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100字物語「少年のさがしもの」#第9話

少年は背景を探していた。午後の陽のさしこむ図書館の窓辺。スチールの棚に並べられた色褪せた背表紙の群れ。高い天井にヒールの足音が響く。木枯らしが、落ち葉の舞を指揮する。猫がシルエットだけを残して消えた。

(to be continued)


毎回、ぴったり100字で1枚のフォトジェニックなショート・ショート風ストーリーを連載。100話完結をめざし、物語をつなげていきます。テーマは、少年のさがしもの。何がみつかるかは、お楽しみに。


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