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会社の防災マニュアルを作ったはなし

お久しぶりです。デザインオフィス・ユニのデザイナーのkatsuoです。
最近地震が多いということで、少し前の記事で別のスタッフのうらうらさんが、家での防災についてのお話をされていましたが(下記記事です)

今回は会社用の「防災マニュアル」を作成したので、その話をしようかと思います。作成していた過程で、意外に思ったことや大事だと思ったことをまとめてみました!もし会社の防災を考えている方がいたら、参考になればと思います。

会社の防災マニュアルの内容

会社の防災マニュアルの内容は、ざっくりこんな感じです。

見つけやすいように、目立つ黄色のカバー

1.災害時の担当係
責任者、初期消化、避難誘導、安全救護の担当者を割り振り
2.緊急時の連絡先
素早く安否確認するための連絡先や方法
3.地震、火事、風水害それぞれの対策
発生した時の行動、二次災害の防止など。
4.日頃の防災の備え
会社の中での防災(家具の転倒防止)や災害備蓄品について
5.応急手当
救命措置や災害時に起こりそうな怪我の応急処置
6.避難マップ
社内の非常口や消火器の位置、会社のまわりの避難場所などの地図

本格的な防災マニュアルを作らなくても、緊急時の連絡方法や避難マップなどはそれぞれの会社でまとめておいた方がよい項目だと思いました。消火器や非常口の位置を毎日通っている職場でも意識していない人もいるかと思うので、自分の目で確認しておくことが大事かと思います。

職場にも3日分の備えを

東日本大震災の時、たくさんの人が帰宅難民となったそうですが、災害後に一気にたくさんの人が動くと、救急車などの緊急車両が通れなくなったり、集団転倒事故など二次災害リスクが高まるため、地震などの災害のあとは「その場にとどまる」が原則となります。

人命救助のタイムリミットである3日間(72時間)を目安に、職場にも滞在できる備品を用意しておく必要があります。特に、食料や水、災害用トイレ、懐中電灯などは最低限必要です。携帯ラジオやモバイルバッテリーも情報収集のためにあると安心ですね。

弊社もヘルメットと防災リュックを一人ひとつずつ用意していただきました。リュックだと避難や帰宅の時も使えるので助かります。

ユニの防災セット(1人分)

帰宅するための装備(スニーカーやズボン、レインコート)や、とどまるための衛生用品(コンタクトレンズの洗浄液や常備薬など)も会社に置いておくと安心です。

避難所にはいろんな種類がある

避難所と聞いたら、よくテレビで見る体育館みたいな場所を想像する方もいるかと思いますが、実は避難所にはいろんな種類があります。私の大阪の会社のまわりだと、次のような避難所がありました。

  • 一時避難所・・・災害時一時的に避難する場所

  • 水害時避難所・・・津波や洪水の時の緊急避難できるビルなど

  • 災害時避難所・・・浸水や倒壊により自宅で生活できなくなった市民が避難生活を送る施設

  • 広域避難場所・・・大規模火災の時に避難できる大きな公園など

起きた災害や状況に応じて、どこに非難するべきかをその都度判断する必要があります。そのために、ある程度候補を出しておきシミュレーションしておくと良いかと思います。
例えば、弊社の場合はビルの4階なので、水害の心配は少ないですが、社内にとどまれない場合は一時避難所などに避難する必要があります。周辺のハザードマップを確認し、水害が来ないかどうか、火災が周辺で起きていないかなど情報収集を行った上で判断することが大事です。

AEDは見つけるのは結構難しい

応急処置についてもまとめたのですが、特に救命(心臓マッサージなど)についてなどの内容は、講習を受けないととっさに行うのは難しいと思いました。私も何年か前に運転免許の講習で受けた以来なので、また消防署などで講習を受けに行きたいです。

これは余談ですが、芸能人の杏さんが防災グッズを紹介しているYou tubeで「上級救命技能認定証」を持ってると言っていて、かっこいいー!と思いました。上級救命と普通救命の大きな違いは、小児救急ができることで、杏さんはお子さんがいるので上級救命を選んだとのことです。災害時に3人のお子さんをどう守るかをしっかり考えていて、見習いたいと思いました。

話はそれましたが・・・意外に会社のまわりにAEDが少ないことにも気づきました。設置してくれている施設がまわりにあったとしても、実際に社内で必要になった時、現地で交渉して貸してもらって帰ってくるって時間がかかりそうです。5分以内に持っていくことが理想のようですが、なかなか難しそう。

日頃からAEDの場所については意識しておくべきだなぁ、と感じました。ネットのAED設置場所情報は古いことも実際に見にいくと多かったです。

社員一人一人の防災意識がなにより大事

何よりも災害が起きた時に冷静に対処するために大事なことは、社員ひとりひとりが防災意識を高めることだと思います。災害はいつ起こるかわからないので、通勤時や職場で1人でいる時に起こる可能性だってあります。

職場の避難訓練に積極的に参加したり、社内の防災を他の社員と相談しながら見直し、これからも防災意識を高めていきたいです。そして、少しでもいざという時に、被害が抑えられますように。

私たちが働くデザインオフィス・ユニのHPはこちらです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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