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SaaSモデルと4つの役割(『THE MODEL』書評)

SaaSの先駆けであるセールスフォースを日本で普及した張本人である福田氏(マケルト代表)が、SaaSのレベニューモデルを分かりやすく整理した書籍。筆者の実体験に基づいた内容で具体的なアクションプランまで示されており、SaaSに限らず、顧客体験向上と企業価値向上の両立に関する実践例を学ぶうえでお勧めです。


SaaSとは

SaaSは優れたビジネスモデルであり、米国株式市場の成長を牽引しているともいわれていますが、そのすごさについてはこちらの記事をご参照ください。Salesforce Venturesに最近まで在籍していた自他ともに認めるSaaSマニアの湊氏の記事で、単純なサブスクリプションモデルとの違いにも触れられており理解が進みます。

SaaSの3つのスゴさ(上記記事より抜粋)
①Customer First:ユーザー起点で、価値にフォーカスできる
②Measurable:データから、経営/事業を進化させ続けられる
③Forward-Looking:事業の将来性を見通しやすい

SaaSのレベニューモデルと4つの役割

『THE MODEL』では、特に顧客接点に関するアプローチが深堀りされており、顧客接点を築き継続するプロセスとそれを支える4つの役割について具体的に記載されています。

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著者がSalesforce Japanで一気にサービス普及を成し遂げた肝が分かるので、(一方でファイナンス・開発体制についての記載は多くないですが)、SaaSビジネスに関心のある方には特にお勧めです。

SaaSとファイナンスは表裏一体

日本でもSansan/freee等の上場によりSaaSが一般用語化する中で、身近な事例の記事が発信されるようになりました。記事を読むと、SaaSという素晴らしいビジネスモデルは、中長期的な大規模投資/サービス改善によって顧客ベースを築くことを前提しており、優れたファイナンスプランが対となって成功するのだと改めて感じます。

※大規模投資に欠かせないファイナンス思考についてはこちらをご参照ください。

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