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憧れていた青春。

高校3年間を振り返ると
僕は何にもしていなかった。
僕が高校入学前、目標にしていた
「バンドを組んで学園祭に出る!」。
この目標は果たされる事がなかった。
ただ買って貰ったベースをたまにイジる程度だった。
高校3年の冬休みを迎えて、
年を越した現在は、卒業文集の提出に追われている。
思っていた青春を迎えられていない。

本当に何もしていなかった。
やっていた事と言えば、勉強・部長・合唱のパートリーダー。労働をしていただけだ。

今まで青春だと思っていた事といえば、
友人との何の記憶も残らない下らない話だ。
楽しかった。楽しかったのは事実だが、

何の記憶も残っていない!

修学旅行で沖縄に行った。楽しかった。
何が楽しかったかは、友人とのトランプ。

学校でも出来るだろ!

沖縄で海に行った友人もいた。僕は行かなかった。なぜならトランプが楽しかったから。

クソが!

のんきに“ババ来ちゃった~”とか思ってた
自分をぶん殴りたい。

僕が唯一青春した事といえば
高3の8月末、友人と行った音楽フェスだ。
高校3年間で唯一記憶に残った青春だった。
フェスを見ていて、僕は思った事がある。

俺、バンドやってねぇじゃん!

結局原点に戻った。この時には遅かった。
もうバンドを披露できる場所が無かった。

高3の7月中旬。
生徒会が企画した昼バンがあった。
昼バンとは、昼休みにバンドやダンスチームがパフォーマンスをする年に一度の行事だ。僕は、バンド組む事に成功した。
僕は、ベースを担当した。
しかし、昼バンに出ることは無かった。
僕らは、学校で昼バン一週間前に初めて合わせ練習したがボロボロだったから。
ボロボロになった原因は、僕だった。
披露する予定だった『全力少年』の合わせを始めるも、緊張していた僕の覚えていたベースラインが全て飛んだのだ。
僕は、パニック状態になり、毛穴から水分が蒸発していく感覚になり意識が朦朧としていた。

土日に集まって練習しようという話になったが、僕はオープンキャンパスで県外に出掛ける予定があった。他のメンバーは、バイトや部活などの予定があり、集まって練習する事が不可能だった。
その結果、僕のバンドは予定が合わない事から解散する運びとなった。
そうして僕は、高校生活で唯一のバンド披露の機会を失った(全て僕が悪いが)。


その後、僕は『ぼっち・ざ・ろっく』というアニメにハマった。主人公が所属する『結束バンド』の楽曲やライブシーンにいつも魅了されていた。最終回では、主人公の通う高校の学園祭で結束バンドがライブに出演した。観客を沸かせる結束バンドがとてもカッコ良かった。その感動と共に「自分もライブがしたい」という気持ちが込み上げてきた。
僕が一番高校生活を後悔した瞬間だった。


僕は、バンドを組んでライブがしたい。その欲求を満たす為、真っ先に思いたのは大学。
僕が合格した大学の学園祭でライブをするのだ。
軽音サークルから音楽性の合う何人かを引っこ抜いてバンドを組みたい。
僕は、ラジオサークルに所属したい為、兼部できる自信がない。
とりあえず大学では、好きなバンドのTシャツやグッズを身に纏い、ベースを担いだキャンパスライフを送ろう。

大学こそは、バンドを組んで学園祭でライブをやるんだ!

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