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感動は疲れる…けど、思わず感動してしまった話。

感動は疲れるのであります。
うっかり感動しないように、気をつけています。

こんなことを書いたらなんだかニヒルを気取っているみたいでお尻がむずむずするのですけど、本音です。

感動なんてしたら、そのあとは心身ともにぐったりしてしまうもの。
毎日移動する旅の身の上には辛いです。

心は水鏡のようでありたいものです。
(むりだけども)

でもぐいっと心が動いた風景に出会ってしまいました。

遊子水荷浦の段畑

宇和島のピラミッドとかマチュ・ピチュとか言われるような、石積みの段々畑が山の上までずっと続いています。

石一つ一つが語りかけてくるような。


宇和島市でのライブでお世話になった蔵六さんが、「ぜひ見てもらいたい」とつれて行ってくれました。

小雨の降る中、ちょうどジャガイモを植える前の何も生えていない段々畑は、ゴリゴリした野面積みの一面の石垣のように見えました。
灰色の空に、ずらりと積まれた石が空までそびえているさまは、私には恐ろしい景色のように見えました。

山を開いて、山肌にへばりついて石を積み上げ、畑にするなんて。

上から見下ろしたところ。
奥行き幅が1メートル未満の畑も。
水路と荷物を運ぶためのモノレール。


積まれた石の一つ一つが執念の塊のようで、無機質のはずなのにざわざわ動いているように見えました(雨の水のせいでしょう)。

段畑越しの海。

どんな思いで石を積んでいったのかなぁ。
生きる執念ですよねぇ。

北海道の斜里町や富良野市の広大な畑を見たときと同じ、人の生きることに対する執念に目眩と身震いすら感じる感動に言葉もなく立ち尽くしたのでした。

お誘いくださった蔵六さんが、宇和島のお寿司(回るタイプ)屋さんにつれて行ってくれて、お寿司を食べて少し落ち着来ました。

機会があれば一度行ってみてください。

☆☆☆☆☆☆
こちらも見てね。
夫婦で旅する唄うたい森香

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