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プロダクションマネージャーとして働く、私たちのクロス3年間 #社員インタビュー

2021年4月、クロスに入社した新卒社員12名(プロダクションマネージャー9名、映像ディレクター2名、デザイナー1名)が入社しました。3年が経ち、彼らはそれぞれのポジションで個性を発揮し、クロスにとって不可欠な存在となっています。

今回のnoteでは、新卒3年目のプロダクションマネージャー(PM)である恒川茜、菅原康平、吉兼颯来に、就職活動からクロスに入社して3年間をどのように過ごし、何を感じてきたのかを振り返ってもらいました。


クロスに入社した理由

恒川:クロスを選んだ一番の決め手は、面接の雰囲気でした。コロナ禍でオンライン面接でしたが、手を振ってくれたり、パネルが出てきたり、ニコニコしていてとにかく一番楽しかったですね(笑)。

いろいろな会社の面接を受けた中で、クロスの選考は、学生の個性やポジティブな部分を見つけよう、一緒に良いところを探ろうとしている印象を受けました。一次面接の時から、エントリーシートを読み込んでないと思いつかないような深い質問があり、就活生とのコミュニケーションを重視していて誠意を感じました。

「映像に関わる仕事」と「チームで動く仕事」の2軸で就活していたので、内々定の連絡をもらった時点で、どちらの希望も叶えられるクロスに入社することを即決しました。

恒川 茜|プロダクションマネージャー|2021年度 新卒入社

菅原:確かに僕も、内々定の連絡をもらった時、その場で行きますって即答した記憶があります。もともとテレビ局志望だったんですけど、1月の時点ですべて落ちてしまって(笑)。広告会社で働く主人公のマンガを見て、広告業界で映像をつくる仕事もいいなと思い、広告会社や広告制作会社に応募しました。

クロスの選考で印象的だったのは、ロケ地をどこにするか、出演者を誰にするかという企画資料をつくる選考です。自分の裁量で提案する際に、なぜそこが良いのかを考えることが自分のやりたかったことにフィットしていて、入社後の働き方を具体的に感じることができました!

菅原 康平|プロダクションマネージャー|2021年度 新卒入社

吉兼:私は、父が広告業界で働いていたこともあって、広告が身近にありました。物心がついた時から、父の部屋に入るたびに違う内容の仕事をしていて、新しいことを生み出すために苦しむ姿を見ていたので、就活では全く違う業界や職種にもエントリーしました。

クロスから内々定の連絡をもらった時、メーカー企業からも内々定をいただいていたので最後まですごく迷いました。それでも広告業界で働く道を選んだのは、昔から近くで見ていた広告づくりの仕事に触れてみたいという好奇心が勝ったからです。“やらない後悔”よりも、“やった後悔”を選びました。

広告業界の中でも、クロスがプロデュースを手がけた過去作品を見たり、新卒入社された先輩たちのコメントを見たり、また面接が会話みたいな感覚で素の自分でいられたので、クロスに決めました。

吉兼 颯来|プロダクションマネージャー|2021年度 新卒入社

現場配属された最初の仕事

吉兼:配属後の数ヵ月は、さまざまな案件にスポット参加することが多くありました。ある案件では撮影ヘルプに行ったり、また別の案件では編集に立ち会ったり、といった感じです。

1年目の秋ごろ、折り紙アーティストとのコラボレーション映像制作に携わりました。この案件では、静止した状態のものを少しずつ動かしながら写真を撮り、連続して動いているように見せるコマ撮りという手法で表現するアニメーション映像を制作しました。

過去にコマ撮りで表現している映像資料を集め、紙の色味や素材、厚さのほか、折り紙で作った建物をどこまで立体的に見せるか、人の関節を動かす必要はあるのかなど、細部にわたる検証と提案を行いました。この仕事を経験したことで、企画のリファレンスをリサーチするスキルがグッと上がった気がします。

菅原:僕は国際的なスポーツ大会の仕事でした。企業がスポンサーをしている選手がメダルを獲った時を想定し、企業が公式SNSアカウントに投稿するためのコンテンツ制作に携わりました。

各選手の競技スケジュールが書いてあるリストを見ながら、研修で新人研修で学んだIllustratorを使い、選手の顔写真を加えたリストをつくりました。そのリストをもとに、選手の競技結果を日々チェックし、コンテンツを制作していきました。

恒川:私も同じスポーツ大会の案件で、柔道競技の会場で流れる選手紹介映像を制作するチームに入りました。参加時点で映像素材はすでに揃っていたので、選手の名前と階級が書かれたリストと映像を照らし合わせながら、間違いがないかチェックしていました。

