Googleも、プライバシーラベルを導入するらしいぞ
昨年末、Appleがプライバシーラベルを導入した際、不都合なプライバシーラベルの表示を避けるためにアプリの更新を遅らせて対応いた?Googleですが、そんなGoogleも巨大ITプラットフォーマーなので、その立ち位置で大丈夫か?と心配していました。
そのGoogleが、ついに2021年5月6日(現地時間)Android Developers Blogにて、Google Playストアでも、アプリがデータをどのようなデータを収集するのかを示す「safety section(安全セクション)」を表示する計画を発表しました。
アプリ開発者に与える影響も大きいことから、今回の発表は事前予告という位置づけです。
ということで、
本日は、このGoogleのアナウンスについて整理してみました。
義務化されるのは 2022年 6月以降 (の予定)
Google Playストアでは、2022年 6月以降、Androidアプリの更改や更新する際は、連絡先や写真などのコンテンツタイプを含むデータを、どのように収集・共有するかについて説明するだけでなく、そのデータの制御と保護についての説明が義務つけられます。
「safety section(安全セクション)」の内容
ユーザーにアプリの安全性をわかりやすく伝えるとともに、ユーザーがデータの処理方法について情報に基づいて、ユーザーが選択できるようにすることが求められます。
また、データの使用と、安全対策がアプリのエクスペリエンスにどのように影響するかを説明するための追加のコンテキストを提供したいと考えています。
✅ 収集および保存するデータの種類
例えば、位置情報・連絡先・個人情報(氏名やメールアドレス他)・写真・ムービー・オーディオファイル・ストレージファイルなど。
✅ データの利用方法
アプリが収集または共有するデータに加えて、次の情報も開示しなければなりません。
✅ データ暗号化などのセキュリティ対策が施されているか
✅ Googleの子供向けのファミリーポリシーに準拠しているかどうか
✅ ユーザーがデータを共有する(しない)選択肢があるか
✅ 独立したサードパーティによってアプリの安全性が検証されているか
✅ ユーザーがアンインストールする際、データを削除できるか
ポリシーの改定は今年の夏 (の予定)
アプリのプライバシーポリシーに関する詳細なガイダンスなど、新しいポリシー要件とリソースを共有します。
アプリ開発者に正確な情報を提供することを要求するポリシーが導入されます。
💡 アプリ開発者が情報を不当に表示し、ポリシーに違反していることが判明した場合は、アプリ開発者に修正を依頼し、ポリシーに準拠できなかったアプリはポリシー違反になります。
来年早々からユーザーへの提示が開始される (予定)
今年の秋頃から、アプリ開発者はコンソールで情報の宣言を開始できるようになります。
来年早々から、ユーザーは、Google Playストアで安全セクションを見始めることができるようになります。
💡 2022年第2四半期(4~6月)までに準備する必要があります。
Appleのプライバシーラベルを簡単におさらい
2020年12月
Appleは、App Storeの製品ページにプライバシーに関する新しいセクションが追加されました。
プライバシー情報セクション(プライバシーラベルとも呼ばれている様です)では、その App が収集するデータの種類や、それらのデータが個人に紐付けられるのか、それとも個人のトラッキングに使われるのかを確認することができます。
プライバシーポリシーを読み込まなくても、視覚的にわかりやすく工夫されています。
現状は、アプリ開発者の自己申告なので信用性に不安がありますが、いずれ審査の対象になるのではないかと思います。
何よりも透明性が大切です
アップルは、自社アプリのプライバシーラベルをまとめて掲載しています。
これまで、
主にプライバシーポリシーで透明性を訴えて来た両社ですが、
正直、説明が長くて読む気になりません。
プライバシーラベルなら、プライバシーポリシーを読み込まなくても、収集データやその利用範囲がざっくり判るので大助かりです。
サードパーティークッキー規制といい、Appleの方がいつも一歩リードしている感じですね。
Googleのアナウンスでは、広告やトラッキングについて踏み込んだ言及が無いあたり、なんとも香ばしいなぁと思いました。
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