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社内制度活用で実家と東京のいいとこ取り?遠方地リモートで働くデザイナーの今

みなさん、こんにちは🙋‍♀️
DeNAデザイン本部です。

DeNAの開発・制作現場で活躍しているデザイナーのキャリアや働き方をご紹介するインタビュー企画 「Designer’s Career Crunch」。第5回目の今回は、遠方地に居住しながらリモートワーク勤務するデザイナーにスポットを当てました。現在、該当するデザイナーは3名。2名はパートナーの転勤および移住で首都圏を離れ、現地での新生活を満喫中。残る1名が2020年に新卒で入社した大橋愛子さんです。コロナ禍を契機にフルリモート体制へと大きく舵を切ったDeNAの制度をフル活用し、入社後から今に至るまで一度も首都圏に住むことなく、岐阜県の実家からリモートワークを続けている大橋さん。遠方地からのリモートワークという新しい働き方を軸に、勤務実態やメリット、デメリットなど、デザイナー視点での話を聞きました。

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<大橋愛子 プロフィール>
2020年DeNA新卒入社。入社後は社内向けサイトや新オフィス内のイラスト制作、デザインイベント『UI Crunch』のリブランディング&企画を行いました。現在はDeNA SOMPO Mobilityに出向し、カーシェアアプリ『Anyca』のUI/UXデザインを担当。
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入社式からずっと遠方地リモート。でもオフィスとの距離感はむしろゼロ!?

ーー 大橋さんは入社3年目ですが、まずは現在の仕事状況や執務環境を教えてください。新卒の頃と比較するとどうですか?

2020年の新卒入社式からずっと岐阜の実家でリモートワークをしています。今はDeNA SOMPO Mobilityに出向し、主にカーシェアアプリ『Anyca』のUI/UXデザインを担当しています。新卒の頃と比べると、任される案件も裁量も格段に増えました。また、ここ最近は新卒のメンターや採用にも携わっています。

―― 入社式からリモートなのですね。遠方地勤務でやりづらさを感じることはありませんか?

私はこの状況でしか働いたことがないので比較しようがないのもありますが、遠方地にいることで業務に支障をきたしているな、やりづらいな、と感じることはありません。DeNAはオフィスこそありますが、基本的にリモートワークを前提とした勤務体制なので、岐阜からではありますが、勤務時間中に物理的にも心理的にも距離感を感じることはないですね。担当案件の増加と共にミーティングの数も増えましたが、オンラインだと移動などで時間を取られることがないせいか、ミーティングでスケジュールがぎっしり詰まることもあるくらいで、むしろ距離感ゼロだな、と思っています(笑)。

―― なぜ、ご実家から勤務することになったのでしょうか?

大学、大学院での6年間は京都に滞在していました。DeNAへ入社するにあたって3月に東京での住居を契約、入社直前に引っ越しをし、荷解きも済んでいました。でも、新型コロナウイルスの感染が拡大したことで、入社式も新卒研修もオンラインで開催、勤務もフルリモート体制に移行する旨のアナウンスがあり、一時的に岐阜の実家へ戻ることにしました。会社に相談したところ、仕事用のパソコンを実家に送ってもらえるとのことでしたし。で、そのまま現在に至っています。

―― 一時的、ということはその頃はまだ東京で暮らすつもりでいたのですね。

はい。そもそも、インターネットのサービスを扱う事業会社で、主な勤務地が東京であることを軸に就職活動をしていたので、入社後は東京生活を満喫するつもりでいました(笑)。でもコロナ禍に突入し、不要不急の外出自粛要請が出たり商業施設も休業したりで、せっかく東京に来たのに全く楽しめない状況になってしまって…。何より、リモートワークで働くことになるとは思ってもいなかったので、選んだ住居は通勤の便は良いけれど狭かったんです。なので、住環境を考えると自宅での執務体制を整えるのは難しいな、と。

そういう事情もあって、一時避難のつもりで実家に戻りました。でも、どうやらこの状況は長引きそうだぞ、それなら東京の家は引き払ってこのまま実家にいようかな、と考えるようになりました。首都圏は相変わらず混乱していたし、家賃ももったいないし。それが入社した年の6月くらいです。このまま遠方地リモートで働きたい旨を上長に相談したところ、OKの返事をもらったので、すぐに住居の解約手続きを進めて8月には退去しました。

―― ご実家の居心地は、やっぱりよかったですか?(笑)

働く環境を整えやすかったし、何より退勤後に食事が用意されている、という状況は本当にありがたかったです(笑)。ほやほやの社会人1年生につき慣れないことばかりの中、早い段階で生活リズムを整えることができたのは家族のおかげだと思っています。コロナ禍の状況で一人暮らしだと話し相手もいませんし、精神的に支えられた感もありますね。6年ぶりの実家暮らしということもあり、かなり甘えさせてもらってます(笑)。

実家での仕事スペース

制度を利用して定期的に出社。対面コミュニケーションで帰属意識をキープ

―― 会社の雰囲気を感じることがないまま社会人生活がスタートしたわけですが、不安などはありませんでしたか?