現地で映像が流れる様子を見ることはできませんでしたが、先輩が会場の様子を撮って帰ってきてくれて、私が携わった映像で選手が登場するシーンを見て、嬉しい気持ちになりました。

1年目で心がけていたこと

吉兼:特に、気配りと思いやりを大切にしていました。仕事の知識や経験があっても無くても必要なことだと思っていて、制作スタッフがストレスなく、気持ちよく仕事ができることを最優先に考えることで、自分が先回りして何ができるか見えてくるようになりました。

メンターがどうしても忙しい時は細かく指示をもらえることは多くありません。そのため、進行スケジュールがTeamsで共有されていたら会議室を事前に押さえてたり、私個人に向けたメールじゃなくてもCCで共有されたら必ず目を通したりしていました。

相手のために動くことで、自分の役割や責任が明確になるので、結果的に自分の成長につながっていた気がします。3年目になってもそのサイクル自体は変わっていなくて、自分ができることや内容が変わっただけですね。

恒川:私は撮影現場にたくさん行くことと、現場に行ったら大きな声を出すことを心がけていました。撮影現場に行くことが最も学びがあると考え、「現場に行かせてください!」と先輩たちにお願いしていました。

中堅・ベテランの制作スタッフから見ると、PM1年目ってわかりやすく初々しい動きをしているようで(笑)、「教えてください!」とお願いをすると、いろいろな知識を親切に教えてもらうことができました。カメラマンや照明などの話をプロから聞けるというのはとても楽しい時間ですね。

菅原:僕は今も変わっていないんですけど、制作スタッフとのコミュニケーションを重視していました。当時のメンターから、「1年目だからわからないことがあるのは当たり前。撮影現場で縮こまっているより、いろいろな人に挨拶したり、話しかけたりして、ネットワークを作っておく方がいいよ」とアドバイスをもらいました。

初めての現場では、すべての制作スタッフに片っ端から自己紹介をしました。その時に出会ったベテランのカメラマンとは、撮影のことで分からないことがある時に電話して質問やアドバイスをいただける関係になりました。人とのつながりがとても大切な職種だなと思った1年目でした。

それと、ニックネームの重要性を実感しました。僕は会社で“DJ”と呼ばれており、初対面の方との会話が弾むキッカケになっています。「なんで DJ っていうの?」と必ず質問されて、「僕、 DJ できないんですけどね」「できないのかよ!」というところまでがワンパッケージです。

アルファベット2文字のニックネームを持つ人ってあまりいないので、つい呼びたくなるのか、撮影現場では必要以上に名前を呼ばれている気がしますし、別の現場で会っても必ず覚えてもらっています。

2年目になってからの変化

菅原:2年目になってからは、理由を考えることができるようになり、自信を持って「できます」と言えるようになりました。1年目では山ほどのミスを経験し、どうすれば問題を解決できるのかを考え、理解する機会が多かったように思います。2年目の中盤くらいになると大抵のことはどうすればカバーできるかを分かるようになり、度胸がついたと思います。

また、映像の設計図であるコンテを見る時間が増えたと思います。自身の発言ひとつでより良い映像に仕上がるかもしれない、自分が今回の企画に合うと思い提案した映像ディレクターやスタイリスト、ロケ地の中から選ばれるかもしれないと思うと、責任感が一層強まりました。

吉兼:撮影だけ、編集だけというスポットではなく、全体の制作フローに関わるようになり、プロデュースの役割を理解できるようになりました。1年目は右も左も分からない状態なので、「何をしたらいいですか?」という受け身の質問の仕方でしたが、すべての工程を経験したことで、2年目からは「何々しますか?」という具体的に提案することができるようになりました。

それと、柔軟性を身につけて変えなきゃいけないなって気づいた年でした。プロデューサーによって仕事の進め方、資料の見せ方やナンバーの振り方などが異なるので、前回の案件で経験した方法はリセットして取り組まなければなりません。私がプロデューサーになった時、それぞれのプロデューサーやチーフPMの素敵なポイントを吸収して、最終的にオリジナルのスタイルを作れたらと思っています。

恒川:2年目からThink & Craftという、デジタル活用コンテンツの制作を得意とするチームに異動しました。画づくりに関わる仕事を担当させてもらえるようになって、コンテンツを作っているんだなという感覚が増しました。

1年目はお弁当だったり、ロケ地だったり、発注したら終わってしまう仕事が多かったです。2年目になると、スタッフとのコミュニケーションを通じて、「ここはこうしたい、ああしたい」というやり取りができるようになり、私と制作スタッフが会話をして考えた結果が、映像の一部になってテレビで流れて嬉しかったです。

