ノベル「税金」

税金、これは果てしなく切ない。
先々月の給料明細を確認すると、月に27万ちょっとを汗水垂らして稼いでいるにも関わらず、税金や諸々引かれて5万ほど点引きされている。
これを考えると、累進課税の国日本はさらに稼ぐ人はより嘆いていることが分かるし、よく芸人がこの税について面白おかしくトークに化粧をつけて喋る様を何度も聞いてきたことが今になって理解出来る。

自分がお金を稼ぐという手段をしてこなかった時に感じていたことは、中学時代に初めて日本が累進課税の国であると同時に高齢者1人に対して10人で神輿を担ぐようにして支えていく形から時代が流れていくにつれて、高齢者1人に対して1人で支えていかなければならないという状況を知る。
当時は「これからの日本人、頑張って高齢者を支えていこうよ。」というような何とも他人事で考えていたが、今考えるとすごく軽はずみで安易的で哀れな考え方をしていたのだなと思う。

この日本の3大義務の1つである納税の行為は回り回って自分たちが高齢者の立場になった時に見返りがくると嘆かれているが、日本の今の情勢や治安の良さを鑑みると見返りを信じずに仕事のやり甲斐や楽しさに目を向けて尽力する方向にシフトした方がいざ仕事をして給料明細を俯瞰的にみた時のバカバカしさを少しでも緩和できるという見解にようやく辿り着いた。

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