マガジンのカバー画像

自分マガジン 日常のエッセイ編

814
日常で起こった様々な出来事をエッセイにしました。あまり役に立ちそうにありませんが、読んでホッコリして頂ければ幸いです。
運営しているクリエイター

2023年1月の記事一覧

アセアセしない心 平常心について

平常心とは、普段と変わらない心で、揺れ動くことのない心理状態のことを言います。通常は、”へいじょうしん”と読みますが、禅の世界では”びょうじょうしん”と読むようです。 この言葉に初めて出会ったのは、小学生の頃でした。小学生の私は、いつもアセアセ/オドオドしていて、平常心の欠片もありませんでした。近くの警察署で剣道を習っていたのですが、その時の剣道の先生が、”平常心”について話してくれました。半世紀ほど前のことなので、今となっては、どんな話だったか忘れてしまいましたが、”平常

犯罪もグローバル化?

最近、全国で老人を狙った強盗が頻発しています。実行犯は捕まっていますが、何とその指示役は海外にいることがわかってきました。しかも、海外に滞在(在住)しているのではなく、入国管理施設の収容所に収容されているというのです。入管施設の収容所は、刑務所の類似施設のようなものなので、このニュースを聞いた時、そんな所から犯罪の指示が出せるということが不思議でなりませんでした。 強盗事件の指示役とされる日本人特殊詐欺グループが拘束されているのは、フィリピンの首都マニラ郊外にある収容所です

時代劇・大富豪同心 踊る同心

時代劇は、一応史実に則っているものもありますが、その場合でも大抵は大幅にデフォルメされていて、エンターテイメントを重視したストーリーになっています。『水戸黄門』の主人公である徳川光圀は諸国を漫遊していませんし、『暴れん坊将軍』の主人公である徳川吉宗が、江戸市中をブラブラしているはずはありません。 そんな時代劇の中でも、かなりエッジの効いた設定の時代劇が『大富豪同心』です。原作は幡大介さんによる長編時代小説シリーズで、双葉文庫から書き下ろしが22巻も出版されています。私は幡大

思い出の共有 絵本の読み聞かせ

子供が小さかった頃、寝る前によく絵本を読んであげていました。”本を読んだら寝る”という子供が寝る前のルーチンワークみたいなもんです。よっぽど忙しい時を除けば、ほぼ毎日、夫婦のどちらかが絵本の読み聞かせをしていました。最初は一子目が対象でしたが、二子目が絵本に興味を持つようになるころには、二人に本を読んであげていました。 最初の子供は、字に興味があるみたいで、幼稚園に入る前から平仮名が読めました。また、アルファベットも早い時期から読めていました。ひょっとするとこの子は天才なの

「信じないワタシ」と「信じたいワタシ」

私は元々疑り深い捻くれた性格なので、占いの類は信用していません。つまり、普段の私は「信じないワタシ」です。しかし、嫌なことが続いて気持ちが落ち込んだりした時には、弱気な私が顔を出します。そんな時は「信じたいワタシ」になっています。 少し前にタロットカードに興味があって、色々と調べたことがありました。多くの人は”タロット占い”と思い込んで、未来がわかるような印象を抱きますが、そうではありません。実は、正確に言うと”タロットリーディング”といって、タロットカードからイメージされ

面倒くさい病?

年を取ってくると、何をするのも面倒くさくなって、やる気が起きません。私の場合は、加齢による脳機能の低下や運動機能の低下が関係しているかもしれません。若い時は、自分のやる気の無さを責めていましたが、最近では”積極的に”受け入れるようにしています。 頑張ることは良いことですが、頑張り過ぎるのは良くないのかもしれません。少し前に、うつ病で参議院議員を辞職された方がいましたが、ひょっとすると”政治を良くしようという思いが強くて”頑張り過ぎたのかもしれません。 心に余裕が無いと、自

日常ショートショート#2 平らな場所でも躓きます。

段差のある場所で躓くならまだわかりますが、最近は平坦な場所でも躓くことが時々あります。別に平衡感覚が狂っているわけではありません。もともと私は、スリ足気味で歩いていることもあり、つま先を地面に引っ掛けることが多いようです。しかし、若い時はそんなことはありませんでした。 最近その原因に気付いたのですが、どうやら自分で思ったほど、足が上がっていないようなのです。おそらく、加齢による筋力低下で、足の上下動の幅が、以前よりも小さくなってしまったのかもしれません。このような変化は、か

