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通院三昧

木曜日。前週に受けた半期に一度の精密検査の結果を聞きに大学病院へ。11時の予約。祭日明けのせいかいつにも増して混んでいる。「10番の診察室で呼ばれますのでお待ちください」と言われ席につく。しばらくすると受付の方に名前を呼ばれた。「何か悪い結果でも出ていて別室に呼ばれるとか?」と俄かに疑心暗鬼に陥るが、大変時間のかかる患者さんがいて混雑以上に時間がかかりそうとの事。ごていねいにありがとうございます。急に腹が減ってきた。昔から胃袋だけはポジティブシンキング(?)なのだ。

お約束のように初老の男が受付で時間がかかりすぎることをだらだらと文句をいいはじめた。受付の女性が適当にあしらってはいるがなかなか立ち去らない。キミも確か遅れる説明を受けていたよね。「病院にくると具合が悪くなるってこのことか」「あんたに言っても仕方がないのはわかっているが」とか大きな声で延々としゃべっている。とても元気そうだからもう少し待とうね。

金曜日。精密検査の結果を持ってかかりつけの病院へ。術後状態の安定した患者は、そこで日常的な診察・指導・処方を受けるのです。結果は大きく変わらないが、相変わらず腎臓の働きは弱いまま。多臓器不全の一歩手前になったことを考えれば御の字なのだ。水分を多めにと言われても、言うは易しでこれがなかなか難しい。ちなみに今は伊右衛門のほうじ茶を暫定的なお口の友として認定している。BNP値は増減を繰り返しながら、軽い心不全という状態はこれからも続く。

この日も待合室は混んでいて、テレビの真下に座ることになった。この病院はいつもNHKなのだが、折しも国会中継中。頭上で「〇〇クンがやったんでしょ、白状しなさいよ」「ボク覚えていないもん」「そんなわけないじゃない」とそんなやり取りが延々行われている。何だか頭痛がしてきた。病院に来ると具合が悪くなるとはこの事か。悲しいかな、およそ今の政治家に頭のいいヒトはいない。

土曜日。月1回の歯の定期的なメンテナンス。風前の灯をなんとか持たせている状態なので、8020を目指しているわけではない。せっかく残っているものは出来るだけ大事にした方がいい。歯科衛生士の女性がやさしい。

京大の福島雅典名誉教授が怒りを爆発させた。接種について持っていた疑問をほぼ代弁してくれた気がする。厚労省の職員の接種率が極めて低いという事はどういう事か。メディアは相変わらずそっぽを向いている。自分はと言えば、幸い2回接種して副反応がなかったのですでに3回目も受けてしまった(ひどい目に会ったという方には申し訳ない位やはり副反応なし)。世の中にはもう打たないと不安で不安で仕方がない、毎日でも打ってほしいくらいという方もいるらしい。こうなるともうジャンキーだ。今秋は伝統に則って(?)インフルエンザの予防接種だけをした。こちらの方が打っておく価値はありそうな気がする。リスク評価はそれぞれが考えればいい。

信じようとする事と疑うことは常にパラレルだ。「考える」とか「確かめる」ことがそれを繋いでいる。やじろべえのようにフラフラしながら。それでも時々(しょっちゅう)足を踏み外す。そういうものなのだ。

見出しの写真は佐倉城址公園の紅葉。11月も末に近づいてようやく色づいてきた。千葉の紅葉は遅いので、12月初めにかけてこれからが本番。

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