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シンプル イズ ベストなんてくそくらい

デザインをする上で呪いのような言葉がある。
「シンプル イズ ベスト」
デザイン思考ってのが輸入されてから、日本人デザイナーの中にはこの言葉が呪いの様に植え付けられている気がする。
「無駄をそぐ」「洗練する」等々、デザインを学ぶ上でそれを目指し、洗脳されてきた。

でも、日本人って・・・日本の大衆デザインてそれが本当に好きなのか?
浮世絵は当時の風俗をディフォルメした作風で、漫画と同じではないか!
歌舞伎はどうだ、「見得を切る」なんて、特撮やアニメなんかで変身から登場までの流れなんて正にそれだよ。
鎧兜の装飾なんて戦いには必要ない、むしろ邪魔だろ。でも、ロボットにはこれでもかっと装備されている。

なぜ、昔の人や現代人は様々なものを誇張し表現したのか?
簡単な話だ!
それがカッコいいと思ったからだ。
ただ、それだけだろう。

そう、日本人て昔から、漫画が好きだし、見栄を切った演出が好きだし、角や羽が付いた装飾が大好きなんだよ。

前向きな中小企業が自社が持つ技術や伝統、職人を活かすために洗練し無駄をそぎ落としたデザインで再構築しているが果たしてそれは正解なのか?
日本人や外国人はそれに日本らしいカルチャーを感じているのか?

私の様な三流デザイナーにはそんな正解はわからないが、コロナの中で色々と試し、研究した中で、自分なりに出した答えがある。
それが「シンプル イズ ベストなんてくそくらい」なのだ。

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