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お風呂の優位性~誰も何もしないコラム8 skitkr

何をせずとも月日は流れ、体感速度が日常とシンクロしているのかしていないのか。

先日、久しぶりに話した友人が「安いBluetoothスピーカーを風呂場に置いて聴いている」と言っていました。
今年から手元にある音源以外を色々聴くようにしてますが、通勤中がメインなので、一日の聴く時間が限られるのが現状。
さらにポッドキャストも聴くとぎゅーっと時間が縮み、Spotifyのアーティストをフォローしただけ、というのが増えてきています。

さっそく調べると、ダイソーで防水スピーカーが販売されていることを知り、急いで向かいました。
防水スピーカーが2種類売っていて(初代と2代目)どちらも600円です(この値段で買えるなんてお得ですよね。。。)
ネットの評判をみて、初代のスピーカーを購入。
異なる形状ですが、
・初代は充電ケーブルがminiUSBだが(我が家にある)、2代目は専用端子で、無くすと充電できない。
・2代目は音が出る穴が裏面についているので音質が悪い
という理由からです。


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(こんな形です。初代)


そもそもなんですが、みなさんどういう感じでお風呂に入りますか?
僕の場合は考え事はほとんどしないで、無心で身体を洗います。
湯船に浸かる時もじっとしています。
言い換えると「無意識で身体を洗う」感じです。
歯磨きもそうなんですが、毎日習慣されている行動に意識的変化を加えるのは、きっかけがないと難しいところがあります。
そんな空間に早速、青い物体を投入してみました。

音質に関しては何も求めていませんでした。
Spotifyの無料版、youtube等で音楽を聴くのがメインになってしまい、手持ちのwav音源やCDを車に乗せて~、ということもなくなったのが現状で。
kbps論争も個人的には、車中で爆音で聴けばwavと100以下がわかるんじゃないかなくらいで(もともと耳もそんなに良くはないし、スピーカーの前で試したこともありません。)常になにか行動をしている状態で音楽と接するので、耳は音を聴いていますが、それが脳に入るまでに「構築された情報を細かく解読すること」は、どこかのタイミングで音楽に集中しなければ僕はできませんし、それを風呂場では求めていません。

「お風呂でリラックスしながら垂れ流した音を、広がった毛穴に浸透させていく」くらいに思っていたので、600円のスピーカーから出る音は十分すぎるものでした。
めちゃくちゃ良い音ではないけど親しみを感じれる、というのが最初の印象で、例えるなら、スキー場でリフトに乗ってるときにかかる楽曲みたいな感じです。
湯船に浸かる時とリフトに乗っている時は、似たような精神状態なのかもしれません。。
また、身体を洗う時に音楽があると、脳内で変換されたものが神経を辿って身体で表現するという「意識と動作の融合」ができてとても有意義でした。
簡単に言うと、リズムに合わせて頭洗ったりとノリノリで風呂入れるよねっていう。

毎日、お風呂にスピーカーを設置し音楽を聴いていましたが、充電が切れて使えない日がありました。
そうなると、今度は耳の手持ち無沙汰状態になってしまい、勝手にあれやこれやと考え事をしていました。
そこで感じたのは

「じっくり考え事をするもっともよい場所はお風呂」

という、上に書いたコラムを抹殺するまさかの結末でした笑。
情報過多の現代で、もっともリラックスができるし、外部の情報を遮断して自分の思考と向き合える最適な場所は浴槽でした。
初めから湯船で考え事をする性格ならまた違った結末を迎えたと思いますが、この歳でまたひとつ学びました。。。。

結論はお風呂場で音楽を聴くことは気分が上がるので良い、でもたまには音休日を作ると頭の整理が出来るので尚良。

そんなお風呂場で最近聴いた中で強烈だったのがlittle snake。
カナダのプロデューサーで、Brainfeeder10周年コンピに参加し、いくつかのEPを出して最近アルバムが発売されました。
ちょっと前に聴き始めたのですが、久々に耳が笑っていました。





ドグラマグラや狂った一頁の「画面でみせる内面の狂気狂乱」を、現代版にブラッシュアップしたような音像にして浴びせてくれます。
音で表現する「醜穢の中にある美」や「肉体の神秘を醜怪に表現する」という音ひとつを徹底的に解剖し、他の臓器(音)と結びつけることで、姿よりもそこに宿る美しい魂を表現する稀代の変態(大絶賛)。

正直、お風呂場で聴いたらリラックスはされませんが、久々にぶっ飛んだアーティストを発見できてうれしかったです。


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de la chickというバンドをやっています。

新曲も作っています。よろしくお願いします。

skytkr

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