急成長中！新感覚Vtuberアプリ”IRIAM”のマーケティングについて聞いてみた【後編】
こんにちは。DeNAのモリシーです！
先日、急成長中の新感覚Vtuberアプリ「IRIAM」に関する記事を公開させていいただきました。後編では、具体的なマーケティング施策や今後の展望について聞いてきました！
IRIAMの挑戦：Vtuber市場での認知率向上へ
モリシー「マーケティングの年を通して、どのような状態にすることを理想としているのですか？」
庄嶋「簡潔に結論だけ言ってしまうと、Vtuberファン内での認知率を一定水準まで高めたいと考えています」
モリシー「VtuberファンというのはVtuberさんについている視聴者の方々、ということですか？」
庄嶋「そうです。向こう1年間でどのような方々にIRIAMを広めていきたいのか、調査や議論を重ねてきた結果、まずはYouTubeでVtuberさんの動画や配信を日常的に視聴している方と設定しました。論点はもう本当に多岐に渡ったのですが、ざっくり纏めてしまうと「バーチャル配信者に対する受容度が高い」「YouTubeと体験価値は明確に異なるため共存出来る」という点が決め手になりました。もちろんVtuber市場だけに閉じたいと思っているわけではなく、あくまで優先順位の話ではあるんですけど。」
モリシー「なるほど。一方で現在はどういう状態だと捉えているんですか？」
庄嶋「まだ十分な認知が得られていない、認知していたとしてもIRIAMの魅力が伝わっていない」の2点ですね。前者はそのままの意味で、YouTube上で活躍されているVtuberさんやプロダクションと比べるとIRIAMの認知率はまだまだ低いということ。後者に関しては、広告で見たことはあるけど「どういうサービスかわからない」「配信枠の雰囲気がわからない」という声が多いことを指しています。これはにじさんじさんやホロライブさんの配信を基準に比較されることで「なんか違うのは分かる気がするけど、なにが違うのかまではよく分からない」という状態だと認識しています。実際は体験価値そのものが違うので、IRIAMとYouTubeそれぞれの楽しみ方があるのですが、まだまだその点が浸透していないことが課題ですね。」
モリシー「ありがとうございます。IRIAMとYouTubeそれぞれの体験価値が違うことを、まだ体験したことのないユーザーさんに説明するのは、なかなか難しそうですね...！それでは具体的な施策内容についても伺っていいですか？」
新たな取組み：タイアップ施策の開始/ユーザーさんとの共創
庄嶋「色々あるんですが、ピックアップすると「Vtuberさんとのタイアップ企画」や「広告用クリエイティブ素材の公募」などを実施しました。」
庄嶋「前者は認知率向上プロジェクトの第一弾で、のりプロさんというバーチャルYouTuber事務所さんとコラボさせて頂き、のりプロ所属のVtuberさんにリスナーとしてIRIAMを触って頂く動画を配信したり、実際にIRIAM内で配信して頂きました。Vtuberファンへのリーチという点だけでいえば、YouTubeやX(旧Twitter)などでの広告配信でこれまでも一定達成できていたのですが、ユーザーさん目線で見ると受動的な接触に終始しており、体験価値を伝えるに不十分な状態だと考えていました。そこで「IRIAMの体験価値を伝える」「お試しでもいいのでIRIAMを実感して頂くきっかけを作りたい」ということを最重要視したアプローチ方法を検討した結果、まず第一弾は「Vtuberさんとのコラボ」という取り組みに至りました。」
モリシー「なるほど。どのような効果があったんですか？追っているKPIとあわせて教えてください！」
庄嶋「メイン指標はVtuberファン内における認知率です。四半期ごとに定点調査をしていて、認知率や利用意向の推移を追っています。認知率自体に動きは見られなかったのですが、まだ単発でどうにかなる状態ではないとも考えていたので想定の範囲内ではありました。それよりも、定性的な反響だったり、コラボきっかけで始めて頂いた方々が継続的に利用してくださっていたり、先にも話した「体験価値が異なるためYouTubeと共存できる」という仮説に確信を持てたことが非常に大きかったです。まさに現在進行系で今後の企画考案に活かしています。
モリシー「仮説に確信が持てたのは大きいですね！広告用の素材公募についても伺ってもいいですか？」
庄嶋「コミュニティの皆さんご自身で撮影してX(旧Twitter)に投稿して頂いたムービーを広告としても利用させて頂くイベントを開催したり、イベント以外でも撮影にご協力頂ける方の公募を実施しました。公募にエントリーして頂いた方々を対象に、我々が必要としている広告クリエイティブ用の素材に関する説明資料をお渡しし、その後、ご自身で撮影／ご応募いただくという座組みです。IRIAMを楽しんでご利用してくださっているユーザーさんたちとの共創でサービスを世に広めていきたいという思いが根底にあり、ようやく形にし始められた取り組みです。この辺のお話は当社副事業部長の細田も熱く語っているのでぜひ併せてご覧頂けるとうれしいです。」
未来への展望：IRIAMが築く"新しい当たり前"
モリシー「最後に、今後の展望について聞かせてください。」
庄嶋「先に挙げた例を皮切りに新たな取組みを次々と仕込んでいるのですが、かつて出会い系サービスがマッチングアプリとして世間の認識を変え浸透していったように、新しい当たり前を作っていきたいと思っています。これは別に僕だけが格好つけて勝手に言っているわけではなく、IRIAM社として「IRIAMの価値を世に広めるにはそうするしかない」と考えているためです。
実際にこれを成し遂げるのは並大抵な道のりではないのですが、だからこそ面白いですし、同じように面白がってことに向かえる方と一緒に働きたいと思っています。」
モリシー「本日は、ありがとうございました！」
インタビューは以上となります。
IRIAMで「新しい当たり前を作っていきたい」と庄嶋さんのチャレンジへの熱量が伝わってきました。まだまだ発展途中の市場で、道のりを楽しみながら施策に挑戦する姿が印象的でした！
すでに売上、DL数含めて急成長中ではありますが、まだまだIRIAMは成長していきそうですね。今後のIRIAMや、庄嶋さん自身の活躍も楽しみです！
次回以降もDeNAのマーケターたちのチャレンジ事例をどんどん紹介していきたいと思ってますので、是非楽しみにしててください！
▼IRIAM 公式サイト