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【DERTA研究チーム】私たちはどうやったらコミュニティの知を探求できるか

こんにちは。DERTAの明間です。
DERTA研究チームではDERTAのコミュニティ実践知を掘り起こし、社会に共有していくことを目指して活動を始めました。

研究活動を進めながらその過程をこのnoteマガジンで発信していきます
第一弾のnoteはこちらです。

社会のデザインを探求する

株式会社DERTA(デルタ)は、地方企業や地域に根ざした課題を「デザイン」「デジタル」そして、起業家・クリエイターが所属する「共創コミュニティ」の力で解決する新潟の会社です。2022年に設立したDERTAには、3度の起業を経験した代表の坂井をはじめ、PM・UXデザインやマーケティング・SNS戦略など、さまざまな専門領域を持つメンバーが在籍しています。

私たちはコミュニティの力を、社会、とりわけ教育・ビジネスの現場で活かしていくこと、そして、その自身の活動から学び探求することを両輪でまわしながら活動しはじめています。

今の時代のあらゆる分断を超え、人々がお互いにエンパワメントできる社会のために、コミュニティの力が必要だと考えています。しかし、コミュニティには未だ正解がありません、形があるようで形がないもの、コントロールできるようでコントロールしてはいけないもの、、むしろコミュニティに対して正解を求めるものではないようにすら感じています。

私たちはローカルの一つのケースではありますが、同時にここが最前線でもあると考えています。自分たちの経験を振り返り、開くことで、同じ最前線で戦い遊ぶ方と接点が持て、また新たな探求ができるようになることを望んでいます。

  • 自分たちの活動をとおして、またコミュニティそのものから学びたい

  • 答えを提示するのではなく、問いを共有したい

  • 他のコミュニティの実践者・研究者からも意見を求めていきたい

そういうマインドセットで研究活動を行っています。ぜひフィードバックをください。

なぜコミュニティを探求する?

この記事では、「コミュニティをつくる」ということに対してどのようなアプローチが可能か?の仮説を提示します。

この問いはまさにDERTAが実践しながら向き合っている問いです。

DERTAの活動はすでにこの問いに挑んでいる実践ですが、研究チームはその活動に対して省察し、社会に有用な知にしていくことがミッションです。

探求を進めながら、観点やプロセス自体もアップデートされる事を前提としています。ぜひご意見ください。

探求のための3つの観点

DERTAコミュニティーをフェーズ毎に分析していきます。分析の中からフェーズ自体の詳細度を上げ、コミュニティの成長仮説を磨きあげます。

DERTAのこれまで(0→1)

  • どのようにうまれるか

  • どのように育つか

  • どのような壁に直面するか

  • どのように壁を越えるか

DERTAのいまここ(1→10)

  • 実践の勘所

  • デザインの方法

  • 運営ナレッジ

  • アクターの行動・動機

DERTAのこれから(10→?)

  • 自立分散的なコミュニティはどう発展していくか

  • DERTAのビジョン・仮説

今後、他のコミュニティの実践者との対話を通して、プロセスのモデル化ができると良いとも考えますが、まずは自身のコミュニティ育成の歴史のリフレクションからはじめています。

知識創造のための観点

DERTAの知を分析するための観点としていくつかの仮説を立てました。

コミュニティの成長

  • コミュニティがどう生まれ、どのような壁を越えたか

  • コミュニティを作るための道筋・壁の乗り越え方

コミュニティの構造

  • 自律分散的なコミュニティのための構造とは?

  • 構造の段階的な変容

  • 構造が人の自発性に及ぼす影響

  • 目指す理想の姿

人の変容

  • 参加者の動機

  • 参加者の体験・経験

  • 参加者の意識変容とコミュニティの中での立場の変容

運営組織

  • コミュニティ運営組織のケイパビリティ

  • 運営メソッド

  • 運営主体は何をするのか(またはしないのか)

デザインメソッド

  • デザインフレームワーク

  • 会議体・ドキュメントナレッジ

まずは第一歩として

探求はまだ始まったばかりです、観点はたくさんあり得ますが、まずは第一歩から始めたいと思います。

DERTAの創世記を紐解きながら、現在地までをまとめようと考えています。おそらくそこから、人の変容とコミュニティの構造の遷移、その関係性を紐解いていけるのではないかと考えています。

利用者のインタビューや、運営社の振り返りも公開していきたいと考えています。

研究チームメンバー

本記事の執筆者

明間 隆 / @AKMTKS
長岡造形大学を卒業後、東京でグラフィックデザイナーとして広告制作に関わる。Uターン後はWebデザイナー・ディレクターとして活動し、その後ローカルブランディング・地域でのサービスデザインに従事。現在は株式会社MIMIGURIに在籍し、サービスデザイン・プロジェクトマネジメントを軸足に、よりよいプロジェクトのあり方を探究している。