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【未来に残したい愛知の祭り】 猿投まつり

豊田市 猿投神社
猿投祭は、例年だと10月第2土日曜日の2日間で、試楽と本楽が行われるのですが、残念ながら今年は本楽のみ開催となりました。
試楽は夕方から行われ、神輿と松明がとても幻想的な光景をつくるそうです。棒の手は鎌田流と見当流、2つの流派が参加します。演武はとても勇壮なもので境内に気合の入った声が響きわたり、緊迫感のみなぎる演武が披露されます。棒の手は一般的な武道と異なり、異なる武具で対峙する形(かた)が多く見られるのが特長です。武具は、鎌、槍、刀、棒などさまざまで、戦国時代に始まり、農民の自衛術として発展したものなので、より実戦に近い形が多く、不意打ちのような形もあります。
最盛期には尾張・三河・美濃の3カ国から186か村も参加する非常に規模の大きい合宿が行われていたそうです。各村がプライドをかけて立派な飾り馬を奉納し棒の手を披露していたことからも、村同士の揉め事は多かったらしく、けんか祭りとも呼ばれていたそうです。

子供の参加も多く、この地域に棒の手が文化として根付いていることを感じさせます。

大人の棒の手は、とても勇壮で緊迫感のみなぎる見ごたえあるものです。

猿投神社祭礼に向かう山口合宿の村々(『尾張年中行事抄』より)

かつての合宿がどのようなものだったか、古い絵図に記されています。


現在、制作中の愛知の祭り写真集は2023年5月の出版を予定しています。そして10月下旬から、この写真集を全小中学校に寄付するクラウドファンディングを企画しております。こちらのFBページで進捗を随時発信します。

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