見出し画像

おばちゃんデザイナーの自己投資

初めての仕事を受けたとき、私はパート主婦であり、子供は高校生と専門学校生で、人生最大に家族にお金のかかる時期でもありました。
デジタルイラストを描くためのiPadは以前から欲しかったのですが、
「いつかお金が貯まったら、お金に余裕ができたら」と思っていました。

しかしニーズがあるとわかった今、アナログで描いていても、埒が明かない。
デジタルで描けるようになったら、絶対に仕事の幅が広がると思いました。
早くしなきゃ・・・

でも、どうしようどうしよう・・・お金ナイヨ・・・

私は色々なデザイナーさんやイラストレーターさんのブログを見てまわり、
自分にOKを出せる言葉がどこかに落ちてないか探しました。
そこで見つけたのは、あるイラストレーターさんのブログにあった言葉でした。

「いつかipadを買おうと思っているなら買ったほうがいい、
 Apple storeで買えば無金利で分割払いできる
 支払いをしながら、練習ができるのだから、
 イラストを描きたい人はお金が貯まるのを待たずに
 一刻も早く買って描きはじめるべき」

おそらく私と同じ主婦のイラストレーターの方だったと思います。
ですよね!!と私は背中を押され、12.9インチiPad Pro 256GBとApple Pencil(第2世代) を分割払いで購入しました。

「タブレットならもっと安いのあるんじゃない?」と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし私は「Apple製品でモチベーション爆上がり人間」なのです。
私にとってのガジェットはテンションを上げてくれるものである必要があります。


まだデジタルのデの字もなかった時代、アナログでデザインを学んでいた私は、
画材だけはケチるなと先生に教わりました。
ですから、昼ごはんを抜いてもいい画材を買いました。
良い道具が、自分のポテンシャルを上げてくれるのです。
下手くそな自分の能力を底上げしてくれるので、
私は画材は絶対にちゃんとしたメーカーのものを使いました。

デジタルの世の中になってもそこは変わりません。
ケチったらケチった分、ケチったデザインになってしまうような気がするのです。
それはなんかカッコ悪いな・・・
私はパート主婦でしたが、家ではMacにAdobe製品を入れて、
いつでもデザイン作業ができるようにしていました。
誰かから依頼があったわけでもないのに。
「デザインのことを何もしない」という状態は作っていませんでした。

お金がもったいないといえばもったいないですね。
でも、いつでも作れる環境にいることが自分にとっては大事なことだったんです。
どんなに家事や育児やパートが忙しくても、です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?