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電脳交通で働く人たち vol.2

何事にも情熱無き人がある。
これを国家社会の上から見れば、
酔生夢死(すいせいむし)の人間というほかなく、
その種の人が多くなればすなわち国は必ず滅ぶ 
                 参考【渋沢栄一訓言集】座右銘と家訓

2021年の大河ドラマ「青天を衝け」の主人公であり、日本資本主義経済の父ともよばれる渋沢栄一の言葉です。

国だけでなく、人間が集まる組織という概念では、地域社会や企業にも同じことが言えるかもしれません。

電脳交通は、国内の地域交通を支えるタクシー事業者向けに、事業の核とも言える配車システムを創業以来一貫して提供し続けています。電脳交通には熱い想いをもって、電脳交通の事業を通じて地域交通の存続に向き合っている社員が大勢います。

今回はそんな熱い想いを持つ、電脳交通の社員の中から3名をご紹介します。

営業戦略部 チームリーダー 中西大輔

中西大輔さん

日本を代表する電気通信事業者で15年勤務し、最先端のビジネスに携わってきたのが、現在電脳交通の営業戦略部を率いる中西です。

電気量販店での携帯電話の販売員からマネージャーにまで上り詰めた後、社内ポスティングで異動したジョイントベンチャー企業で実績を残してきた中西が、安定した企業に残る道もありながら、あえて電脳交通で働くことを選んだのはなぜか?

「自分が積み重ねてきたマネージャーとしての経験に対して、高年収や好待遇を提示してくださった企業はたくさんありました。そんな中、電脳交通は『挑戦していい』『知識と経験だけでなく、好きに試してくれていい』と言ってくれた。

前職ではタクシー配車アプリの立ち上げや営業に従事しましたが、コロナ禍や親会社の経営方針で事業は縮小。道半ばで終わったもどかしさもあり、知識や経験をどうにか活かせないかと考えていました。

電脳交通では、持っているスキルをすべて使わないといけないという意味で、常にフル回転していられる感じがとても好きで楽しい」

その言葉通り、マネージャーとして中西は、部下の多彩な働き方や考え方を理解したうえで、業務を適材適所に分配。経営者が描いているイメージや計画を具現化し、現場で起きる問題や今後出てくるであろう課題と日々向き合い続けています。

そんな中西は、電脳交通の未来をこう語ります。

「無数に広がるデマンド側のサービスをつなぎこめるプラットフォーマーとしての電脳交通を目指す。配車アプリや決済機がタクシー業界に浸透したことで、車内に複数のタブレットを並べたタクシーも少なくない。これらのタブレットを一つにまとめられる可能性があるのが電脳交通。そうすれば、どんなサービスアプリにも対応できて、乗務員さんも使いやすくなる。一つの理想的な形だよね」

「まずは売ること。普及させることが先だと思っています。
2007年にスマートフォンが出て『これからは情報革命だ』と言われたけど、当初は普及せずピンと来なかった。その後スマートフォン普及率が上がってやっと幸せを実感して意味が理解できた。理想とか誰かを幸せにしたいという想いも、まずは広めないと実現できない。電脳交通のシステムが広まれば、その土台でタクシー会社の希望をかなえることも出来ると思います」。

コミュニケーションセンター 運営企画 小林舞

小林舞さん

交通移動の自由な選択肢を創りたい」と、電脳交通でやりたいことを語るのが、2021年新卒入社の小林舞。彼女の行動力と熱い想いも特筆すべきものがあります。

大学では「東南アジアにおける日系企業の活動」について研究するゼミに所属し、“タイの自動車産業”をテーマに選んだ小林は、日系の自動車メーカーの現地法人と、電気自動車を開発しているベンチャー企業にインターン留学し、自身の研究テーマとじっくり向き合っていました。

帰国後は、インターンの経験を活かし、自動車業界をメインに就活を行い、見事、某大手の自動車メーカーから内定。しかし、内定後もより深く勉強がしたいと、交通系のWEBメディアとMaas系ベンチャー企業の2社でインターンを始めます。

長野県で生まれ育った小林は、最寄り駅まで徒歩2時間、バスは2時間に一本のみ、通学時は親の送迎に頼るという、地方公共交通の不便さを身に染みて育ちました。同時に、幼いころから訪れていた母の実家・東京の便利さに、ギャップや違和感を感じていました。
小林は自身の原体験を踏まえ「地方の公共交通、移動の自由な選択肢を創りたい」という想いが再燃していました。

折しも、インターンをしていた交通系WEBメディアの取材で、電脳交通の近藤のインタビューを聞く機会があったそうです。興味をひかれた小林はツテを頼り、近藤や北島と面談を重ねる中で内定をもらい、入社を待つだけのはずだった3月27日に、自動車メーカーを辞退し電脳交通へ入社を決意します。

