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故郷を離れる若者とふるさとをデジタルの力でつなぐ。「地元が好き」でつながるコミュニケーションサービス、「FAVTOWN」ロゴ制作ストーリー

こんにちは!
SynergyMarketingコーポレートクリエイティブチームの板野です。
今回は、当社の地域創生事業の一環である「FAVTOWN(ファボタウン)」について、サービス内容やロゴのデザイン、そして込められた想いをお伝えします。

今回は、コーポレートチームのデザイナーが新規事業のデザイナーをインタビューする形式でお送りします!まずはサービスについてお話します。


FAVTOWNってなに?

「FAVTOWN wakayama(ファボタウン ワカヤマ)」とは、和歌山市にいま住んでいるひとや、卒業で地元を離れるひと、以前住んでいたことがあるひとも、「地元が好き」という共通項でいつでも和歌山市とつながれるコミュニケーションサービスです。

サービスが生まれた背景

わたしたちSynergyMarketingは、ミッションの「Create Synergy with FAN」のもと、企業・地域・ファンの関係をつなぐためのサービスを提供しています。
2022年10月17日に和歌山市と「関係人口創出モデル実証事業」に関する連携協定を締結しました。これに基づいて、主に進学や就職などで和歌山市を離れる若者とそのふるさとである和歌山市をデジタルの力でつなぐコミュニケーションサービス「FAVTOWN wakayama」を2023年2月15日にオープンしました。

どんなサービスをしているの?

FAVTOWNの会員になると、和歌山市を感じる新生活応援ギフト「ふるさと便」が無料でもらえます。
(現在は受付を終了しています。)

今後は、はたちのつどいや同窓会に関するご案内、和歌山市の情報やお店の会員限定クーポンなど、どんどんコンテンツを増やしていく予定です。


では、ここからはロゴのお話しです。
「FAVTOWN」の全てのクリエイティブ制作を担当した、ビジネスクリエーション部デザイナーの瀬戸さんにお話を伺っていきます。

ロゴの要件

板野:ロゴ制作はどのようにスタートしましたか?

瀬戸:「地元が好き」という共通項でつながるコミュニケーションサービスのロゴを作るにあたって、まずはコンセプトに関連するキーワードをマインドマップを使って広げました。サービスに関連する言葉から始まり、「あたたかい」といった情緒的な言葉も加えていきました。
そうしてでき上がったマップの中で、似ているキーワードを組み合わせてそれぞれのアイディアの軸を決めていきました。その後、方向性を絞り込んで4つのロゴ案を提案しました。

4つの方向性の提示

地方都市の豊かな自然と、そこに住む人々の営みを示したパターン
キーワード:自然・多様性・明るい
2つのハートマークを重ね合わせ、「地元が好き」というサービスのテーマを表したもの
キーワード:地元愛・身近・やさしい
サービスを利用することで、地元が活性化して飛躍するという希望を込めたシンボル
キーワード:飛躍・未来・かっこいい
FAVTOWNの「F」と「T」を組み合わせてラインで表現したシンボル
人の居住地や役割が循環していく意味を込めている
キーワード:循環・安心感・シンプル

瀬戸:ここからプロジェクトメンバーとディスカッションして。
このロゴで果たしてサービスのメッセージ性がずれていないかということを話し合いました。
結果として、4つの案のどれかを決めきれませんでした。

次の動きとして、A案とD案の方向を活かしつつ、さらにブラッシュアップすることにしました。

次に提案した2案

学生・社会人・企業・行政の4つをシンボル化
四角形に見せることでどこか一つが欠けても成り立たない一体感を表現
学生・社会人・企業・行政の4つをシンボル化して一本の線で共通項を表現
ハートで覆うことで「地元が好き」というコアの心情を表現
ハートマークはマップのピンのようなシルエットにして所属意識を醸成

板野:ハートのモチーフやMAPのピンのアイディアがここで初めて生まれたのですね!それはどのように生み出されたのですか?

瀬戸:思いつく限り手描きでスケッチを重ねました。
複数の案を出すために被らないように、さまざまなモチーフを作り出すのは
大変でしたね。

モチーフを生み出すためのスケッチ。何度も思考を重ねます

板野:最初の4案の時点でも、かなり方向性が異なるものが生み出されていますよね。さらに次の2案でも、色彩がないという点は共通ですが、直線的と曲線的な見せ方という対照的なアプローチになっていますね。

瀬戸:同じようなものを複数の案として出したところで案としてあまり意味がなくて。刺さるかどうかわからない方向性のものも含めて、提案するべきだと考えています。そこが労力を要する部分ですが…!

板野:確かにそうですよね。でもそれがデザイナーの腕の見せ所ですよね。瀬戸さんのこだわりがしっかり伝わってきます!


そして、決定案

このパターンが採用されました!シンボルマークの印象が決定的でした。

最後の微調整

瀬戸:最後に、黄金比などのロジックを使いつつ、全体のバランスを微調整していきました。
直感的に調整するより、ロジックを用いた方が拡大・縮小した時に崩れにくくなるような気がします。

板野:なるほど…!勉強になります。(真似しよう…!)
タイトル部分のフォントのこだわりや選定理由も教えてください。

瀬戸:どの媒体でもどのように表示されても、誰が見ても違和感のないフォントを基準に選定しました。学校で配布するチラシや市役所に掲載するポスターなど、さまざまな媒体で使用することが想定されたため、フォーマルすぎずカジュアルすぎないという視点を重視しました。

板野:なるほど。視認性も高く、性別を特定する印象もなく、中立的なフォントですね。
地名の入れ方はなぜ筆記体なのでしょうか?

瀬戸:タイトル部分のしっかりしたフォントと対比をつけやすくするため、また将来的に別の地域で展開する際にも適用しやすいと考えたからです。

板野:今後の展開しやすさも視野に入れているんですね。私は筆記体を使うことで軽やかな印象になったと思いました。


今回はここまで。
「地元が好き」というコアの心情を表現するロゴが生まれたことで、サービスのミッションがより深く伝わるようになったことを感じました。
そして、瀬戸さんのクリエイティブに対するこだわりや、ロゴに込めた想いを直接聞くことで、よりサービスを応援する気持ちが高まりました。

次回のインタビューでは、「FAVTOWN」Instagram運用ディレクターに、Instagramのトンマナづくりのメイキングストーリーをお聞きしていきます!

FAVTOWNについてもっと知りたい方へ

ぜひ公式サイトをご覧になってください。

最新の情報はInstagramから発信しています!
https://www.instagram.com/favtown_official/


わたしたちは一緒に働くデザイナーを募集しています

新規サービスや広告サービスの開発・提供、アライアンス事業の推進を行うSynergyMarketingビジネスクリエーション部では、デザイナーを募集しています。

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この記事を読んで、もし興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、ぜひ上記の募集要項をチェックしてください!

(取材・執筆:コーポレートクリエイティブチーム デザイナー 板野)

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