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歯医者を辞めて、今考えていること

シンガポールで絶賛人見知り1歳児を子育て中のYumikoです。

夫のシンガポール駐在が決まり、私と息子もビザが降りてからシンガポールに移り住むことになってから約1年が経とうとしている。

シンガポールに来た時はまだ育休中だったので日本での仕事復帰も頭にはあったのだけど、家族がバラバラに過ごしていた期間を経験したことで家族で一緒に過ごすことが自分にとって最優先事項だと思うようになった。
そして、育休が終わるタイミングで退職。
自分で決断したとはいえ、心にかなりのダメージを食らう。

卒業し国家試験に合格し、歯医者として働いてからも毎日修行。
抜去歯や模型で治療の練習を日々しながら、患者さんに誠心誠意向き合い、気づいたら院長を務めるまでに。
歯科医師は、簡単ではないがとってもやりがいのある仕事だった。

出産後、落ち着いたらまた戻れる。
そんな風に思っていたのだけど、現実は厳しい。日本の色んな制度やら状況やらは子育て世代の女性の職場復帰には厳しすぎる。

実に様々な理由で、日本での歯医者の仕事は辞めるしかなかった。

で、退職後はしばらく『 自分には出来ること何もないモード』に入ってしまった。

外出するのにも人数制限があったり、あついのにマスク必須だったりで、まだ歩かないベビーとお家にこもってばかりいるとなんだか暗い気持ちになる。

どうにか闇から抜け出すべく始めたのが、standFMの音声配信だった。

特に有益な情報は発信していないけど、シンガポールでの暮らしぶりを話すだけで、興味をもってもらえたり話を聞いてくれる人がいることに気づけた。

Instagramも子供と出かけた場所や成長記録になれば良いなと思って更新しはじめた。「この場所どこですか?」とご質問いただいたり、「同じ月齢の子をシンガポールで子育て中です!」といったDMをくれて、そこから仲良くなったりすることが増えてきた。

29歳でシンガポールに来た私。30歳の誕生日を迎えた時に、何か新しいこと始めたいな~と思って、ずっと興味のあったYoutubeをはじめてみた。

自分の今発信できる情報が、いつか誰かの為になるかもしれないという気持ちで。

子供が大きくなってから、普通なら覚えていないであろう自分の幼少期をすぐに振り返ることができるのもとても良い。

シンガポールで親からたっぷり愛情を注がれ、ローカルに染まりながらも成長していく過程や、恐らくマルチリンガルになるであろう過程を日本人向けに発信したら面白いコンテンツになりそう!

登録者が増えてチャンネルが育ってきたら、きっと歯のことも発信も出来る場になる!

そんなワクワクする気持ちと共にはじめたYoutubeだが、はじめて正解だった。

サムネ作りや動画編集も最初は誰だってやった事がないこと。見様見真似でやってみて、どうしたら見やすいのか、どうしたら伝わりやすいか、この動画を必要な人に届けるのにはどうやってアプローチしたら良いのか・・・

動画のアップロードまでに試行錯誤する時間は自分にとって勉強の時間。これがとってと面白いのだ。

動画のアップロードが終わる度に、自分自身もアップデートされていく気分になる。

そして最近何よりも嬉しいのが、動画がシェアされ始めていること。

「友達から良さそう!と送られてきた動画がYumikoさんのだったよ~」とか、「動画参考にさせてもらっています!」と声かけてくれる人がいる。

これって歯医者でいうところの口コミに近い。「あの先生、痛くなく治療してくれたよ~」「先生優しくて、丁寧だよ」「子供も先生にみてもらいたい!」などなど・・・そういう言葉はやっぱり嬉しい。

人相手に何かをしたり、作ったりして届けるのが好き。仕事をしていなくても発信はできる!この2つに気づけたのが、シンガポール駐妻生活での成長かな。

歯医者を辞めて『自分には出来ること何もないモード』から、『やった事ないことでもチャレンジしたらなんとかなるモード』にスイッチが切り替わったのは、面白い変化です。

ぜひYouTube、チャンネル登録をお願いします✨


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