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くらしのともしび

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病にあかりを灯すこと
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#自由

目に見えない自由

目に見えない自由

くるしくなってしまうから
すこししか笑えないことも

病のためにできなくなって
不自由に思うことはきっと

何かから守ってくれていて
いつか何かをもたらすこと



いまはまだわからないけど
それでも信じられることは

目にみえないだけできっと
自由は目のまえにあること

どんな闇もひとつのこらず
光によって照らされること

***

自由はいまここに

自由はいまここに

過去のわたしと比べて
もし不自由を感じても

今のわたしだけ見ると
不自由はどこにもなく
ただこのわたしがいる

わたしは自由と思えば
そう思ったその瞬間に
わたしは自由になれる

不自由につまずいても
そのたびに自由になる

***

誰かの恵みの祈り

誰かの恵みの祈り

病がからだをめぐり
自由をうしなうとき
こころは暗やみから
みちを祈りもとめる

いま行なえることを
ことばに示される日
すべての人の恵みを
祈る日々のはじまり

だれかのために祈る
ことはわたしへ届き
わたしたちの祈りへ
ひろく深くつながる

祈りは神さまのもと
光となってそそがれ
わたしは病のいみを
はじめて知るだろう

***

未来を信じる自由

未来を信じる自由

病のあるからだと
暗くなるこころの
不自由はわたしに
なにをなすだろう

いかなることをも
想いえがいていい
ひとに与えられた
えらぶことの自由

未知なるものから
明かされる調べが
信じるものにのみ
ささやく音なき音

からだとこころは
みずからを用いて
開かれた入り口を
わたしに指し示す

***

病に導かれた命へ

病に導かれた命へ

病があるからこうだという
わたしの思いを離れたとき

そう在るわたしそのものが
命のあらわれとして在った

足かせをはずせないという
わたしの思いこみを捨てて

わたしそのものを見たとき
病をこえた命が生きていた



なにもさえぎる柵はないと
わたしが気づいてはじめて

命はどこまでもつづく地を
みずからの足で踏みしめる

病にみちびかれたわたしの
命がようやく歩きだしたら

いつか自由に駆け

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