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思い出の共有 絵本の読み聞かせ

子供が小さかった頃、寝る前によく絵本を読んであげていました。”本を読んだら寝る”という子供が寝る前のルーチンワークみたいなもんです。よっぽど忙しい時を除けば、ほぼ毎日、夫婦のどちらかが絵本の読み聞かせをしていました。最初は一子目が対象でしたが、二子目が絵本に興味を持つようになるころには、二人に本を読んであげていました。

最初の子供は、字に興味があるみたいで、幼稚園に入る前から平仮名が読めました。また、アルファベットも早い時期から読めていました。ひょっとするとこの子は天才なのでは、と親の欲目で見た時もありましたが、例に漏れず、”二十歳過ぎればただの人”になってしまいました。それでも、今でも読書好きなのは変わっていません。

二番目の子は反対に、字には興味があまり無かったようで、小学生に入るちょっと前まで字が全然読めませんでした。それでも、今ではマンガやラノベは読んでいるので、読み聞かせの効果はあったのかもしれません。私自身が本好きなので、子供達にも本を好きになって欲しいと思ったのは確かです。しかし、子供も親とは別人格なので、親の期待通りにはなりません。

絵本の読み聞かせをしていて良かったことは、私が子供時代に触れていなかった本に出会えたことです。恥ずかしながら、『ぐりとぐら』のような有名な絵本さえ知りませんでした。また、知っている絵本でも、大人になって読むと違う見方が出来たことも発見でした。

それから、もう一つ良かったことは、”思い出の共有”が出来たことです。「クリスマスにはサンタの絵本を読んでたよね」とか、「あのころは、あの絵本にはまっていたね」などです。いまでも、あの頃の絵本が家にワンサカあります。

まだ子供が小さいお父さん・お母さん、読み聞かせは子供だけでなく大人にも新しい発見がありますよ。

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