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歯学部に行くという選択

これは都内の私立大学歯学部に現役で進学し、修学年限(6年)で卒業した個人の経験に基づく回想である。

何が起こるかわからない

2015年4月、私は千葉県の私立高校の3年生だった。
地方国立大学・私立大学の理系を目指すクラスにいた私は、興味があった情報技術系や航空操縦専攻のある大学に進学しようかと考えていた。
大学の進路希望は多くの場合で、高校3年の夏には確定し、それぞれの進路に向けて赤本などの過去問を研究し、合格に向けて対策をしていくのである。
進路の最終決定をする直前の6月に、左の奥歯の詰め物が外れてしまった。

突如浮上した歯学部という進路選択

進路を決める直前に歯の詰め物が外れてしまい、もともと診てもらっていた先生にFacebookのMessagerで連絡を取り、近くの歯科医院を紹介してもらった。

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8年ぶりに歯医者へ行き治療を受けたときに、歯科医師という職業も面白そうだなと思った。
そこで歯科医師になるためにはどうすればよいのかを検索すると、歯学部という学部で6年間教育を受けて卒業し、歯科医師国家試験に合格すれば、歯科医師になれるということだった。
(医学・歯学・薬学・獣医学を履修する課程は、学校教育法第八七条により修業年限は六年とすると定められている)

歯科医院はコンビニより多い!?だが…

これは歯科医師に興味を持ち始めて、色々と調べていくと目にするネット記事の見出しに使われる不安なタイトルの一つである。
さらには「歯医者は過剰で入学しても卒業できない」や「国家試験は年々難しくなっていて歯医者になれない」など煽るネット記事やブログを目にして、歯科医師に明るい将来はあるのか?と疑問に思うこともあった。
歯科医師に関連した様々な内容を検索していくと、医師・歯科医師・薬剤師統計という調査にたどり着いた。
この調査(表を参照)から39歳以下の歯科医師は減少傾向、60歳以上の歯科医師は増加傾向にあり、高齢化と歯科医師数の削減が進んだ場合に、私が歯科医師となり、技術的に成熟した年齢になったときに、逆に競合が減り活躍の幅が広がるのではないかと考えた。

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次回:歯学部と受験方法の選択

次の note では日本に27大学29学部(国立大:11校、公立大:1校、私立大:15校17学部)ある歯学部と様々な受験方式について書いていこう。


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