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病はそばにいる命

病気はわたしではなくて
たたかう相手でもなくて
気づかせてくれるいのち


もっと自分を見つめてね
こころに耳をすまそうね
望みを聞いてあげようね


生涯つきあう病気なのは
きっと生きているあいだ
そばに必要なものだから


涙が出てもだいじょうぶ
ゆっくり受けとめられて
いつの日か虹が見えるよ



***

“神はどうして私たちに、
心というものをお与えになったのか。
それは与えられている
一切を受け止めるためではないか。

善きものも、
苦しいことも、
思わしくないことも、
すべて受け止めるためではないか。

病気もまた、私たちには
計りしれない大きな知恵によって、
なにか意味があって
与えられるのではないか。”


三浦綾子

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