市田ひろみさんを見たことがあります。

今朝テレビをつけたら、『あの人に会いたい』というNHKの番組で、市田ひろみさんが取り上げられていました。”あの人に会いたい”ということは、すでにご逝去されています。市田ひろみさんは、美容師、服飾評論家、エッセイスト、女優、タレントとマルチな才能をお持ちの方ですが、30年近く前に”お茶のCM”で有名になった方です。 そう言えば・・・と思い出す人もいるかと思います。市田さんは、サントリーの緑茶飲料『京番茶』のCMに京女として出演されていました。ご本人は京都で長く暮らしていたよう

欲望の先にあるものは・・・?

欲とは、何かを欲しいと思う心で、欲望、欲求などともいいます。人間の三大欲求は、食欲、性欲、睡眠欲と言われています。しかし、年齢とともにこれらの基本的な欲も薄れてきました。 昔はソコソコあった食欲も、今はそれほどではありません。美味しいものを食べれば美味しいとは感じますが、積極的に食べに行こうとは思わないようになりました。いまでは、美味しいものを少量食べるのが理想です。 睡眠欲については、結構深刻です。年を取ると脳を使わないせいか、睡眠時間が少なくなりました。現在の睡眠時間

アカシックレコードは世界記憶?

タロットカードのリーディング動画を視た時に、”アカシックレコード(akashic records)”という聞き慣れない言葉を聞きました。最近かなり市民権を得るようになってきた"アカシックレコード"という言葉は、何らかの記録のようですが、よくわからなかったので調べてみました。 Wikiには『アカシックレコードは、元始からのすべての事象、想念、感情が記録されているという世界記憶の概念で、アーカーシャあるいはアストラル光に過去のあらゆる出来事の痕跡が永久に刻まれているという考えに

アイドルのコモディティ化

昔のアイドルは、テレビの中だけの存在であり、実際に近づくことはできませんでした。まさに、アイドルの原義である”偶像”そのものでした。唯一近づくことができるのは、コンサートなどの限られたイベントだけでした。私が中学生の頃の女性アイドルと言えば、山口百恵・桜田淳子・森昌子の三人で、男性アイドルなら、郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎の三人でした。もちろん、この六人はテレビまたは、明星・平凡といった芸能雑誌の中の人達でした。 しかし、現在のアイドルは違います。アイドルは、会いに行けるよ

日常ショートショート#1 散髪屋にて

久しぶりに髪を切りました。と言っても、いつもいくのは近所のショッピングモール内にあるカットハウスです。長かった(後頭部の)髪が短くなって、さっぱりしました。しかし、頭頂部は・・・。 カットの順番待ちをしていたら、二人前の人の順番が来ました。店員さんがいつものように「どんな髪型にしましょうか?」と聞くと、そのオジサンは「福山雅治みたいにしてくれ」と言いました。私は自分の耳を疑いましたが、店員さんも固まっていました。有名芸能人の髪型を真似るのはよくあることです。昔は、松田聖子さ

長所を生かす教育@オランダ

オランダには「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」と言う格言があります。これは古くから、オランダでは海岸沿いに広がる湿地・泥炭地・干潟などを埋め立てて国土(土地)を広げてきた歴史があるからです。オランダという国土は、オランダ人の創意工夫によって、オランダ人自らが作り上げてきた結果なのです。このような背景もあり、オランダは子供の教育に力を入れています。 オランダでは、イエナプラン教育と呼ばれる教育方法が普及しています。イエナプラン教育とは、”自分自身の良いところ

成人について

ひと昔前なら、今日・1月15日が『成人の日』でしたが、現在は1月の第二月曜が成人の日に代わりました。なので、毎年日付は違うことになります。そもそも、昔と今では、成人そのものの定義も変わってしまいました。 現在の成人は、満18歳です。満18歳になれば、成人なので親の同意が無くても結婚できます。また成人ですから、親に許可を得なくてもローンを組むことができます。ただし、お酒とタバコは20歳以上に制限されています。これらはメリットもありますが、リスクもあります。まだまだ社会経験の浅