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ニュージーランドで空き巣に入られた話なんですが、聞きます?

10年以上前、ワーキングホリデーでニュージーランドに住んでいました。

最初はバックパッカーホテルという、二段ベッドが敷き詰められたドミトリータイプのホテルに滞在していたんです。


ただやはり慣れてくると一軒家に住みたくなります。部屋に人が常にいる環境は落ち着かない。

俺は静かに過ごしたい。

そんなこんなで不動産屋を回り、かわいい一軒家に住むことになりました。



南米人10人と。

昔の写真なので画質低めです


こんなリビング


こいつらが毎日うるさいのなんのって。

静かに過ごしたいと思ってきたのに、全員もれなく陽気ですし、毎週パーティやってますし。



南米人ってすごいんです。

夜11時に歯を磨いてたらバスルームに急にきて、

南米人『歯を磨いてたのか、ナイスタイミング!外に来い!』

と言われ、何事かと思い外へ行くと・・・




ボンゴ叩き始めました、そいつ。




なんのタイミングがナイスなんだよ。

夜分にポンポコポコポコじゃないんですよ。



まあそんな生活をしていたところ、

ある週末にホームパーティをやることになりました。



最初はまあ楽しかったんですが、南米人の飲み方とか勢いが違うんですよね。

早々に潰れてしまい、パタっと寝てしまいました。




すると急に起こされました。

全然知らないやつに。

『おい!パーティだぞ!なんで寝てる!?』

『アイム・・・スリーピー・・・』

中学1年生の英語で答えます。何度かしつこく誘われましたが、本気で眠かったので無視して寝ました・・・



=====

翌朝。

リビングから大きな声が。かなり騒がしいことになってます。



でら『モーニン…どうしたの?』

南米人『盗まれたんだよ!みんな!パソコンとか!』

でら『オゥマイゴッ』



この時の”オゥマイゴッ”の発音はCD化されて全中学校に配られてもおかしくないほどのキレイな発音でした。



俺は急いで部屋に戻って自分の荷物をチェックしました。



えっと…カメラ・・・

ノートパソコンに・・・

姪からの手紙・・・


全部ある。

俺のは盗まれてない・・・よかった。ホッ。



しかし南米人たちの怒りは止まることを知りません。


南米人『犯人は誰なんだ!』

でら『昨日パーティきてた人じゃないの?』

南米人『あ、そうだ!そうに違いない!』

でら『だよね・・誰なの?昨日来てたの?』

南米人『知らない・・・』


なんとこの南米人たち、街にいた人に適当に声をかけてゾロゾロ連れてきたらしいんですね。



「どんだけー」ですよ。

南米人に通じないけどIKKOさんやりました。



しかも全員酔っていて「どんな人が来ていたか?」すら覚えていません。

一番ショックを受けていたやつはなんとか犯人を探したくて聞いてきます。


南米人『でら、覚えてないか?!』

でら『昨日誰かに起こされたけど、一瞬しか見てないよ』

南米人『・・・え?!おい、みんな!ここに救世主がいるぞ!』


なぜか俺が犯人を知っているやつだとみんなに崇められ、一緒に警察に行くことになりました。



しかし、私。英語レベルほぼ0なんですよ。

警察官に「特徴を言え」って言われても・・・

『アダルト…』

『メェン…』

しか言えないんですよ。




「大人」「男」って・・容疑者何万人いるんだよ。



ということで結局全員泣き寝入り。

その夜、みんなで浮かれすぎは良くないと反省しました。




と思ったら南米人、次の週末またパーティしてやがるの。

ど ん だ け ー 🤞

- Fin -

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