子どもが主役の感動するサッカーの本質
今年のチーム。
正直不安だらけでした。
キャプテンが決まったのが昨年10月。
二人のキャプテン。
女子キャプテンとGKキャプテン。
全てがグランデ24年の歴史の中で初です。
秋の全日本U-12サッカー選手権大会山梨県大会は初戦敗退でした。
それでも秋のDEN合宿辺りから子供たちが良い方向へ進んでいる兆しが見えてきました。
山梨県でテレビ中継(録画)もされる6年生ラストの集大成の大会。
田舎の小さなチームが予選リーグ全勝、決勝トーナメントも勝ち進み準決勝まで辿り着きました。
おそらくベスト4進出にグランデを予想した県内サッカー関係者はいなかったと思います。
8人制。6年生に混じった5年生や4年生がスーパーゴールを決めてみんなで攻めてみんなで守って失点しても取り返してまた失点しても追いついてPKで勝ち進みました。
予選リーグから勝ったのに負けたチームって思うくらい全力出し切って泣きながらベンチに戻ってきた子供たち。
親たちも予選から毎回泣いているし。
準決勝は今年の全日本U-12サッカー選手権大会山梨県大会優勝したファンタジスタさん。前半0-0で頑張りましたが後半失点して0-3で負けてしまいました。負けたこのゲームももちろんみんな大泣きです。
3位決定戦は前半0-1からこのままズルズル大きな相手選手に押しこれてしまうかと思いきや後半4年生マサのスーパーゴール2連発を皮切りに5点を決めて5-1で3位入賞という心の強さをそして楽しいサッカーを魅せてくれました。
最終日までサッカーを楽しみ勝利で終えるご褒美をいただけました。
7年前準決勝進出、14年前決勝進出も嬉しかったけど、今回の準決勝進出は前回2回とはかなり違った格別な感慨深い嬉しさがあります。
人を簡単に信じたことから経験した人生で一番苦しかった4年前。
それでもスタッフやOBや保護者様や地域の方々やサッカー仲間が励ましてくれてどうにか気持ちを前向きにさせてもらえて今があります。
今こうして、子供たちが躍動し、ラ・ラ・グランデの大合唱が響き渡って準決勝を戦っている。
緑一色の保護者様方々の大応援団に囲まれ感無量でした。
ベンチに座りながら恥ずかしながら涙が自然に流れていました。
昨年7月山梨高円宮杯出場決定ゲームに勝った時に続いて2回目のベンチ涙です。おそらく誰にも見つからなかったと思いますが・・・。
この子たちは魂を振り絞って全てを出し尽くして、毎試合感動するサッカーを魅せ続けてくれました。
心も身体も逞しく成長し育まれている瞬間を感じながらの山梨3位は全国優勝に匹敵する嬉しさしかありません。
そして、子供たちもスタッフもそして保護者様もみんなで喜びや悲しみを分かち合いながら子供たちの心と身体を育んでいる理想のクラブに成長していることが実感できて嬉しくてしかたありません。
サッカーも人生も色々な道があり考え方も千差万別だと思います。
だったら同じ感性やいつも笑顔で楽しめる方々と一緒にお互いをリスペクトし合いながらサッカーを通じて子供たちの成長を一緒に楽しんでいくことがあらためて育成サッカーの本質なのだと感じています。
4年前、男は黙って、自分の心にだけは嘘はつかない道を選んだことは正解でした。
そしてやはり人を簡単に信じて生きた方がしあわせなのだと思うことができました。これからも人を簡単に信じて生きます。
グランデと同じように感動するサッカーを経験しているチームさんは日本中に沢山あると思います。
そんなチームさんで育成年代サッカーが埋まったらどんなに心地よいかと思います。
まだその経験のないチームさんも、優勝しなくても、小さなチームさんでも、感動するサッカーは誰でもできます。
子どもか主役になることを考えてスタッフも保護者さんも地域も行動すれば感動するサッカーが遅かれ早かれ実現すると思います。
そんなことを確信できた6年生ラストの大会となりました。
最高の感動と幸せなエネルギーを与えてくれた子供たちに心から「ありがとう」です。
カワイイ子供たちに感謝しかありません!
虚仮の一念岩をも通します。
CORAZÓN GRANDE.& NEVER GIVE UP FOOTBALL.
子どもが主役の感動するサッカーの追求は続きます。
サッカーは人生の全てではないが空気のような存在になったら素敵だ。
NO FOOTBALL NO LIFE.
八ヶ岳グランデフットボールクラブ 田畑雅宏