植物にもらう言葉

大学病院のお花屋さんから
おもちかえりのヒペリカム
今日でなんにち経ったかな

茎のきりくちを新しくして
おしまいの実をきりとって
ちいさめの瓶へおひっこし

＊

お花のあとにかわいい実が
のこっているから花言葉は
“悲しみは長くつづかない”

あざやかなきいろのお花が
ひかりかがやくようすから
“きらめき”という花言葉も

＊

今日はわたしのたいせつに
おもっているひとの命日で
今年でなんね

神さまとひらがな

ぽかぽか朝のひかりのなかで
はちみつトーストたべたあと

「あなたはわたしの愛する子
わたしの心に適う者」*という

天からの声と伝えられている
みことばをおもっていたとき

＊

あなたはわたしのあいするこ
わたしのこころにかなうもの

からだとこころにあたたかい
音のつらなりのひとつひとつ

神さまのおもいをひらがなに
のせてうけとる朝のひととき

*マルコの福音書１：１１より

＊＊＊

アートと言葉の力

大きなたてものの中の
小さなアートセラピー

やわらかな黄色の光が
桃色になってひろがり

白い羽に包まれながら
草花がつぎつぎ咲いた

＊

ためらいながら触れた
まぶしい真っ白の紙に

表れたこのやさしさは
あなたの中にあるもの

人をとおしてわたしに
伝えられた光のことば

＊＊＊

おでかけできる体力が
まだあったころの体験

そのころに必要だった
アートとことばの救い

またまたわたしのうっかりで

ちぎれてしまったところから

葉っぱが出てきてくれました

うれしいかわいいありがとう🌱