20221002 筒井康隆・横尾忠則『美藝公』と藤井太洋『東京の子』を読む。
時間が空いちまうと面倒くさくなるではないか。
筒井康隆『美藝公』再読
1年前の己の記事を読んで筒井康隆『美藝公』が読みたくなった。電書で再読。
1年前の記事には東京現代美術館で開催された横尾忠則展のことが書いてあり、筒井というよりも横尾の作品が見たくなったというのが正しい。
どうせなら大判で見たい。
何年か前の神保町古本まつりで5000円で売っているのを見かけ、悩みながら店を一巡りして「よし買うぞ」と元の店舗に戻ったら、すでになく悔しい思いをしたことがあった。このときは絶対欲しいとまでには至らなかったが、今度は逃さぬぞ。
Webで検索すると、神保町は小宮山書店と八木書店に在庫があるとのこと。
書泉グランデ向かいの小宮山書店で買う。下の写真参照。
アート系が充実している小宮山書店は店の中を見ているだけで楽しい。
筒井康隆の棚などいうのはなく、当然のように横尾忠則の棚にあった。
サイズ感がわかりにくいが、アイドルとかの写真集サイズと思えばいい。
さっそく中を見て、横尾忠則が書いた架空の映画ポスターに満足した。
40年も前の本だから美麗とは言えず、むしろ変な臭いがする。
時折眺めれば良いので少しぐらいの臭いは我慢しよう。
藤井太洋『東京の子』(角川文庫)読了
藤井太洋は『ワン・モア・ヌーク』を読んで気になっていた『東京の子』をようやく読んだ。
発表順は『東京の子』→『ワン・モア・ヌーク』なのだが、小説内世界は『ワン・モア・ヌーク』→(東京オリンピック)→『東京の子』
つまり、2020東京オリンピック後を書いた作品で現代の話題があからさまに書かれている。ひたすら絵になる小説で一言、『カッコいい!』
『Gene Mapper』と『オービタル・クラウド』も読まなきゃなあ。
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