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いま、バングラデシュで何が起きているか?

夫の生まれ育った国、バングラデシュがいま、変化の時を迎えています。

私も状況がすべて飲み込めてるわけではないのですが、整理すると

・1971年の独立の際に命がけで戦った方々の子孫に、政府の仕事を優遇的に与えるというルールをいったん裁判で取り下げたが

・やはりもとに戻すという方針に対して若者たちが暴動を起こした

・命がけで戦った若者たちに対して、ハシナ首相は、心ないひとことを言ってしまった

・それは許されることじゃないと国内全体で猛反発

・ハシナ首相は身の危険を感じて海外逃亡(インドにいるという噂もあるが、英国など、受け入れてくれる国を探しているけどまだ決まらない模様)

バングラデシュは、アジアの弱小国ではありますが、それでも日本と違って軍隊があります。

ハシナ政権下では、警察も軍隊も、暴徒を制圧するために動くわけですが、ハシナ首相が亡命したとたん、軍人さんは、暫定的に国を守るため、国民のみかたになるわけです。

次の首相には、グラミン銀行(農村の貧しい女性たちに無利子で貸付をして、働いて得た収入で返済するとなり組のような銀行)を作り、

ノーベル平和賞を受賞したモハメドユヌス氏が、候補にあがっているようです。

モハメドユヌス氏も、ハシナ政権下では、かなりの弾圧を受けていたため、治療のためとありますが、ほぼ政治的な亡命をしていたといっても過言ではないと思われます。

ハシナ首相が亡命したあと、国がどうなっているか?というと…

একেই বলে দেশ প্রেম দেশের জন্য গুলি ও খাইতে পারি, আমার দেশের জন্য ময়লা ও পরিষ্কার করতে পারি, ছাত্র সমাজ থেকে শিক্ষা...

Posted by মোঃ ফেরদৌস আলী on Wednesday, August 7, 2024

あのゴミだらけでカオスな町を、なんと国民が自主的に大掃除してるのです!!

私はバングラデシュがゴミだらけなのは、国民性もあるし、ごみ処理の仕組みが整っていないことも大きな原因だと思っていました。

しかし、もともと、バングラデシュは、敬虔なイスラム教徒が多く、愛国心あふれる人たち。

いわゆる「保守派」は、ハシナ政権下では、道を歩いているだけで不当逮捕をされたりしてましたから(義兄もされました😭)

ハシナが去り、バングラデシュは経済発展最優先だった民主化の政権から、

国民主権、愛国心と道徳心ある国になるために、国民が権利を取り戻したのではないかと思っています。

学生や女性たちも、汚れた町を掃除したり、あちこちにあった首相とその父の肖像・偶像を撤去したり、

ハシナ政権に関連したポスターをはがし、壁をきれいに塗り直したり、自主的に交通整理をしたりしています。

ユヌス氏が正式に首相となれば、お札や空港名も変わることと思います(そういうところは、かなり面倒なんですけどね💦)

https://www.facebook.com/share/bdsMjNN8Buuhnsvo/

保守派が力を取り戻したから、厳しいイスラム教の国になるか?というとそうではないようです。

各地のイスラム教以外の寺院を、守る学生さんたちの姿も伝えられてきました。

バングラデシュは、インドとは違い、宗教的な格差は、あまりないほうだとおもいます。

国の9割ほどがイスラム教徒と言われていますが、都会にはキリスト教会、ヒンドゥー教の寺院も見かけますし、田舎でも何軒かお隣さんはヒンドゥー教ということもあります。

https://www.facebook.com/share/v/F4m76HYqRSyMUMfa/

若い女学生さんたちが、警察署前で警備をするなんて…日本では考えられないですよね。

そもそも、なぜ警備するのか?といったら、国民がみずからの手に主権を取り戻したけれど、

まだ暫定状態であり、では今後、この国を国民はどうしたいのか?という答えが、道徳的秩序ある暮らしがしたい、ということなのだと思います。


さて、では我が日本は、どうでしょうか?国民のための運営がなされている国家でしょうか?

もし、そうではないとしたら、誰が命がけで、国民主権を取り戻すために、戦うでしょうか?

もし、総理大臣が身の危険を感じて亡命したら、トップ不在の間、誰がどうやって国を、生活を守りますか?

バングラデシュは、国土も人口も、日本と同じような規模でありながら、

経済的にはまだまだ貧しさも、社会福祉問題もありますが、

みずからの国を守るために身を挺して戦う若者がいて、ほとんどの国民は自分の国が世界一好きな愛国者。

日本には、日本の維持・存続のために、命がけで戦える人がどれほどいるでしょうか。

いや、むしろ日本は日本を、日本人の手で、維持・存続できる状態にあるのでしょうか?

国内での食糧自給率は4割を切り、国内での原材料からの衣類の生産はほぼ0、持ち家が持てない若者がほとんどなのに空き家が増え続け、

種をまけば食べ物が育つ土地は十分あるのに、耕作放棄地としてどんどん荒れていく…

バングラデシュは、かつては東パキスタンでしたが、「ベンガル語の国」として独立、エクシュフェブラリー(2月21日)は、毎年、国内各地でも花が手向けられるお祝いをして、バングラデシュが言葉を軸とする文化を守るために独立したことから「国際言語デー」にもなっています。

自国の文化・風習・言語のために戦った方々のおかげで今のバングラデシュがあることも事実ですが、

今は今。今を生きている人たちが、今を生きる権利として戦ったのが今回の出来事だったと思います。

私はバングラデシュ出身の夫と暮らし、現地とも行き来をしはじめたおかげで、改めて日本の姿を外からの視点で見ることが出来ます。

世界各地で、色々な国が転換期を迎えている今、日本の未来を、愛国心、道徳心をもつ仲間たちと作っていかなくてはと思っています。

2021年から参加している 情熱クラブ では、日本の未来のために、日本各地・世界各地のメンバーが

同じ志を持ち、未来を創るために、ごみ拾いや社会貢献活動、災害時の防災や民間防衛について、学んだり取り組んだりしています。

活動報告は、こちらからご覧ください!

一緒に活動する仲間も募集中です。
ぜひ、希望ある未来を共に作りましょう❣️

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