「タクシー会社の経験から創業し、地に足つきながら高い理想を持ち続けるところ、近藤社長の人間性に惹かれました。当然両親は反対しました。安定した社会人生活を送ってほしいと思っていたようです。
私自身も、内定を頂いていた大手メーカーを辞退することに迷いもありました。まだ新卒ですから、ベンチャーへ挑戦する決意の裏に不安はありました」。

入社後の今、豊富なキャリアを持った方々と直接仕事ができ、圧倒的に吸収し成長できる貴重な経験をしていると電脳交通への印象を語ります。

「まだ社会人としてとても未熟ですが、沢山協力をいただきながら自分で考えたモノを形にしたり、言葉にできたりしていると思います。その分、誰からも学ぶ姿勢や、自分の良し悪しにもきちんと向き合うことは日々大切にしています。
これからは、移動の自由な選択肢を創りたい、守っていけるようにしたいという想いをより形にしていきたいです。車“だけ”が選択肢の社会は、運転出来ない人や年齢層にとって生きづらい。自分もかつてそれを経験し、その後上京したときに“移動できることによって与えられる価値や経験”があるのを知りましたから」。

ビジネスデベロップメントチーム 西本裕紀

西本裕紀さん

電脳交通には熱い想いを持った社員は大勢いますが、その中の一人に、コロナ禍を熱い想いで乗り切った西本裕紀がいます。

2019年10月に入社以来、当時はビジネスディベロップメントチームの責任者として次から次に新しいプロジェクトに携わり、全速力で走ってきたという西本に一番記憶に残っているプロジェクトを聞いてみると、プロジェクトマネージャーとして関わった電脳デリと答えました。

ビジネスディベロップメントチーム時代の西本インタビュー記事はこちら
「東京から徳島に移住してまで、電脳交通にジョインした理由」
https://note.com/dennokotsu/n/n4a84c431aeb1

2020年の新型コロナ感染拡大による急激な環境の変化に対応すべく誕生した「電脳デリ」は、国土交通省が新たに認めた「タクシー事業者による食料・飲料の運送」をタクシー事業者が実現するために提供されたサービスです。都市部ほどuber eats等のフードデリバリーサービスが普及していない地方部にて、売上が減少した飲食店とタクシー事業者が相互に補完し合える仕組みです。一時的な規制緩和に後押しされ、近藤や社員のツテもあり、テイクアウトメニューを集めたサイト事業者との連携、自治体とのコンタクトや折衝を経て、構想から約1か月でサービスの提供までこぎつけました。

西本は「このスピード感も電脳らしさであり、徳島というコミュニティだからこそできたこと。私自身もこのプロジェクトで今後の事業開発の糧になることをたくさん学ばせて頂きました」と言います。

「この1年半を振り返ってみると、タクシーを含めた『地域交通の課題解決』というお題に対して多くの取り組みを様々なパートナーと実施してきましたが、コロナの影響もありタクシー業界自体の変化も想像以上にありました。
緩やかに市場が小さくなっていく、コロナの影響でさらにそれが加速していく中で新しいことを考え、やらなければなりません。
例えば、この数年で乗合タクシー含めたデマンド交通や自家用有償旅客輸送を始める自治体・エリアは右肩上がりで増えてきており、この運行をタクシー事業者が担うケースも多くあります。
こう言ったポジティブな業界の変化も理解しながら、自分たちがどう応えられるか?を常に問いながら物事を進めていますが、どんなに業界が変化しても、電脳交通がタクシー事業者目線を大事にし、寄り添う姿勢は変わっていないと思います」。

長く交通や地図サービスに関心を持ち取り組んできた西本は、その中で自分自身の変化も感じている。

「元々、地図や移動、都市計画が好きで大学時代も交通系の研究室、社会人になってからも交通領域の企業で多くの経験を積ませてもらいました。その中でも タクシーは”手段”として限定されているけど、そこには都市部から地方部まで、老若男女様々なニーズがある。タクシーでの移動体験そのものに向き合い、同時にタクシー会社での目線、視点も理解して色々な取り組みを進めた先に“移動の在り方やサービスを変えられる可能性”があるのではないかと思っています」。

このように、電脳交通の事業は、どんどん人が増える中でも多様なメンバーで成り立っています。そして、様々な部署で様々な働き方を通じて、やりがいや熱い想いを持って働くメンバーに溢れています。

引き続き、様々なメンバーを紹介してまいります。お楽しみにお待ちください!

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電脳交通のウェブサイトはこちら
https://cybertransporters.com
電脳交通の採用情報はこちら
https://www.wantedly.com/companies/cybertransporters/projects

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