ビジネスプランニング

事業戦略は4ステップで思考する(『IGPI流 ビジネスプランニングのリアル・ノウハウ』書評)

事業計画作成の際にとても参考になる本の一つ。著者の冨山氏は新規事業/事業再生の経験が豊富で、その実体験をベースにエッセンスがまとめられています。少し古い本でどんな部署・役職でも事業計画やビジネスプランが求められる昨今、作成慣れをしていない時期に読む本としてとてもお勧めです。

事業計画とは何か?

冒頭では、「事業計画とは何か?」という筆者の考えが書かれています。

・無形である事業を『物語』として有形化するもの
・稼ぐ力のメカニズムの説明書
・説得のツール
・事業を遂行するための行動計画
・PDCAを回すための仮説
・自らの人生の計画書の一部

事業計画の5要素

その上で、事業計画は5つのステップで成り立つとしています。

画像1

事業戦略を思考するための4ステップ

事業戦略についてはさらに深堀されています。

画像2

特に勝ちパターンを見極める際の「優位性基盤」がシンプルな公式で整理されています。

優位性基盤=「供給側 and/or 需要側」×「価値の高さ and/or 費用の低さ」

「優位性の箇所が供給側にあるか、需要側にあるか」「競争優位性の内容が価値なのか、費用なのか」というシンプルな考え方です。
(例:需要側にある費用=スイッチングコスト)

エクセルモデル作成のための10ステップ

また、事業戦略という概念的な説明に加え、エクセルモデル作成のステップも記載されています。

画像3

関連図書

著書の冨山氏のシリーズ図書もお勧めです。

書評PDF

※とてもシンプルな事業計画テンプレで、頭の体操から始めるのであれば『カンムで使ってる事業計画のテンプレを公開します』がおすすめです。

この記事が参加している募集

推薦図書

気ままに更新をしています。マーケティング、フィンテック、スポーツビジネスあたりを勉強中で、関心があう方々と情報交換するためにnoteはじめました。サポートいただけると力がでます。どうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m