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BACK TO THE NATURE 「リサーチアイデアについて」

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こちらのマガジンでは、
新たな自然観を獲得することで人は幸せになれる』という考えのもとに、都市環境における自然の在り方や、日々の暮らしの中での自然との新しい関わり方を、UXデザイン観点のリサーチを通して考察 / 妄想したことをベースに記事として掲載していきます。

前回の「プロローグ」の記事に続き、今回は具体的なリサーチのアイデアについてお話ししていきたいと思います。


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IDEA1 : Work in outdoor office / アウトドアオフィスで仕事してみよう!


私たちの自然に対する価値観や感覚をアップデートし、新たな自然との向き合い方を発見することを目的としているこのプロジェクト。このリサーチでは「仕事をする場所=オフィス」というのが当たり前では無くなった今、自然環境の中で働くというスタイルが仕事にどんな効果を与えるか?について考察 / リサーチを行っていきたいと考えています。

具体的には自然環境下において仕事をしながら、同時に被験者のバイタルデータをデバイスにより取得。脈や呼吸数、メンタル状態などのデータを収集し作業自体の進み具合などと比較し、仕事をする上で自然環境が及ぼす影響についてリサーチしたいと思います。

まずは自然豊かな大きな公園での実施や、OSOTOというスノーピークが運営するキャンピングオフィスなどのサービス利用をベースに考えてみたいと思います。


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IDEA2 : Bring nature into your home / 家の中に自然を取り込もう!


住環境に自然現象を取り込むことで外に行けないストレスが解消できるか?外に行けないのであれば、中に持ってくればいい!という考えのもと、屋内に人為的に自然現象を取り込んで、それと過ごすことで暮らしにどのような変化が起こるかを観察するリサーチ。

日当たりが悪い部屋に、ミラーの反射だけで太陽光を持続的に室内に取り込み、太陽を感じられるか?という実験や、自然の風のニュアンスを家電(扇風機やドライヤーなど)を使っていかに再現可能か?という試み、などを通して日常における新しい自然の感じ方や関わり方のアップデートについて考えてゆきたいと思います。

例えば、アーティストのオラファーエリアソンは光を素材として扱う作家ですが、自然現象としての太陽光や虹、水面に反射した光など、日常で見つけた様々なエレメントを拡張させて作品へと昇華させて、観る人に新たな自然の見え方や感じ方を発見する機会を与えていると思います。


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IDEA3 : Eat & Think about nature / 自然を食べて自然について考えよう!


自然と関わり、自然を食べる。家庭菜園で育てたものを毎日の料理で使って食事し、余った食べ残しや調理時の不要部分をコンポストで肥料にする、というサーキュラーな試みが一般的に多く行われ始めていると思います。

その上で、各地の保存食、発酵食 などを通して食における自然回帰とは何かについて考察し、またそれらがどのように保存、運搬されていたかについてもリサーチを行いたいと考えています。このテーマでは私が今気になっている、「昆虫食」についても取り上げられればと思います。

ちなみに以下のリンクはハリウッド女優のアンジェリーナジョリーが5月20日の「世界ミツバチの日」を記念してハチ保護の緊急性を訴えるポスターです。人間が消費する主要な食用作物の4分の3をミツバチなどの花粉媒介者に部分的に依存しているという事実から、私たちが普段から食べているものが実は全く関係ないと思われる自然のサイクルが関係して成り立っていることがわかりますね。


次回からはいよいよリサーチをスタートさせてゆきたいと思います!引き続きよろしくお願いします。今回も読んでいただきありがとうございました!


※本投稿は株式会社デンソーデザイン部の自主研究活動であり、
弊社の開発案件や事業をご紹介するものではありません。