それが意外となくて。雰囲気を感じられないのは新卒同期みんな一緒でしたから。でもこれは私の性格もあるかもしれません(笑)。あと、DeNA全社的にフルリモートに移行してからは、バーチャルオフィスのような、オンライン上でも気軽に話しかけることができるツールが導入されたんです。それによってちょっとしたコミュニケーションも取りやすくなったし、先輩デザイナーからのサポートも手厚かったので、不安や不満を感じることはありませんでした。

―― オフィスに出社されることはあるのでしょうか?

はい。実は月に1度、渋谷オフィスに出社しています。1回の上京で3〜4日ほど滞在し、その間は社内で業務に当たっています。その時に会社の空気を感じることができるし、全員ではありませんが同僚との交流もできるしで、ちょっとした楽しみではありますね。また、会社への帰属意識が高まるのも感じます。

―― この6月に「遠方居住者のための通勤手当オプション制度(上限15万円/月を実費支給)」が導入されました。以前よりも出社しやすくなったのではないでしょうか?

以前も通勤交通費(※上限7500円/日を実費支給)と滞在中の宿泊手当は出ていたのですが、金額の上限が撤廃されたことで、金銭的負担がずいぶん減りました。月1出社は会社からの要請ではなく自主的に行っているのですが、それでもサポートしてくれるのはとってもありがたいですね。

―― 定期的に対面コミュニケーションの機会を持てるのは大きいですね。

そうなんです。チームで業務にあたることが多いので、対面の機会があるとやっぱり連帯感が深まりやすいのを感じます。また、オンラインだとどうしても仕事の話が中心になりますが、対面だとそれ以外の会話も弾むんです。といってもデザインに関わる話題が多いのですが、特に先輩デザイナーの方々の視座の高さやモノづくりに向かう姿勢に刺激を受けますし、参考にもなっています。

ここ最近はコロナ禍が落ち着いてきたこともあって、オフラインでの社員同士の交流が活発化しているようなんです。導入された制度を利用して私もそういう場に積極的に参加していきたいな、と思っています。

デザイナー視点で感じる、遠方地リモートワークのメリット・デメリット

―― 遠方地で働くことで得られるメリットについて、デザイナーとして感じていることはありますか?

インスピレーションが刺激されるような事物は、やっぱり首都圏の方が多いと思います。でも田舎には田舎のよさももちろんあって。実家周辺はとても自然豊かなんですね。私はデスクに座り根を詰めて何かを捻り出すというより、他のことをしたり考えていたりする時にアイデアが浮かぶことが多いので、気分転換もかねてよく散歩するのですが、その豊かな自然から受けるインスピレーションもあります。

また周辺が静かなので、仕事に集中しやすい環境でもありますし。幼い頃から思春期まで過ごした地なので思い出すこともいろいろあって、そこで感じる “エモさ”的なものがデザインに反映されることはあるかもしれません。

実家周辺の自然豊かな風景

あと、田舎の実家暮らしにつき出費するシーンが少なくて、貯金しやすいのもメリットです(笑)。その分フットワーク軽くあちこちに出かけています。岐阜は日本のちょうど中心に位置している上、自宅から新幹線の駅も近く、関西、中部、北陸などに出やすいんです。この2年でずいぶん色々なところに出向きました。首都圏にいるのとは違う、別な刺激を受けることができているように思います。

―― 逆にデメリットを感じることはありますか?

うーん、遠方地、という点では特にないかな…。ただ、オンオフの切り替えが難しいな、とは感じています。クリエイティブ職は手を動かすだけじゃなくアイデアを発想したり、それを練ったりする時間も必要ですよね。ふと気づくとずっと仕事のことを考えていることが少なくなくて、家にいると無限に仕事ができてしまうんです(苦笑)。それこそ実家周辺に飲食店などがあれば、夜は意識的にそういう場に出向いてオフに切り替えることができるかもしれませんが、それが難しいところはデメリットといえばデメリットかもしれません。

―― DeNAのデザイナーは大橋さんを含め、現在3名が遠方地で勤務しています。デザイン業務を行う上でのデメリットは大橋さん同様、みなさん感じることはないようですし、働き方の満足度も高いですね。

わかります。働くという観点で考えると、基本的な勤務体制がリモートワークなので、場所よりも環境の方が重要だと思っていて。自宅で仕事をするのであれば、首都圏から離れた方が環境を整えやすいのではないでしょうか。
首都圏ならではの刺激が欲しくなったら出社すればいいので、通勤手当のオプション制度ができたのは本当にありがたいです(笑)。

―― この制度を利用すれば地方と首都圏のいいとこ取りができますね(笑)

本当にそう思います!今は岐阜の実家にいますが、実家暮らしに固執している訳ではないんです。実は今いろんな選択肢を考えていて。首都圏に戻るのもありですし、それこそ学生時代を過ごした京都でもまた暮らしてみたい。全く知らない土地でしばらく過ごすこともできますよね。リモートワークと通勤手当のオプション制度を活用しながら興味のある土地を転々と住み歩くことができるといいな、なんて夢見てます(笑)。

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