。。。そして、『感情を言えない人』というレッテルを貼られたからです。

そして、気づいたんです。
内向的な性質の人が、自分を取り巻く世界について語るとき、嫌だったこと、共感してもらいたいことを語るとき……外向的な人と大きな違いがあることに。

外向的な性質の人は感情を言葉でラベル付けする

どんな気持ち?と聞くと、悲しい、孤独と答えます。でも、それがどう孤独なのか描写が少ないから、こちらからするとそうでもない感じがするのです。少ない描写の中の特にどの部分が悲しい、孤独だと感じたのか……内向的性質の人は、推察します。そして、共感をベースに話を聞きます。

一方、私のように内向的な人は悲しいとか孤独とか、そういう言葉のラベル付は後から必要だったら考えるくらいで、体験したことを事細かに描写することで、その描写の仕方で自分の感情を伝えているんです。

と、思っていました。自分の感情を伝えて話していると。ところが……

「で、どんな気持ちなの?」って聞かれたんです。

「あなたの言っていることは、描写、現象ばかりが多くて、気持ちの部分がわからない」

私は言葉を失いました。

心の中で大絶叫!!!!

えーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!

いやいや、今わかりました。
世の中には、人の話の描写から感情を汲み取るのではなく、本人が口にした感情のラベル付け、悲しい、孤独など。。。からしか、相手の感情が掴めない人もいるんだなと。そして、それが大多数だったら私というキャラクターは意味不明の生命体なのでは?と。。。。。

みなさんはどうなのでしょうか?
noteを書くとき、描写を細かくしたり、直接的な表現を使わずに嬉しい、悲しいを書いたりされていますか?

よく、小説家は言いますよね。悲しい、嬉しい、楽しいという感情を書くとき、直接的な形容詞で書くのではなく、間接的に書くと。表現、感情の広がりの部分を表せるから。って。

私の場合、今回その場に居合わせた人が4人でした。私以外の全員から、

「あなたの感情は何?どういう気持ち?」と聞かれ、驚いてしまったのでした。

そんな訳で、わかってはいたけどこの世界では私の感情は無いも同然にされてしまう。今に始まった話ではなく、遠い昔……幼稚園や小学校の頃から、違和感を感じていたことでした。おとなしい、内向的という性質。
表面的には、感情がわからないかもしれない。それでも、私の中には、強い激情、情熱などが根付いているのがわかります。

ドイツで驚いた人に対しての見方

こんな感じで、内向的な性質があるせいで、日本では劣等感を非常に感じています。日本にいると自信を奪われる感じがします。
私が劣等感を感じなかった場所、海外です。
フィリピン人の心の温かさ、タイ人の控えめな優しさ、そしてドイツ人の哲学、伝統を愛する気持ち……

そのドイツで、知り合った年上の女性がいました。
私はその頃、自分の人生が停滞していてどうしたら良いのか、途方にくれていました。それでも、ドイツにいながら日本の通信制大学に3年生から編入し、2年間で卒業し、英語もTOEIC300点代だったところから、3年かけて英検準1級を合格するまでに至りました。帰国後の進路について迷っていた。日本では生きていけない。私の居場所はない。。。きっと就職できない。転職回数が多いから、その時点で無理。そんなことを知り合ったその彼女に話しました。今までこんなに自分の人生のことを話したことがないくらいにとことん語り、彼女は私の心に寄り添って話を聞いてくれました。

ある時、彼女が私にこう言いました。

「あなたは素晴らしい!頭が良くて、何が人生で大切なのかをわかっている。人生を変えようと誰よりも努力していて」

「えっ!?でも、私就職できるかわからないし、日本ではそんな風に私は思われないんです。」

「どうして??あなたみたいに、諦めずに努力している人は素晴らしいよ」

私は彼女に救われたんです。私は何も社会的な地位がない。高学歴でもない。自分が誰なのかわからずにさえいる。。。
そんな私に。

それを聞いて、感動したんです。自分に良いことを言ってもらえたからではありません。
彼女が人の内面をここまで見てくれている、ということに。
描写だけで語ったにも関わらず、私という人の歴史を聞いた上で伝えてくれた言葉。
彼女は、自分の娘さんにこう言っているそうです。

「お金を稼ぐことを目標にしてはいけない」

私も、そんな風に人をみたいって思いました。
すると、ドイツでの芸術家の活動に目が留まりました。
「見た目がいくら綺麗でも、フィロソフィーがないものに価値はないんです」

友人に芸術家がいて、彼女は美術館で日本人用に館内ツアーの仕事をしていました。その彼女のツアーに参加した時に、一枚の絵を見せながら語ってくれました。

なんという国なんだ。ドイツ。
物事の本質的なところに価値を置く、クリエィティブで実利的な国ドイツ。
私はドイツのこういうところが好きでたまらない。
いつかまた、ドイツに住むこともあるかもしれない。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?