初めてチーフPMとして担当した仕事

恒川:小売業界の大手企業キャンペーンCMを担当しました。進行する中で分からないことがあれば、その案件のプロデューサーにすぐ質問できる環境でしたし、プロデューサーから、「これやった? あれやった?」と確認を入れてもらえて、初めてのチーフでしたけど、安心して作業できました。イレギュラーのない案件だったので、チーフPMとして今後の基本となるような案件を最初に担当させてもらったのは大きかったなって思います。

撮影現場では、制作スタッフのみなさんに「初めてチーフするんでお願いします!」と言いまくって協力を仰ぎました(笑)。皆さんとても良い人たちなので、「これはこうで、あれはああして」という風に教えてくださったり、撮影前日に行うアングルチェックが終わると通常みなさん帰っていくんですけど、翌日の本番香盤表(スケジュール表)を一緒に残って見直してくださって。もう本当に人に恵まれて、フォローしていただいて、ハッピーに終えることができました。

吉兼:私が担当したのは、ブランド品の買取を行う新店舗に設置する体験型コンテンツの案件でした。2年目の途中からThink & Craftに異動し、体験型コンテンツの制作に初めて携わりました。映像制作の現場では聞いたことのない専門用語が飛び交っていたり、エンジニアにお願いする修正ひとつにしても、簡単な作業なのか大変な作業なのか、判断がつかないことが多く、苦労しました。

一番大変だったのはスケジュール調整です。体験コンテンツはCM制作のように長い年月をかけて生み出された効率的な方法がなく、毎回つくり方から考えていかなければいけません。スケジュールを提出する時はテクニカルチームと一緒に、仕様変更や不具合が発生するケースなどを想定しながら進めていきました。

菅原:僕は、食品のテレビCMを担当しました。アシスタントPMとして2人の先輩がついてくれて、僕の仕事といえば映像ディレクターとカメラマン、照明部とのやり取りがメインでした。他の部分はすべて先輩が仕上げてくれている、しっかりとお膳立てしてもらった仕事でした(笑)。

一番頑張ったことでいうと、電子レンジ内の撮影ですね。ターンテーブルの上で回る商品や電子レンジのドアを開けるシーンを、電子レンジの上や横、後ろから撮影するカットがありました。撮影に使えそうな電子レンジを調べて手配し、鉄工所に行き、電子レンジの上面・側面・裏面を切ってもらい、無事に撮影することができました。このことがきっかけで一時期、家電を調べる仕事が集中して、家電PMと呼ばれていました(笑)。

PMとして働くおもしろさ

吉兼:PMの魅力は、いろいろな職種のプロの方たちと仕事ができることだと思います。実は最近、先輩と「PMは何者でもないっちゃ何者でもない」という話をしたんです。私たちのまわりには、クリエーティブディレクターやアートディレクター、コピーライター、デザイナー、映像ディレクター、カメラマン、照明、美術と、その道のプロがたくさんいらっしゃいます。

その誰とでも一緒に仕事ができるPMという職種は、なかなか貴重な仕事なのではと思うようになりました。その道のプロの人たちが近くにいて、常に新しいことを教えてくれて、こんなにも好奇心が掻き立てられる刺激的な仕事はそうそう無いと思っています。

恒川:2年目までは、好きな映像の制作に携わっている人と仕事ができたり、話を聞けたりするのが楽しかったです。最近は、チーフPMとして担当する機会が増えたので、自分で現場をコントロールして進行した案件で制作スタッフの方から「楽しかった」「よく頑張ったね」と、そういう言葉をかけてもらえることが一番嬉しいです。チーフとしての役割を果たすことで、自分の成長や貢献度を実感できます。

菅原:僕はカメラ前の仕事が好きで、撮影現場の中心にいることが楽しいです。1年目のアシスタントPMだった時期は、どうしても現場での存在感が薄くなりがちです。でもカメラ前という発言のできるポジションになると、制作スタッフの皆さんが返事してくれるのが嬉しいですね。

たとえば、「セッティングチェンジ、5分でお願いできますかー?」「できるわけねーだろー!」「そうですよね!」みたいなやり取りだったり、「このカットを先に撮っちゃいたいと思います!」「OK!」って返事が返ってきます。人の中心に立ち、カメラ前で指示を出すことで現場をリードすることができるので、とてもやりがいを感じています。


今回は、新卒入社3年目のプロダクションマネージャーたちのインタビューをお届けしました。クロスに入社してからの3年間をイメージいただけたでしょうか。彼らの成長や働き方に触れながら、クロスやPMという仕事に魅力を感じていただければ幸いです。

2025年度新卒採用のエントリーシートは、4月19日(金)16:00まで受け付けています。マイナビから仮エントリーいただいた方にエントリーシートを配布しておりますので、クロスやクリエーティブコンテンツ制作の仕事に興味のある方はぜひエントリーをお願いします!